公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル

馬券を買った経験はない方も、スポーツニュースやCMなどで競馬のイメ ージはお持ちでしょう。英国で始められ、現在世界約90ヶ国で行われてい る競馬。その競馬の主役は「サラブレッド」という品種の馬です。「サラ ブレッド」の意味は「完全に品種改良された馬」。選ばれた両親から由緒正しい血統と優れた資質を受け継ぎ、人々の夢を背負って生まれてくる仔馬たち。世界のすべての「サラブレッド」は、厳格に血統書に記載されています。日本で毎年約7000頭生まれる仔馬、1頭1頭を血統登録する日本で唯一の機関が、私たちジャパン・スタッドブック・インターナショナルです。

私たちはサラブレッドの一生にずっと関わり続ける仕事をしています。 競馬の世界から引退して父・母になる馬の繁殖登録にはじまり、毎年全国で生まれた仔馬を1頭1頭審査し、血統登録をします。やがて成長した仔馬が、競走馬としてデビューする前に、馬名登録を行うのも私たちです。競馬場での活躍、世界へと飛翔するレースを海外に向けて映像配信。また、外国のレースに出走する際に、レースへの登録手続きや遠征に帯同するサポートも行っています。そして競走引退後、余生を送る引退馬に対して助成を行い、名馬たちの近況を競馬ファンに発信するのも私たちです。サラブレッドの一生にずっと寄り添いながら、日本の競馬の根底を支える仕事です。

職員は「馬が好き」「競馬が好き」という人がほとんどです。業務中は馬の名前やデータ、専門用語が飛び交いますが、現時点で専門的な知識やスキルは求めていません。世界に認められた日本で唯一の機関として私たちのモチベーションと職場定着率はとても高く、先輩から後輩へ、上司から部下へ、仕事に関する知識やノウハウの継承がしっかりできる環境であり、休みが取りやすく残業も少ない職場です。この仕事は事務職でありながら、牧場で直接馬に触れるなど、馬を身近に感じながら競馬文化に触れたい方にはぴったりな環境。夏には牧場に出張し、生産者の方々、そして生まれたばかりの仔馬たちに接しながら、この仕事の奥深さを体感してください。