マナーも大切! 就活中の会社訪問時にあると良いものは?

会社説明会や選考など、就活が本格的に始まると、これまで一度も足を踏み入れたことのないオフィスビルを訪問する機会が増えてきます。ただでさえ緊張する場面なのに、忘れ物をしてしまって頭が真っ白に…。なんて経験をした先輩たちもいるようです。そこで、会社訪問時に準備しておくと安心なものを、先輩の経験談から教えてもらいましょう。

(1)会社訪問をするのは、どんなとき?

企業独自の会社説明会は、その企業の社内会議室などで行われることが少なくありません。そんなとき、「学生が大勢来ているし、選考ではないから、ま、いいか」と、安易に考えていませんか? 実は、企業の人事担当者は、皆さんが思っている以上に、学生の立ち居振る舞いを記憶しているようです。

実際、合同企業説明会に続き、個別の会社説明会に参加したある学生は、「この前もウチの説明を聞きに来てくれていたよね」と声をかけられ、驚いたと言います。
「厳しくチェックされていたというより、よく覚えてくれていたという印象です。その会話をキッカケにして個別にメールで連絡をもらえるようになり、その後も社員の方を紹介していただいて職場訪問をさせてもらいました。選考に進むと、控室に顔を出してくれて、『頑張って』と声をかけてくれ、とても勇気をもらいました」という先輩の意見も。
だからといって、ことさら目立つことをしなくても大丈夫。この先輩も、何か特別なことをしたわけではなく、「真剣に一生懸命、メモを取りながら聞いていただけです」と言います。

また、選考はまだまだ先だから、と思っていてもOB・OG訪問などで急にオフィスにお邪魔する機会が訪れることもあります。そこで、会社訪問時に持っていて“安心”の持ち物をチェックしてみましょう。

(2)会社訪問のときに、持っていくと安心・便利なもの

まずは、一般的によく「持っていくと安心・便利」と言われている基本の持ち物を確認してみましょう。

1. A4サイズの書類が入る大きめのカバン

スーツと共に、就活準備時期に新しくカバンを購入する場合は、A4サイズの書類が余裕で入る大きめのカバンを選ぶようにするといいでしょう。しかも、ある程度の厚さがあるカバンがオススメです。

その理由としては、もちろん会社訪問をするとたくさんの資料をもらうことが多いから、ということもあるのですが、もう一つ理由があります。それは、社員と会話するときや会社説明会で企業の話を聞いているときなどのカバンの置き場所は、椅子の上ではなく足元に置くのがマナーだから。そのため、ある程度の厚みがあり、自立して置けるようなカバンの方が安心です。

特に冬場は、コートなどをその上に乗せる必要も出てくるので、できるだけ厚さもあるカバンは、何かと使い勝手がいいようです。

2. 筆記用具&メモ・ノート

事前に言われなくても、筆記用具とノートなどは持参するように心がけましょう。会社説明会であれば、もらった資料だけでなく、気づいたことをしっかりメモしておくことも大事ですし、企業によってはアンケートやエントリーシートが配られ、その場で書いて提出する、なんて場合もあります。こういうときのためにも、シャープペンシルだけでなく、黒のボールペンなどもあった方が安心です。

ちなみに、消せるボールペンは、インクが熱に弱く、コピー機の熱や直射日光などによって消える場合があるため、公的な文書には不適切とされていますので、注意しましょう。

3. 予備の履歴書・写真

予備の履歴書や写真も、常にカバンの中に入れておくのがオススメ。特に、会社説明会の際など、「持っている人は履歴書を提出してください」と急に言われる場合があります。ある程度記入した履歴書を持っていると、いざというときに安心です。

4. スマホ&充電器

行き慣れていないオフィスビルは、なかなか見つからずに迷子になってしまうことや、入り口が一つ違うだけで、なかなかたどり着かない…なんてことも十分あり得ます。そんなとき、地図を見るだけでなく、万一遅刻しそうな場合は至急企業に連絡を入れる必要もあります。そこで皆さんが頼りにするのは、スマホでしょう。ところが、そういうときに限って充電切れ!よくある話です。そこで、充電器を持っていると安心。また、近くの電源カフェの場所を事前に調べておくと、充電が切れてしまっても充電することができます。

