産業界とのかかわり

あらゆる産業の司令塔を担っています。

鉄鋼業界は、ビッグビジネスを展開しています。企業間のBtoBビジネスが中心のため、みなさんになじみが薄いかも知れませんが、「鉄」は、発電所やプラント、ビル、そして、自動車、家電、船舶、携帯電話やパソコン、インテリアや雑貨にいたるまで、世の中のありとあらゆる製品の源となるもの。あらゆるモノづくりの最上流を担い、その品質や機能、コストなどに大きな影響を与える存在なのです。これほど広く社会と関わっていくビジネスは、鉄鋼業以外にはありません。

官公庁

道路や橋梁などの公共基盤にも「鉄」は欠かせない存在。本四架橋のような長大な吊橋が実現できたのも、高強度で軽量な鋼材が開発されたからこそ。今後も社会を支え続けます。

建設

たとえば高層ビル。基礎や骨格をつくるのに鉄鋼は不可欠な素材であるほか、地震の揺れを抑える鋼材や、火災に強い耐火鋼などの最新技術で、「鉄」はビルの安全を守っています。

鉄道

鉄道はその名の通り、「鉄」が主役の交通機関。車体・車輪・車軸、そしてレールまで、鉄鋼が重要な役割を演じています。昨今は、耐食製や剛性に優れたステンレス鋼が主流です。

家電メーカー

身のまわりの家電にも「鉄」がいたるところに。なかでも、冷蔵庫やエアコンなどのモーターに欠かせないのが電磁鋼板。この鋼板をさらに進化させ、省エネにも寄与しています。

造船メーカー

戦後の日本経済を牽引した造船業。その世界一の造船技術を支えているのも「鉄」。強い強度と粘りを持つ造船用の特殊鋼板を開発提供し、安全で効率的な航海に貢献しています。

自動車メーカー

自動車は、ほとんどが「鉄」で構成されています。重量の7割以上を占めるほど。近年は軽量化を図りながら強度を保つ特殊な鋼板を提供し、安全と環境保全を両立させています。

商社

あらゆる業界へ向けて送り出される「鉄」。その流通を担っているのは、大手をはじめとした商社。鉄鋼業と商社は、長年培われた信頼関係で結ばれたビジネスパートナーなのです。

資源会社

鉄鉱石などの原料を確保する上で、鉄鋼業は世界各国の鉱山会社とも太いパイプを築いています。人が足を踏み入れないような秘境にも、「鉄」のビジネスは関わっているのです。

IT

「鉄」とIT。一見、関係がなさそうですが、鉄を作るプロセスはITで高度に制御されています。製鉄現場で培われたIT技術は、実はいま、金融商品の開発にも応用されています。

電力・ガス・エネルギー

発電設備やガス・石油の精製プラント、オイルのタンクやパイプ、さらには送電用の鉄塔まで、「鉄」がなければエネルギー産業は成り立たたないといっても過言ではありません。