ハウツーホームは社員の「主体性」を大切にしています。
「主体性」を喚起し、自発・能動を会社の風土として根付かせるためにも、
事業のドメインを「モノ」と「コト」の二軸で発想しています。
先代社長から事業承継の打診があった際に、
この先私たちがどの領域でどのように事業を展開していくかについて、
相当の時間を費やし考えました。
例えば、映画会社は映画のみを制作して販売しますが、
エンターテイメント会社も娯楽分野の映画を製作し販売しています。
この場合、映画会社は事業のドメインを映画の制作・販売という
「モノ」に定義付けをしているのに対し、
エンタメ会社はユーザーに楽んでいただくという「コト」に定義付けをし、
その手段として映画を制作して販売しているわけですが、
同じ映画ひとつをとっても、二社ではその背景に大きな違いがあります。
映画会社のように「モノ」に定義付けをすると、
あれもこれもと製品にバラつきが生まれて資源が分散するリスクは少なく、
映画制作という高い専門性を活かして様々なジャンルの映画作品を生み出すことができます。
反面、映画しか作らないという定義はビジネスのアイデアやヒント、
社員のモチベーションまで制限してしまう恐れがあります。
一方で、エンタメ会社は娯楽を提供してユーザーを楽しませることが目的ですから、
映画も作ればゲーム機も作る、また遊園地を建設することもあるでしょうし、
そんな風に様々な発想は生まれるのですが、
他方では限られた資源が分散してしまうリスクがあります。
事業領域については「モノ」と「コト」のどちらか一方に絞ったほうが経営はやり易いのですが、
バランスを欠いて硬直した姿勢では柔軟な市場対応が出来なくなってしまいます。
私たちの不動産業は間違いなく極めて「モノ」寄りの業界で、
人生においてそう何度とない住まいの引越しという一大転機に立ち会っているにもかかわらず、
多くの不動産会社は家や部屋という、ただ「モノ」を売る商売を提供してしまっています。
ハウツーホームが他社と大きく異なって歩む道は、
この不動産業界に「モノ」だけでなく、「コト」も売るというドメイン展開をしている点であり、
そのために、私はよく自分が顧客としてモノやサービスを購入する際に、
その消費を「買い物」と捉えているか、「体験」として捉えているかを考えるようにしています。
本屋さんで本を買うのは「買い物」でしょう、
遊園地で一日遊んだり、ゴルフをラウンドするのは「体験」ですよね、
ではファストフード店でのランチはどっちだろう。
デパートで自分のカバンを買うのは買い物?
じゃあ、何件もデパートを巡って大切な人へプレゼントするカバンを購入するのは
買い物ですか、体験ですか?
おもしろいですよね。
ハウツーホームはここに強みと独自性を見出して、
お客様に最高の物件と感動体験をご提供する企業を目指しています。