現在の世界の鉄鋼生産の多くは、鉄鉱石を石炭(炭素)で還元する「高炉法」という、エネルギー効率、生産性共に非常に優れた鉄鉱石還元法により行われています。カーボンニュートラルの実現には、「水素還元製鉄」も必須と考え、この技術開発にもチャレンジしています。
しかし水素で還元すると水が出て温度が低下します。そうすると炉の中が固まるため、可燃性である水素の温度を千何百度まで上げる必要があります。爆発性のある水素ガスを大量に高温に加熱する技術はこれまで世の中のどこにもない技術で、非常にハードルの高い技術開発です。