ちなみに、会社訪問した際は、受付で自分の氏名を伝えるだけでなく、訪問先の部署と担当者名を伝える必要もあります。それらの指示は、一般的にはメールや採用ホームページなどに記載されています。そのチェックにも、スマホは必携です。会社に入る前に必ずチェックして、受付で戸惑わないようにしたいものです。

5. 身だしなみグッズ

人と会うのが就活です。身だしなみには気をつかい、清潔感のある態度で臨みたいもの。日ごろ、ハンカチやティッシュを持ち歩かない人も、ぜひ持つように心がけましょう。さらに、黒や紺などの濃い色が多いリクルートスーツは、思っている以上にホコリや糸くずなどが目立ちます。小さな携帯型のホコリ取りなども持っているとさらに安心です。

またストッキングを履いている場合、替えのストッキングも持っておくと急に伝線したときのために心強いです。

【参考記事】

準備できてる? 定番の就活グッズ15選

 

(3)先輩に聞いた! 会社訪問あるある

次は、先輩たちの会社訪問時の体験談を聞いてみましょう。

 

 

<あって良かった!>
●「ピーク時には、会社訪問から別の企業の選考など、1日に2、3個の予定をはしごするのが当たり前でした。そんなとき、もらった資料が他社に行った時に見えないよう、大きめのカバンを買って大正解! また、予備に折り畳みのバッグも用意していました。企業のロゴの入った紙袋を渡されたときなども、その袋で目隠しすることができました」(経済・経営・商学系)
●「会社訪問する前には、必ず早めに着くようにして、近くのカフェなどでその企業の情報をチェック。さらに、その日の新聞のトップニュースや業界の関連記事がないかもチェックしていました。OB・OG訪問したときも、たまたまそんな話題になって『よく勉強しているな』って褒められました。ニュース配信サービスなども加入しておくと便利です」(法学・政策系)
●「会社説明会のあとに、『興味がある人は残ってエントリーシートを書き、提出してください。写真は後日でも結構ですが、もしお持ちの場合は貼って提出してください』と言われたことがあって、ちょうど予備の写真とテープ式のノリも持っていたので、スムーズに提出でき、ほっとしました。また、印鑑が急に必要になる場合もあるので、いつもペンケースに入れていました」(その他文系)

 

<なくて焦った!>
●「最近の大きなオフィスビルはセキュリティが厳しくて、入館するのに総合受付で学生証の提示を求められたことがあった。事前にメールでそう伝えられていたのに、うっかり学生証を別のカバンに入れてしまっていて、身分を証明できるものがなく焦った! 結局、担当者に連絡して迎えに来てもらったのですが、その後の面談は気まずい雰囲気に…」(経済・経営・商学系)
●「就活サイトのクチコミで、『会社説明会のとき、筆記具を持っていなかったので人事の人に借りた。そこで顔を覚えてもらって、その後何かと話ができて良かった』というのがあった。その手もあるかと思って同じことをやってみたら、『こういうときは、持ってくるのが常識だろう』と、チクリと言われた。貸してはもらえたけど、最悪の印象になってしまった」(経済・経営・商学系)
●「天気予報では、雨が降らないようなことを言っていたのに、駅に着いたらまさかの大雨。やっぱり折り畳みの傘はなるべく持ち歩くべきだと思いました」(外国語・国際文化系)

(4)最後に

日ごろ行き慣れている場所であれば、多少何かあっても、「あそこで買える!」という判断ができます。でも、初めて訪れる企業やオフィス街では、戸惑うことばかり。だからこそ、事前に準備をできるだけして、不安要素を少しでも減らしておきたいもの。
また、就活はこれまでと異なる社会人と会うことの連続です。ビジネスマナーの基本をチェックして、連絡・あいさつなどを徹底するよう心がけ、ぜひ良い出会いにしていきましょう。

 

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記事作成日:2016年11月10日
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