面接での自己PR|企業から評価される組み立て方と例文20選

就活の面接でよく聞かれるのが、自己PRです。人事として20年以上新卒採用に携わり、現在は企業の人事・採用コンサルティングを行う採用のプロ・曽和利光さんに、評価される自己PRのポイントや、学生時代の経験別の例文を聞きました。

面接担当者が自己PRで見ているポイント

自己PRは「自分の長所をアピールするもの」と考えられがちですが、企業が求めているのは、自社で仕事をする上で生かせる強みは何か、という視点です。

企業が見たいのは、「あなたの特徴が自社の仕事にどう生きるか」

企業が自己PRを通じて確認したいのは、「あなたの特徴が、自社の仕事や組織文化にフィットするか」 という点です。そのため、自分の特徴の中から志望企業と関連性の高い特徴を選び、それを入社後にどのような形で発揮しようとしているのかを言葉にして伝えることが必要です。

あなたは自己PRを考えるとき、自分が好きな特徴を強みとし、嫌いな特徴を弱みと見なしていないでしょうか?しかし、自分が好きな部分と、企業が求めている部分が一致しているとは限りません。例えば、「思い立ったらすぐに行動する」という特徴は、スピード感を求める企業にとっては強みとなりますが、熟慮や冷静さを求める企業にとってはあまり魅力的に映りません。

つまり、「自分の中で絶対的な強み、弱みを決める」のではなく、自分が持つ数々の特徴の中で、志望企業が求めている部分が結果的に強みとなるのです。

自己PRとガクチカの違い

自己PRとガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、その目的が、自分の特徴を志望企業に伝えることにあるという点では一致しています。異なるのは、伝える手法です。

ガクチカは、学生時代に力を入れた活動の具体的なエピソードを通して、あなたの特徴を伝えます。「こんなふうに考えて行動しました」「こんな点を工夫しました」など、その特徴が表れているプロセスを詳しく伝えましょう。

一方、自己PRは、自分の特徴のうち入社後に役立つと考えられる要素を端的に伝えるものです。「自分にはこんな強みがあります」と、ストレートにアピールしましょう。

なお、自己PRとガクチカの両方が必要な場合、同じエピソードを使用しても異なるエピソードを使用しても構いません。ただし、最終的に伝える強みは同じものにした方が一貫性を保てます。

企業が自己PRを評価する5つのポイント

日本経済団体連合会の調査(※)によると、企業が新卒採用の選考時に特に重視する能力として上位に挙げられているのは、「コミュニケーション能力」「主体性」「チャレンジ精神」「協調性」「誠実性」の5点です。2018年度のアンケート結果ですが、重視されている能力は今もほぼ同様だと考えられます。自己PRに盛り込む内容を検討する際の参考にしてください。

アピールする能力について、志望企業の求める人物像に合わせて考える必要はありますが、ほかの学生との重複は気にしなくてよいでしょう。上記のような、多くの企業が求め、多くの学生がアピールする能力を選んだとしても、その根拠を具体的に伝えられれば十分に評価されます。

(※)参考:日本経済団体連合会「2018 年度 新卒採用に関するアンケート調査結果」

面接とESで自己PRを評価するポイントは変わる?

結論から言うと、面接での自己PRとES(エントリーシート)での自己PRも、伝える内容は変わりません。ただし、伝え方にはそれぞれ気をつけたいポイントがあります。

面接では、話が抽象的になってしまう学生が多いようです。特にオンライン面接が一般化してから、「結論から話す」「短くまとめる」ことを意識し過ぎて、面接担当者が情景を思い描けない自己PRが目立つようになってきました。

おそらく多くの企業は、「固有名詞や数字などの事実情報を盛り込み、具体的に語ってほしい」 と感じていると考えられます。具体的であればあるほど、エピソードの信ぴょう性やレベル感が伝わってくるからです。

面接担当者に「話が長い」と思われてしまうリスクはゼロではありませんが、簡潔過ぎるために情報量が不足して不合格になるリスクと比べれば、ずっと小さいと考えられます。面接担当者が追加で質問しなくても状況をイメージできるように、詳しく説明することをオススメします。

