◯●◯人手不足をどう解消するか◯●◯
これからの日本はよく言われる通り、生産年齢人口が急激に減少していき、社会活動を維持することが難しくなると言われています。
特にコロナ禍で注目されたエッセンシャルワーカーが足りなくなると言われています。
この解決策として言われているのが「シニア・女性・外国人」です。
すでに女性については15~64歳の就業率は70.6%に達しており、OECD加盟国38カ国中13番目の高さになっています。男性の就業率が83.9%ですからすでに日本は男女ともに働き手になる社会になりつつあるのです。
しかし女性は非正規労働の比率が男性に比べて格段に高く、短時間で働く人が多いことが特徴です。
さらに女性の非正規労働者のうち「不本意だが非正規労働者である」割合は7.9%にすぎず、量的な増加よりも質的な向上が求められている状況であるということを理解する必要があります。
シニアにおいても、日本の高齢者の就業率は世界でもトップの状況にすでになっており、特に介護業界は他産業に比べて職員の平均年齢が10歳以上高い状況であり、これをさらに増やしていくためには75歳以上、もしくは80歳以上の方に働いてもらえる仕組みを考えていかなければならないのです。それでも高齢者にいつまでもフルタイムで働けというのは無理があります。
ここでも量的な仕事から質的な仕事への転換が必要なのです。
外国人については日本がこれからもヨーロッパ、オーストラリア、中国、韓国などの諸外国との競争に打ち勝って、東南アジア人材を獲得し続けられるかということにかかっています。
外国人人材が日本で働くことを躊躇する最大の要因は「残業の多さ」であり、もちろん外国に賃金が負けている現状もマイナスになっています。
獲得競争に勝つためには賃上げを含む待遇改善が必要なのです。
※次のトップメッセージは、「機械化・自動化は介護でどこまで可能か」を掲載します。