有限会社ニューズ

「服買うのに、なんで京都や大阪まで出ないといけないの？」そんな疑問を感じていた代表の幸明は、アパレルメーカー勤務を経て30歳で独立。1999年、地元滋賀でニューズをオープンさせました。おそらく滋賀県で初めてのセレクトショップ。満を持しての開店でしたが、路面店というのも来店のハードルが高く、お客様ゼロの日が何日も続きました。やっと入って来られたと思えば「このブランド、ここにあるのヤバくない？ニセモノかな？」。そんなお客様の不安を解消するために創業の想いをお話ししたり、自分の経歴をお伝えしたり。「迷ってるなら、今日は買うのをやめときましょう。」と言えるほどの信頼関係を築けるよう心掛けてきました。

セレクトコンセプトは「長く使える、良いもの」。それぞれのブランドについても学んで、お客様にご説明できるように。「どうすればお客様は喜んでくださるのか」を常に考えて、一人ひとりに丁寧に向き合い続けました。すると「良いものがある」「相談に乗ってくれる」「気さくで話やすい」と口コミが広がり、1年半で驚くほどお客様が増えました。3店舗を経営する今では、この時からのお客様が娘さんやお孫さんを連れてきてくれています。買わせるのではなく、「ここなら良いものと出合える」「選ぶのが楽しい」と思っていただける接客をするのがニューズ。「あなたから買いたい」そう言ってくださるお客様に出会う喜びを知って欲しいと思います。

「こんなのはどうですか？」「こうした方が良いんじゃない？」そんな会話が社歴関係なく飛び交う会社。社長のことも、みんな「幸明さん」と呼んでいます。32名の小さな組織だけど、小さいからこそ「みんなで決める」ということができる。特に、新入社員の方にはその若い感性で、しっかり存在感を出して欲しいと思っています。2020年には、みんなで意見を出し合った新本社HIDEOUTも完成しました。すぐ裏手には、有名な水郷巡りの船着き場もあり、観光の季節にはポップアップのコーヒースタンドなども展開。「ただのセレクトショップで終わらない」。きっと、この新本社を見ればニューズの描くビジョンを肌で感じていただけるはずです。