株式会社豊電子工業

◇創立は1964年。まだ日本では、FA(ファクトリーオートメーション＝工場の自動化)という概念が一般的でなかった時代から，いち早くFA分野に進出した豊電子工業(以下、YUTAKA)。1982年には全国で2番目に、(社)日本産業用ロボット工業会の認定登録を受けた、産業用ロボットシステムのパイオニア企業です。◇今日では、たとえばアルミ合金系のダイカスト(鋳造)ロボットシステムで、実に世界シェア70％を誇り、地球上のほぼ全ての自動車・二輪車メーカー、また家電メーカーなどの製品づくりの高い精度と省エネ・省コスト、そして働く人にも優しい安心安全な設備を構築して、まさに世界の製造シーンを支えています。

◇あのトヨタ自動車さんをして「世界に類のない独自のロボット技術企業」と評価せしめ、二度にわたって同社の技術開発賞を受賞したYUTAKA。世界の自動車産業が「CASE」＝接続性・自動運転・共有・電動化をキーワードに変貌しつつある今、YUTAKAは独自数々の新技術を独自開発して実用化しています。◇たとえば、「高周波誘導(IH)加熱装置とその制御技術」は、環境負荷の低減にも寄与する技術としても高く評価され、愛知県環境賞を受賞。他にも「レーザー焼入れロボットシステム」(写真)、「蒸気加熱による炭素繊維の成形装置」、「プラズマによるアルミ合金の溶解装置」などなど、「世界初」の技術・製品を次々に世に送り出しています。

このように、単に産業用ロボットシステムの開発にとどまらず、まさにロボット＋αの「FAインテグレーター」へと飛翔する豊電子。たとえばAI・IoT技術を用いた「スマート工場」で、生産工程のロボット～周辺装置、制御系までの一貫生産ラインを、全てを企画提案・設計し、構築することも、すでに現実となっています。2018年にはポーランドの拠点を開設し、現在は海外6カ国に計10拠点を展開。さらにＥＶ(電気自動車)用電池などのリーク(漏れ)の検査分野に参入すべく、M&Aにより専業メーカーを傘下に入れ、2023年に新工場も完成。今後もM＆Aも含め会社が成長するための投資は惜しみません。