これが私の仕事 |
製剤開発(工業化)検討及び改良検討 私は、プロセス開発チームに所属し、新製品の工業化、製剤開発を担当しています。新製品の工業化とは、その製剤を製造するための製造条件検討や製造エリアの立ち上げ等を行うことです。製造条件検討では、製造スケールが変わることによる製造機器の違いや微妙な条件の差によって、ラボスケール(開発段階)では見えなかった課題が見つかることが多く、例えば「数種類の原料を混合する」という単純に見える作業でも、使用する機器が違えば、出来上がりが必ずしも同じになるとは限りません。一方で、実生産に向けた製造エリアの立ち上げについても全体のスケジュールを把握しつつ、前述した検討と同時進行でする必要があり、これらの業務に取り組む際は、マクロな視点とミクロな視点を臨機応変に切り替えて業務に取り組むことが大切です。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
工業化する新製品の立ち上げに携わるやりがい 現在、工業化を担当している製品があり、その製品の工業化の際は、製造時の条件の微妙な違いによる課題が見つかり、その課題解決のため、試行錯誤を繰り返しました。課題が見つかった当初は、なぜうまくいかないのか、原因がなかなかつかめず、毎日頭をひねっていました。試行錯誤を繰り返し、課題解決の糸口が見つかると、その条件で目的が達成できた際には非常にうれしく達成感を味わえます。この業務に限らず言えることですが、自分で試行錯誤し、直面する課題を解決できた際にはうれしいと感じると同時にやりがいを感じ、次の業務に取り組む際の意欲になっています。また、研究開発、設備グループ、現場の方など社内のありとあらゆる人に意見をいただきながら調整をしていますが、コミュニケーションには正解がないため、苦労する点ではあります。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
世界が注目するフィルム剤という特殊な技術 就職活動中、多くの製薬企業について調べる中で、当社が他にない技術を持っていることに興味を抱きました。当社は創業時から局所作用型貼付剤(パップ剤、プラスター剤)を手掛けており、その中で培った「塗りのばす」という技術を発展させ、全身作用型貼付剤(テープ剤)や水なしで服用可能なODF(速溶型口腔内フィルム製剤)、ADF(貼付型口腔内フィルム製剤)といった製剤を開発してきました。就職活動当時、錠剤や散剤など一般的な剤形は知っていましたが、フィルム剤については初めて知り、一般的な剤形にない特徴や利便性に大きな可能性を感じ、当社を選びました。まだまだ、フィルム剤の一般的な認知度は高いとは言えませんが、当社の技術力がより多くの患者様に役立てられるように、より一層努力していきたいと考えています。 |
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これまでのキャリア |
製剤開発(工業化)検討及び改良検討(生産部製剤技術室・4年目)
<2017年取材当時> |