神鋼鋼線工業株式会社

橋梁向け製品を中心とした「公共投資」に支えられて事業展開してきた当社。今では、時代のニーズ、市場の動向をかんがみて「民間需要」向けの製品の販売を拡大しています。需要構造の変化に対応して「官需」から「民需」へと需要構造の転換を図っているのです。民需向けの戦略製品としては、自動車弁ばね用鋼線(オイルテンパー線)をはじめ、ワイヤーロープや建築向けPC鋼材などがあげられます。これらの製品を中心に企業ポリシーである“品質第一”を掲げ、品質管理の推進と技術開発に注力し拡販。あわせて、新規需要分野の開拓も積極的に行い、人々の生活を豊かにするために、さらなる需要構造変革を推進していきます。

当社の技術力を支えているのは、地道な技術開発活動です。長年にわたって築き上げてきた「塑性加工技術、表面処理技術、ワイヤ利用技術」を基盤として、新製品の開発・製品の改良、さらに新技術や新工法の開発などを行っています。また、新しい発想をベースに10年先を見越した開発も推進。橋梁工事現場などでグラウト注入を不要にした「アフターボンドPC鋼材」や疲労強度・耐へたり性などに優れ信頼性の高い「自動車弁ばね用オイルテンパー線」などは、こうした研究開発から実現しました。土木建築、自動車、電力をはじめ、原子力、海洋開発、エレクトロニクスなどの先端技術産業にいたるまで、世界に誇る技術開発力を有しています。

当社は若いうちからどんどん仕事を任せます。営業、設計や研究開発など各部署において2年目、3年目の担当がメインの担当として活躍しています。若い間に仕事を任されることは苦労もありますが、その分成長するチャンスも多く、仕事のやりがいも早く感じることができます。例えば、社内のアンケートでは、このようなコメントが出ました。「自分が描いた図面が実際に機械として出来上がる姿を見るのが楽しみです。」（設備設計）、「当社の製品が材料として使われている大きな構造物を見た際に、自分も携わったと考えると大きな感動を感じます。」（営業部門）