株式会社　藤木工務店

古代ギリシア建築の意匠を完璧なまでに模した正面入口の4本のエンタシス柱、繊細に刻み込まれたコリント様式の柱頭飾り、美しく格調高いデザインで、堂々とした本格的な石造を思わせる風格がある「日本銀行　岡山支店（登録有形文化財）」。それが私たち藤木工務店の創業第一作。大正9年の設立以来、寺社建築等の歴史的建造物から、デザインと機能を持つ先端の商業ビルや建築物、高級住宅まで、１万件を超える竣工作品を作り上げてきた会社です。その中には、重要文化財や、大原美術館を始めとする倉敷美観地区の伝統建築物など、日本を代表するような有名な作品も数多く、「建築技術の藤木」として信頼を築き、伝統の技術を磨き続けています。

藤木工務店は、明治建築を象徴する「日本銀行本店」と深い関わりがあります。明治政府にとって急務だった銀行創設は、日本近代建築の祖と言われる辰野金吾博士が総監督、その教え子の山本鑑之進に工事主任を託されて、明治29年に竣工。山本は後に「山本鑑之進工務店」を設立し、「日本生命旧本館」、京都「都ホテル」等の近代建築に携わり、そこで設計者、発注者から技術的な評価を得た人物が、創業者の藤木正一。師弟関係にあった山本の事業を引き継ぐ形で設立したのが藤木工務店なのです。以来一世紀に亘って受け継がれた伝統に、新しい息吹を吹き込み、次の時代を開く事を使命とし、企画、設計から施工、メンテナンスへと事業を広げています。

「戸建、高層ビル、マンション、商業施設、様々な現場を経験でき、入社後教育も手厚く、先輩たちは自分の背中を見せて教えてくれます。早い人で10年未満で所長になり、現場をまるごと任されるので、技術者としての幅が広げられる所も魅力。私も早く現場を丸ごと任され、モノづくりの醍醐味を思う存分味わいたいです。そして“寺社建築”などの重要文化財を手がけるのが、次の夢！」と工事課スタッフ。総勢約350名体制で、一人ひとりが「よい仕事」を心がけて幅広く活躍できる環境だから、創業理念の『大木たるより銘木たれ』の言葉通り、たくさんの“銘木”たちに育まれて早くから活躍でき、歴史を記し、未来を拓く建築に携れるステージです。