保護者の方から「親は自宅で子どもにどのように指導すればよいか?」とのご相談を受けることがしばしばあります。全てを塾に任せるのではなく「自分たちも子どもの学習状況をしっかり把握しておきたい」という前向きな意気に頼もしさを感じるのですが、「少しいきすぎ?」と思う方もたまにいらっしゃいます。このようなご質問をいただく折、決まってお答えするのが「なるべく我が子の学習する様子を見守ってあげてください。ポジティブに…」という回答。私も経験上理解できますが、親という生き物は我が子の学習する姿も学習しない姿も、どちらを見ても歯痒くてイライラしてしまうもの。そしてついついアラばかりに目が行き小言を言ってしまう。特に子どもと一緒にいる時間の多い母親にその傾向が強いようです。
言うまでもなく、親は子どもにとっては最大の応援者。にも関わらず、彼がヒットを打ってもあまり歓声をあげず、エラーの時には目一杯ブーイングを浴びせてしまう。もしこれがサッカーや野球などの試合だったら、ブーイングばかりを浴びせられる選手はたまったものではありません。もちろん成績も…。
サポーターの声援は、選手の能力を何倍にも増幅するパワーを持つと言われています。さまざまな好記録は、観客ゼロの競技場では決して生まれないと私は考えています。つまりたまのブーイングも必要ですが、基本は声援主体で応援してあげてほしい。そうすれば本人の力も、きっと素晴らしく向上することと思います。