こんにちは。人事ブロガーの福田です。
今回は基本給についてのお話です。
基本給は、読んで字のごとく給与の中心的な賃金です。
この基本給は、残業代や賞与の計算基礎額にも使われるので、基本給が上がれば連動して残業代や賞与もあがる要の賃金といえるでしょう。
当社における新卒入社時の基本給は、「大卒」「院卒」「専門・短大卒」によって区分されており、大卒であれば21万円が基本給です。(2024年4月実績)
基本給の特徴としては、毎年昇給査定が行われ、特別な事情がないかぎり増加します。
また、通常下がることがないのも特徴です。
2024年度の平均昇給率は2.0%でした。※正確にはベースアップもあり、実質6.4%
ただし、昇給査定は社員の能力(技能・知識・判断力・実行力・処理能力など)を評価し、個々の昇給額を決めるので、昇給率には能力による格差がついています。
さて、ここでスタート地点の21万円と昇給率2.0%を使って、5年後や10年後の金額をシミュレーションすることができますが、評価による昇給率の差や全体昇給率の変動もあるので、必ずしも予想通りにはなりません。
さらには、入社10年くらいになると、一般社員から『昇格』する人も現れ、それまでの基本給をベースとする月給制から年俸制に移行します。
当社の給与制度は能力評価にもとづく「月給制」と業績評価にもとづく「年俸制」の2制度併用になっているので、上記の単純なシミュレーションでは正しい予測ができないのです。
年俸制は業績次第で大きく上昇する(反面、下がることも・・・。)制度ですが、概ね一般社員の月給制とは別レベルで推移する給与制度といえます。
会社によって給与制度は様々ですが、そこから見えてくる会社の考え方もあるので、興味を持って調べて、比較してみてください。