最近は能登半島や四国など、あちこちで大きな地震が起きていますね。
このたび被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
日本は地震大国なので、いつどこで大地震が起きるか分かりません。そのため、地震が
起きても倒壊しないよう、建物の地震対策が重要となっています。
建物の地震対策には、耐震(揺れに耐える)・制振(揺れを吸収する)・免震(揺れを
伝えない)の3つがありますが、一番耐震性能が高いのが、免震構造です。
免震構造は、建物と基礎の間に積層ゴム等の免震装置を設け、地震による揺れが直接
建物に伝わらないようにした構造です。
地震によって地盤が激しく揺れても、建物は地盤の揺れに追随せずゆっくり動くために、
大地震が起きても構造体が損壊することを防ぎ、建物が傾くといった地震の被害はほぼ
なくなります。
当社の免震工事の施工例には、災害時の防災拠点となる庁舎などの公共建築物や
病院、災害時のBCP対応が必要な物流倉庫などがあります。
この写真の建物は、国立病院機構 高崎総合医療センター別館です。
当社が建設した5階建の新棟はハイブリット手術室1室を含む5室の手術室と脳神経
センター、患者サポートセンターを備えた免震構造の建物です。
建物と地面の間にアイソレータやダンパーといった免震装置を設置することで、地盤と
切り離し、建物に地震の揺れを伝えにくくしています。それによって、手術中に地震が
発生しても、ほとんど揺れを感じず、建物内部の損傷も防ぐことができます。
建物を免震構造にすると、建築費が高くなるというデメリットはありますが、安心して
建物を使うことができるので、これからますます免震構造の建物が増えるといいですね。
将来、皆さんがマンションを借りたり買ったりする時は、ぜひ建物の構造にも注意を向けて
みることをオススメします!