一方、ESは、採用担当者が学生に質問できない点が面接と異なります。限られた文字数の中に、結論・背景・根拠・成果を漏らさず盛り込むことが重要です。読み手が疑問を持たずに理解できる構成を意識しましょう。

あなたの強みを最大限に伝える自己PRの探し方

志望企業で生かせる自分の強みを探す方法を解説します。

自己PRの核となる自分の特徴を見つけよう

まず、次の3つのステップに沿って、自己PRの軸となる自分の特徴を見つけましょう。

  1. これまで頑張った経験を書き出す
  2. それぞれの経験について、意識していた行動や工夫を思い出す
  3. 複数の経験に共通する考え方や姿勢を探し、リストアップする

頑張ったことを思い出せない場合は、逆の手順も試してみましょう。一般的に「特徴」を表すとされる言葉を集めて、その中から自分が持っていそうな特徴を選び、それを裏付ける経験を記憶の中から探す、という方法です。特徴を表す言葉は、下記サイトの「特徴を表現する言葉が浮かばない場合」の表が参考になります。

【プロが解説】自己PRで使えるアピールポイントの見つけ方・伝え方

そのほか、周囲の人に尋ねることで、自分では気づけない特徴が見えてくることもあります。

志望企業で生かせる強みを選ぼう

自分の特徴をリストアップできたら、その中から志望企業で生かせる自分の特徴を選びましょう。それがあなたの「強み」となります。次のステップを参考にしてください。

  1. 志望企業が求める能力を把握する
  2. 自分の特徴のうち、志望企業が求めている能力に近いものを選ぶ
  3. その特徴を発揮した学生時代のエピソードを探す
  4. 「◯人をまとめた」「売り上げを◯%伸ばした」など、具体的な事実や数字を盛り込む 

特に重要なのは4.の具体的な事実や数字です。企業は、あなたがアピールする特徴の「真実性(本当に持っているか)」と「レベル感(どの程度できるか)」を知りたいからです。数字や固有名詞を用いて具体的に伝えましょう。

志望企業に合わせて内容を調整しよう

企業によって求める人物像は異なります。例えば、2つの企業がどちらも「協調性」のある人を求めているとして、それぞれの「協調性」が指すものがまったく同じであるケースはまれでしょう。企業の風土も、扱っている商品やサービスも、職務も異なるはずだからです。

同じ「協調性」でも、利他的な貢献心、チームをまとめる統率力、役割意識の強さなど、多様な側面があります。Webサイトやパンフレット、説明会、OB・OG訪問などの情報を基に企業の事業内容や企業文化を深く理解し、求める人物像の輪郭をできるだけ具体的に把握しましょう。具体化した人物像に合わせて自己PRの内容を調整すると、企業にとって必要な人材であると感じてもらいやすくなります。

企業から評価される自己PRの組み立て方

自分の経験が伝わる形にまとめよう

自己PRは次の4つの要素を軸に構成すると、説得力が増すでしょう。

結論…自分の強みを短い言葉で端的に表す。

背景…その強みを身につけた背景(根拠となる経験を行うに至るまでの状況・どんな活動が強みを身につける舞台だったのか。例:大学1・2年次にレストラン「○○」でホール係のアルバイトをしていた…)を具体的に伝える。

根拠…強みの根拠となる経験や、行動したことのエピソード(背景となる活動の中で、強みを身につけた行動の詳細。例:アルバイト仲間3人と、クレームに対応するための20項目にわたるマニュアルを作成し…)を具体的に伝える。

成果…その経験・行動によって得られた成果や、それを今後どう生かしたいかを伝える。

前の項目で見つけた「強み」を自分らしく表現したものが「結論」です。強みを身につけた活動の紹介が「背景」、その活動の中での、強みを象徴する具体的な行動が「根拠」です。「成果」では、あらためて「結論」に挙げた能力を身につけたことを伝え、それを志望企業でどのように発揮しようとしているのかを述べましょう。

