今回は、種鶏(※)をヒヨコから卵を産む前まで育てる、「育成農場」について紹介させてください!
※種鶏とは・・・採卵鶏(スーパーなどに売っている卵を産む鶏)の親鶏のこと
育成農場では、卵から孵化した翌日のヒヨコ(約35グラム)を約4か月(約1.5~2キロ)まで育てます。
そんな育成担当のわたしのとある1日を皆さんに見ていただきましょう!
【育成農場のとある1日】
7:30~7:45 出社
農場に出勤してまずやること・・・それは「シャワーを浴びる」
眼には見えないウイルスや菌を持ち込まないために、農場の中に入る人は全員浴びます。
もちろん、私服から場内専用着に着替えます。
8:00 パトロール
まず場内専用着から鶏舎専用着に着替えて、鶏舎に入ります。
鶏の健康チェックをしながらエサや水がきちんと摂取できているか、機械等が不具合なく動いているかなど観察していきます。
この日は飲水ワクチンの日。決められた日齢で、その日齢に合わせたワクチンを投与していきます。飲み水にワクチンを溶かして飲ませます。
ワクチンが入った水を着色することで、クチバシや舌に色が付き、しっかりワクチンが摂取できているか確認することができます。
10:00 休憩
事務所に戻り水分補給をしたり・・・お菓子をつまんだり。一緒に出勤している人との何気ない会話で情報交換になり、勉強になることもある大切な時間です。
10:30 鶏舎掃除など
ヒヨコが成長していくにつれて、ふわふわだった羽毛が抜け少しずつ羽に変わっていきます。
どんどん生え変わっていくので、床の掃除などをこまめに行って、きれいな環境を維持していきます。
12:00 昼休憩
コンビニ派、お弁当派、いろんな方がいますが私は基本お弁当を持参しています。
13:00 毎週末体重測定
ちゃんと大きくなっているか、体格がばらついていないかを確認するため、1鶏舎につきオス約50羽、メス約100羽体重測定をします。
15:00 休憩
この日にあった出来事を報告したり、パトロールの時に最終確認したほうがいいことなどを話したりしながらティータイム。
15:30 パトロール
1日に食べたエサの量や飲水量を記録し、朝と同様に鶏を観察し健康チェックをします。
16:30 日報作成・事務作業
事務所に戻り、飲んだ水の量、食べたエサの量、鶏舎内の最高最低気温・湿度などをPCに入力していきます。飲水ワクチンで使ったワクチンの種類や量、ロット番号や使用期限なども記入します。
体重測定の記録も入力し、グラフ化することで成長具合をわかりやすく確認できます。
また、エサや必要な消毒薬などの発注もしたりします。
16:45 シャワーを浴びて退勤
朝と同様にシャワーを浴びます。朝は農場にウイルスを持ち込まないためにシャワーを浴びますが、帰りは外にウイルスを持ち出さないために浴びます。
以上、【育成農場のとある1日】でした!
今回は育成農場のとある1日を書いてみましたが、他にも注射の日があったり、成鶏農場へのお引越しがあったり・・・と様々な1日があります。
もちろん、引っ越した先でも成鶏農場の様々な1日があります。
わたしたちの暮らしになくてはならない存在の「卵」・・・
その卵が食卓に上がるまでに、たくさんの鶏と人が関わりあっていることを知ってもらい、鶏だけでなくわたしたちの会社にも興味を持ってくださる方がいたらとても嬉しいです。