社会福祉法人春生会

支援スタッフの仕事には、福祉の知識や「初任者研修」資格が必要になりますが、ご入社時点での知識や資格は不問です。「教育推進事務局」という職員育成専門の部門を設置し、入職後約4週間の新入職員研修をはじめ、各種研修プログラム等を整備。基礎からしっかり身につけられます。そのほか、施設内外の研修参加や外部講師によるレクチャーなど、様々な角度から職員のスキルアップをサポートしています。また、将来的に学ぶ側から教える側にステップアップすることもありますが、その際は、現場の実務から離れて育成に特化。「現場との兼任で目の前の仕事に追われ、育成に手が回らない」といったことはありません。

『お姉さんに会いたい』―。私たちが運営する特別養護老人ホームに入所されている方が99歳を迎えるにあたって、「誕生日祝いは何がいい？」と聞いたときに返ってきた言葉でした。お姉さんは別の施設に入所していて、お二人は10年以上疎遠だったのです。職員たちの動きは迷いなく、迅速でした。ご家族へ連絡を取って調整し、再会が実現。手をさすり合い、再会を喜ぶお二人を見て、ご家族だけではなく私たちの胸にも熱い想いがこみ上げてきました――。これは、私たちの仕事の姿勢を示すエピソードの1つ。ただ単に高齢者の方の生活支援を行うだけではなく、心に残る、笑顔でいられる「究極のサービス」を提供することを、何より大切にしています。

利用者様の心に残る、笑顔でいられるサービスを実現するための1つの方法として、私たちの施設では「ユニットケア」を導入しています。ユニットケアとは、少人数での共同生活スペース（ユニット）単位でのケアを行う介護手法。各ユニットでは個人の生活リズムを尊重した個別ケアを行うことができます。集団での画一的なケアと異なり、一人ひとりの生活リズムやご希望に合わせることができ、例えば「住んでいた家の近くの公園に行きたい」「自宅の仏壇にもう一度手を合わせてみたい」といったご要望に応えることも可能。また少人数単位のため、皆さんのご希望にマッチしたレクリエーション等を企画・実施できるのもポイントです。