アピールしたい力×経験別でよくわかる!自己PRの例文20選

ここまでの解説を踏まえて、自己PRの例文を20例紹介します。

アピールしたい力として「コミュニケーション能力」「主体性」「チャレンジ精神」「協調性」「誠実性」「論理的思考力」「創造・企画力」を取り上げ、それぞれについて複数の経験と組み合わせて、例文を示しました。志望企業が求める力や自身の持つ経験と似ているものを参考に、自分ならではの自己PRを作成しましょう。

【コミュニケーション能力】多様な人と信頼関係を築くタイプ

大学の学園祭実行委員×コミュニケーション能力

私の強みは、対立する意見をまとめ、共通目標の達成へと導くコミュニケーション能力です。

大学2年生の時に学園祭実行委員として模擬店間の調整を担当しましたが、模擬店のメニューを巡り、あるサークル代表と大学担当者が対立してしまいました。私は、双方の譲れない要望を個別にヒアリングし、学園祭における「模擬店の安全基準を満たすためのチェックリスト」を策定することを提案。双方が納得して出店できることになり、安全な開催にこぎつけました。 

御社の営業業務においても、丁寧に調整や交渉を行う能力を発揮していきたいと思っております。

ボランティア活動×コミュニケーション能力

私の強みは、相手の心情を深く理解し、信頼関係を築く傾聴力です。

子どもにかかわる仕事に興味を持ち、大学入学後3年間、○○病院に入院中の子どもたちへの、読み聞かせボランティアに参加しました。当初、絵本に興味を示さない子どもたちがいたので、読み聞かせの前後にそれぞれの子どもの話に耳を傾け、興味の対象を少しずつ探っていきました。子どもが興味を持つ題材と関連した絵本を選んだり、絵本の内容をアレンジして興味の対象をストーリーに加えたりするうち、話を聞く姿勢自体を信頼してくれたのか、どんな絵本でも熱心に聞いてくれるようになり、活動終了時のアンケートで満足度90%を達成しました。

この経験を生かし、幼児教室でも相手に寄り添った傾聴を心がけたいと思います。

地域活動×コミュニケーション能力

私の強みは、目的を達成するために人を巻き込むコミュニケーション能力です。

ゼミで取り組んだ地域活動では、私の祖母がスマートフォンの操作に苦労していたことから、○○公民館で高齢者に向けた「スマホSNS活用講習会」を企画しました。ゼミ生や市役所の職員に協力を依頼し、大学生が1対1で高齢者にスマートフォンの操作方法を教える講習会を実現できました。初回に定員15名を大幅に超える30名以上の申し込みがあったことから、月1回の定期開催へと発展し、延べ100名以上が参加。操作に慣れた高齢者が初心者の高齢者に教える場面も見られました。

学生、市役所職員、参加者を巻き込んでの活動に広げられたこの経験は、御社でのプロモーション活動に役立つものと確信しております。

【主体性】自ら壁を乗り越え成長するタイプ

サッカー部×主体性

私の強みは、現状の課題を分析し、改善案を提案する主体性です。

1年次からサッカー部に所属していますが、2年次になった際、新チームは前年度より失点が多く、守備に課題があることに気づきました。私は過去10試合以上の動画を見てプレーを分析。失点時に起きやすいミスをまとめた動画集を作成し、改善案をミーティングで共有しました。選手ではない立場からの提案が受け入れられるか不安でしたが、勝利を求めて自主的に動いた姿勢を選手たちは喜んでくれ、改善案がそのまま採用されたわけではないものの、議論の題材になりました。以来、私の分析を基に戦略を検討する習慣が定着し、3年次には失点数を対前年比で10%削減できました。

御社の営業としても主体的に課題を見つけ、目標達成に貢献したいと考えています。

大学の学生FD委員会*×主体性

私の強みは、アイデアをすぐに行動に移す主体性です。

大学のFD委員会に学生委員として参画しており、○○年度に大学が実施した授業改善アンケートの結果から、学生が受けたい授業として、「OB・OGによる実践的なキャリア教育」のニーズが高いことがわかりました。そのデータを見た私は、OB・OGを招いた講座の実施を企画。ほかの学生委員と共に講座内容や担当講師を考え、「実践型キャリア講座」の実施を大学に提案しました。約6カ月間の交渉と調整を経て、翌年度に正式に開講され、定員100名は満員となりました。

