はるでは来年度から社会福祉士の実習を受け入れることになった。
以前から大学の先生にはるでも実習を受け入れてほしいと言われていた。
はるでも受け入れたいと思っていたが、受け入れの準備をする余裕がなかったこともあり、これまでは見送っていた。
管理職の会議のなかでいよいよ受け入れようと決めて、社会福祉士の資格があるスタッフ2名に、今年度から西九州大学と九州医療専門学校が協力して実施されることになった西九州地域(佐賀・長崎) 社会福祉士実習指導者講習会を受講してもらった。
その二人が実習指導者となるが、普段の仕事も頑張っているスタッフたちなので、二人に任せきりにしないことも決めていた。
そこで、自分と生活介護の責任者が二人をサポートすることにして、4名で実習受け入れの準備をしていくことにした。
現在の社会福祉士の実習は新カリキュラムに基づいて実施されている。
大学の先生に話を聞きに行ったり、講習を受けた二人に内容を聞くと、さすが社会福祉士の実習なのでしっかりしたカリキュラムになっている。
カリキュラムでは実習で学ぶ領域や実習の時間数も充実しているが、受け入れる事業所は提供できる実習内容をもとに基本プログラムを作成する。
はるは障害のある人たちを地域で支えていくことを目指してきたので、通所系の生活介護と就労継続支援B型、居住系のグループホーム、訪問系の居宅介護や行動援護、ケアマネジメントをやる相談支援など、障害のある人たちの生活を支えていくために必要な様々なサービスがある。
さらに、障害のある方たちの生活の豊かさを創造するためにアート活動を支援するSANC(Saga Artbrut Network Center)もある。
そして、障害が軽度の方たちから重度の方たちまで(最近は重度の方たちをしっかり支えることができることを進めてきた)、いろいろな利用者の方たちを支えている。
今のはるは出会ってきた障害のある方たちをどうやって支えていくかのチャレンジや試行錯誤の上にあり、スタッフのみんなもそれぞれの現場で障害のある方たちを大切に支えてくれている。
社会福祉士を目指す人たちが、障害のある方たちの生活を支えていくことを学ぶために役立つことがたくさんあるはず。
まずは来る人たちにとって充実した実習となるように、はるらしい基本プログラムを作成していきたい。
はるの実習が社会福祉士として社会で困っている人たちのために活躍してもらうための一助となれれば、それに越したことはない。
社会福祉法人はる 理事長 福島龍三郎
「りゅうさぶろぐ」より