千葉県商工会連合会

商工会の職員は、地元の事業者に寄り添い、きめ細かい支援を行うことにより、地域経済活性化の一翼を担う仕事です。経営者の身近で気軽な相談者であると同時に、地域活性化のためのイベント等を実施する際には、関係機関と調整しつつ準備から運営までを担います。商工会は、地域の小規模事業者にとって、いわば「かかりつけ医」のような存在。幅広い年齢の方々と接しながら、課題や悩みについてともに考え、支援策などを考えていきます。そうした活動を通して、さまざまな業種・業界についての知識が得られるほか、地域の特色ある企業や、産品などを発見することができ、地域の魅力を再認識できることも、この仕事の魅力です。

商工会は、商工会法に基づき、県知事の認可を受けて運営を行う特別認可法人です。千葉県内には現在40の商工会があり、それぞれの地域（地元）で、主に「経営改善普及事業」と「地域振興総合事業」を行っています。「経営改善普及事業」というのは、地域の中小・小規模事業者の経営に関する相談に対応し、支援を行う事業で、たとえば事業計画作成支援、金融支援、労務支援、税務支援、販路開拓支援などを担っています。「地域総合振興事業」は、地域を元気にするための取り組みを行うもので、各種イベント（お祭り・商店街イベントなど）への協力や運営支援、地域の特産品等の活用・開発、地域交流、観光に関する支援などを実施しています。

商工会の特徴の一つとして、県商工会連合会、全国商工会連合会が一体となって運営する共済制度があります。これは、年齢・性別・職種に関わりなく一律の掛金で、国内外を問わず24時間、ケガなどに対応する共済で、通院3日目から補償が行われるほか、医療特約を付加すれば入院1日目から保証されます。また、所得保障保険・医療保険・がん保険と、目的に合わせて低廉な掛金で補償が行われる団体保険も扱っています。さらに、小規模企業・個人事業主等の退職金制度である小規模企業共済、連鎖倒産を防止するためのセーフティ共済（中小企業倒産防止共済制度）など、安心して事業に専心できるための各種事業を行っています。