御社には社内プロジェクト制度があるとうかがっています。良いと思ったことは臆せず提案し、プロジェクトリーダーになってみたいと思っています。

※FD委員会:教員の教育能力を高めるための組織。FDはFaculty Development(授業改善のための組織的な取り組み)の略。

アルバイト(イベントスタッフ)×主体性

私の強みは、予期せぬ状況下でも冷静に判断し、適切な行動を取る主体性です。

地元である○○町で行われた夏祭りイベントで、運営スタッフのアルバイトをしている最中に、急な機材トラブルで進行が30分停止する事態が発生しました。現場責任者が対応に追われ、指示を仰ぐことも難しかったので、自身の判断で独自に動きました。不安がる来場者に対し状況説明のアナウンスを行い、簡易的なクイズ大会を実施して場の空気をつなぎました。結果、クレームはゼロで、アンケートでは「スタッフの対応が良かった」と高評価を得ました。

変化の激しい御社の環境でも、状況を素早く読み取り、自ら考えて行動します。

【チャレンジ精神】困難な状況を打開し改善するタイプ

海外留学×チャレンジ精神

私の強みは、異なる環境に飛び込み、それを成長機会に変えるチャレンジ精神です。

大学3年生の時に、カナダ・トロントにある、日本人学生がまったくいない語学学校に半年間、留学しました。最初の1カ月間は英語が聞き取れず、授業についていけなくて悔しい思いをしました。そこで、放課後に毎日2時間、韓国人の留学生と英語で話す時間を設け、帰宅後もホストファミリーと積極的に英語で交流しました。結果、半年間の授業の最後に行われた校内ディベート大会で、30人中3位入賞を果たしました。

この経験で身につけた、チャレンジをきっかけに成長を果たす力を生かし、御社では営業として新規開拓に力を入れたいと思います。

インターンシップ×チャレンジ精神

可能性が低くてもあきらめないチャレンジ精神こそが、私の強みです。

ファッション誌の編集者を志望している私は、在学中に現場を経験したいと考えましたが、インターンシップもアルバイトも募集がすぐには見つかりません。都内の出版社20社以上に連絡を取った結果、○○出版社△△編集部で長期インターンシップを募集しているという情報を得て、編集兼事務業務を1年弱経験することができました。業務のほかに毎週欠かさず編集長に企画書を提出し続け、1ページのファッション記事も任せてもらえました。

御社においても、困難な状況でも自ら機会をつくり出し、成果を出していきたいと思います。

起業×チャレンジ精神

私の強みは、困難に立ち向かうチャレンジ精神です。

在学中、小学生向けのプログラミング教室を起業しました。立ち上げ当初は体験申し込みすらゼロでしたが、私はあきらめず、ターゲットである小学生の保護者の視点に立ったポスターを作成。近隣の学習塾や書店を30カ所以上訪問し、ポスターの掲示をお願いしました。この地道な努力の結果、翌月には6名の体験申し込みがありました。現在、生徒数は11名に上り、事業は安定しています。

御社のどの部署に配属されたとしても、この経験を生かして困難を打開していきたいと考えています。

【協調性】周囲と力を合わせて目標を達成するタイプ

サークル活動×協調性

私の強みは、チームに働きかけて困難を乗り越える協調性です。

私が所属するバドミントンサークルは、毎年、新入生が入っても定着しないという課題がありました。私はメンバー全員に呼びかけて、新入生の居場所づくりに取り組みました。新入生の困りごとを先輩が聞く場を設けたり、先輩と後輩がペアを組んで試合をしたりしました。結果、○○年度にサークルに入った新入生8人のうち7人は今も活動を続けており、サークルの活性化に貢献しました。

