株式会社ミズホ

ひとことで説明すれば、「砥石」をつくっている会社です。では、その砥石で何を磨いているのか？それは、産業機械などの軸受となるベアリング、自動車部品や電気部品、顕微鏡から大型天体望遠鏡などのレンズ・ガラス基板、光ファイバー、セラミック人工骨……精密機器から医療、宇宙開発に携わる製品まで、ありとあらゆる工業製品です。磨き、削ることにより「マサツ」を減らし、製品の機能性や長寿命化を追求し、製造効率も高めています。みなさんもよく知る大手自動車メーカーなどとも直接取引を行い、オーダーメイド製品を開発することもあります。ハイブリット自動車の出力・燃費向上にもミズホの砥石が一役買っています。

若手であっても先輩のアシスタントに終始せず、開発目標を決めて実験・研究に取り組んでもらっています。入社2年目の神吉さんが向き合うのはダイヤモンドに次ぐ硬さと耐摩耗性を備えた「CBN研削砥石」の研究開発。砥石の『省電力化』『高寿命化』の数値目標に向け、「高切削性」と「高寿命」という相反する要素をどう両立するのか、砥石の原料をどのような分量で混ぜるのかといった仮説を立て、実験を行っています。様々な検証を繰り返しながら製品化に向かって日々まい進しています。自分で考え、手を動かし、成果を出せることに手応えを感じている神吉さん。若いからこそ吸収スピードも速く、どんどん成長してくれています。

機械・電気・化学・物理系の専攻の方は、学生時代の経験や知識がきっと役立つはずです。でも、専攻分野が違っても、「研究が好き！」なら何の問題もありません。専門知識は入社してから覚えれば大丈夫。研究における基本的な考え方やスケジュールの組み方などは、しっかり活かしてもらえると思います。大学時代は、微生物が専門だった山本さんも、今は半導体ウェハー、レンズ・ガラスなどの脆性材料用の砥石の品質向上に挑んでいます。上司や先輩のサポートを受けながら、「研究テーマをもらって自分の好きなようにアプローチできる」「思いついたことにチャレンジさせてもらえる」と、研究の楽しさを語ってくれています。