御社に入社後も、同僚となる皆さんと協力しながら目標達成に貢献したいと思います。

運動部×協調性

私の強みは、仲間と協力しながら目標を達成する力です。

私が所属するフットサル部は、活動場所の確保が課題でした。そこで、私は5人の部員に声をかけ、大学から移動可能な8カ所のコートの貸し出しルールを手分けして調査するとともに、部長が担当していた予約業務を幹部内で分担する仕組みを構築しました。その結果、練習場所が増え、活動を週1回から週3回に増やすことができ、部全体の技術力が向上しました。

問題解決のために仲間と協力し、組織的な仕組みを作り上げる協調性を、御社のプロジェクト推進においても発揮していきたいと考えています。

アルバイト(飲食)×協調性

私の強みは、相手を思いやる協調性です。

○○町にある中華料理店のアルバイトでは、ホールリーダーとして常に周囲のスタッフを気にかけて行動するように心がけました。それぞれのプライベートの状況を考慮してシフトを調整したり、自分の手が空いたら積極的に注文を取りに行ったりするなど、スタッフ全員が円滑に仕事をできるようサポートしました。店長からは働きぶりが評価され、20人以上いるアルバイトの中から3人が選ばれる「優秀スタッフ賞」を受賞しました。

御社でもこの協調力を生かし、チーム一丸となって業務に取り組んでいきたいと思います。

【誠実性】地道な努力を積み重ねるタイプ

学業×誠実性

私の強みは、粘り強く学び続ける誠実性です。

私が所属する法学部の1、2年次の基礎演習は、判例についての少人数での発表・議論が中心で、日々の準備が成績に直結する授業でした。私は毎回の演習に向け、判例の事実関係・争点・結論を整理したメモを作成しました。理解が浅い部分は関連条文までさかのぼり、自分なりの言葉で説明できるまで繰り返し確認しました。発表後に受けた指摘は必ずノートに記録し、次の演習で同じことを繰り返さないよう振り返りを徹底しました。この姿勢を演習期間を通して継続した結果、2年間、毎回「優」の評価を得られました。

地道な努力を重ねる姿勢を、御社でも生かしていきたいと思います。

資格取得×誠実性

私の強みは、自分自身と向き合う誠実さです。

大学入学時から経理職を視野に入れ、日商簿記2級の取得を目指していました。毎日欠かさず2時間勉強しましたが、1度目の挑戦は不合格でした。自分に甘えが出てしまい、勉強から目を背けた時期もありましたが、心の弱さを克服するために、失敗の原因を客観的に分析することを決意しました。具体的には、間違えた問題や理解不足の分野をリストアップし、「弱点克服リスト」を作成。このリストの項目をつぶしていった結果、2度目の挑戦で見事合格できました。

目標達成のためには、不都合な真実や弱点から目を背けずに改善し続ける誠実さが不可欠です。入社後も、業務における課題や失敗に対し、真摯(しんし)に向き合い、誠実さを持って御社の発展に貢献いたします。

日々の習慣×誠実性

私の強みは、自己成長のために努力を継続する誠実性です。

小学4年生から現在まで、毎日欠かさず日記を書き続けています。出来事を記録するだけでなく、自分の感情や行動を振り返る内省の習慣として続けています。勉強や部活などで落ち込む出来事があっても、次にどうすればよいかを考えて文字に書き記すことで、前向きに生活できるようになりました。

この継続力と、自らを客観視する誠実な姿勢で、御社の業務に取り組んでいきたいと思います。

【論理的思考力】客観的な視点で物事を構造化するタイプ

研究活動×論理的思考力

私はデータを分析し、意思決定に役立てる取り組みを通じて、論理的思考力を培ってきました。

所属している○○ゼミでは、地元食品メーカー△△との共同研究を行っています。私は人気商品AとBの売り上げデータ1万件以上を分析し、販促強化すべき顧客層を提案しました。この分析は△△社に評価いただき、次年度の施策検討の材料として活用されました。

御社でもデータに基づいて、論理的で納得度の高い業務改善案や戦略の策定に貢献したいと考えています。

文化部×論理的思考力

私の強みは論理的思考力です。

大学のオーケストラ部で、定期演奏会に向けた合奏練習の効率化に取り組みました。全体練習でテンポの乱れが頻発していたため、週3回の練習を録音し、ズレが生じる小節を楽譜上に示して、部内で共有しました。「原因の特定→改善案の実行→再検証」を繰り返した結果、3カ月後の400席規模のホール公演では、安定した演奏を実現できました。

ただむやみに努力するのではなく、課題を整理して効果的な対策を検討する力を、コンサルティング活動に生かしたいと考えています。

英語学習×論理的思考力

私には、蓄積したデータを分析して改善につなげる論理的思考力があります。

私はTOEIC(R)に向けた学習記録をつけていました。得意・不得意の傾向を数値化するとともに、集中力が高まる時間帯を把握し、最も集中できる時間に難しい課題を行うなど、学習の最適化を図りました。その結果、1年間で80点以上スコアが向上しました。

データを蓄積して課題の原因を分析し、改善策を導く姿勢は、御社のエンジニアになるためには不可欠な能力だと思っています。

【創造・企画力】独自の視点で価値を生み出すタイプ

アルバイト(アパレル)×創造性

私の強みは創造性です。

3年勤めているアパレルショップのアルバイトで、店頭のマネキンのコーディネートを担当しました。海外のファッション誌や街ゆく人のファッションをリサーチし、常に新しいアイデアをストックするようにしました。「どのアイテムを主役にすれば購買につながるか」を意識し、週1回以上コーディネートを変えました。その結果、私が担当するマネキンが身につけた商品の売り上げが、他店の同商品の売り上げを約15%上回り、「マネキンと同じ服が欲しい」といったお客さまの声を頂く機会も増えました。

御社のショップスタッフとしても、創造性をディスプレー などに生かしていきたいと考えています。

SNS×企画力

私の強みは、社会的な共感を呼び込む企画力です。

大学の学生団体で、海外の被災地支援を目的とする緊急募金活動をSNSで展開しました。しかし、目標額30万円に対し、当初は2万円しか集まりませんでした。そこで私は、「共感ストーリー」と「募金の透明性」を軸に企画を再構築しました。具体的には、現地の状況を示す写真や動画を定期的に投稿し、ただ支援を求めるだけでなく、「募金がどのように使われるか」をグラフで視覚的に示す企画を連日実施しました。結果、目標額を2週間で達成。

この企画力で、御社の広報業務を盛り立てたいと思っています。

ありがちな自己PRを避けるためのポイント

自己PRでは、自分を良く見せるのではなく、企業が知りたいあなたの本質を、わかりやすく伝えることが必要です。抽象的な表現を避け、あなたらしさが伝わる根拠を示すことで、面接担当者に評価される自己PRになります。ここまでの解説の中から、失敗を防ぐためのポイントをあらためてまとめました。

(1)強みを自分の基準で決めない

自分が思う強みではなく、自分の持つ特徴のうち、志望企業が求める要素が、その企業に対しての強みになります。

(2)志望企業に合わせて特徴を選ぶ

志望企業がどのような人材を求めているのか、それと合致する自分の特徴は何かをもう一度考えて、最も合致する特徴を選び出しましょう。

(3)エピソードは具体的な表現で

どのような状況で、どんな課題が生まれたのか。いかにして乗り越え、何の成果を得られたのか。数値や固有名詞を使って具体的に示しましょう。

(4)エピソードは派手でなくてもいい

エピソードに必要なのは、入社後の再現性です。留学やイベントなどの華々しいエピソードでなく、日常的な行動パターンや習慣でも、企業は高く評価するケースがあります。

曽和利光さんプロフィール写真

監修

曽和利光さん

株式会社人材研究所・代表取締役社長。1995年、京都大学教育学部教育心理学科卒業後、リクルートで人事コンサルタント、採用グループのゼネラルマネージャーなどを経験。その後、ライフネット生命、オープンハウスで人事部門責任者を務める。2011年に人事・採用コンサルティングや教育研修などを手掛ける人材研究所を設立。『「ネットワーク採用」とは何か』(労務行政)、『人事と採用のセオリー 成長企業に共通する組織運営の原理と原則』(ソシム)など著書多数。最新刊に『コミュ障のための面接戦略』(星海社新書)がある。

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。