ケーススタディ
- Aさん(男性)
上智大学
通信系(修士)
通信インフラ事業者関連の企画・マーケティング会社に内定。
同社の採用枠は2名、最終面接前の段階でAさんは6名中の5番目という評価であった。
最後のプレゼンテーション面接で他を圧倒するパフォーマンスを目指し、Aさんは資料・スピーチ内容の充実に腐心した。
アドバイザーは、Aさんから繰り返し送られてくる資料・原稿・スピーチビデオに関し、助言を行った。
助言内容は、
①技術的内容に偏っていたものを、経営サイドから見て、興味を持たれやすいものに刷新変更。
②プレゼン資料の体裁は、細かさよりも見易さを追求。図や表の数を増やす
③スピーチは冗長になるよりもポイントを絞り、1分間で原稿用紙1枚程度まで読み上げのスピードを落として話す。
④体を揺らすことなく真っ直ぐに。顔を上げて時々、相手の表情を確認する。
基本的な内容ながら、資料・原稿内容のブラッシュアップと並行して見せ方の指導も実施。
結果、見事内定ラインの2名に滑り込むことに成功した。
- Wさん(男性)
筑波大学
情報系(修士)
ベンチャー・中小の成長企業への就職を目指し、自主応募でネットサービス会社の内定を獲得。夏期休暇中、インターンとして同社でアルバイトをするが、そこでWさんの理想と企業の現実の乖離に気づき、内定を辞退することに。
就職活動を再開するも、ネット上では募集をしているように告知されていながら、既に充足している企業が多数あり、個人での企業探しに限界を感じてエージェントへの相談があった。
Wさんは小回りの利く組織で、プロジェクトは小さくとも早くから上流工程に近いところで経験を積みたいと考えており、志向が明確であった。
また、インターンでの経験から、外見上の印象よりも業務内容が大切であることをよく理解しており、会社説明会・面接では企業側を唸らせる質問を連発、最初の相談からわずか2週間で、業績好調で昨年から従業員数が倍近くになっている情報セキュリティサービス会社へ、スピード内定した。
- Fさん(男性)
埼玉大学
情報系(学士)
Fさんのプライオリティは『世界で活躍するビジネスマンになる』こと。
大手通信事業者の関連会社などでの内定をもらうも、グローバルに活躍できる企業はないかと就職活動を続けていた。コミュニケーション能力は十分なので、海外営業職などにも熱心にチャンレジしたが、語学力不足でなかなか良い結果に恵まれなかった。Fさんにとって英語は得意科目ではあるものの、留学経験などはなく、語学試験も平均よりやや上程度。国内メーカーで内定が得られないなら、外資系企業は「到底無理に違いない」と考え、応募を避けていたが、アドバイザーから「外資系企業の日本法人は国内市場向けの営業職であるため、就職時の語学力はそれほど必要ない」と説明を受け、応募を決意。世界でトップシェアを持つ欧州本社の自動車部品メーカーで内定を獲得することが出来た。当面の仕事は国内営業になるが、社内では英語が公用語。
Fさんはここで語学力を磨き、将来に世界に打って出るキャリアを描いている。
- Iさん(男性)
熊本大学
情報系(学士)
郷里に出来るだけ近い場所での就職を望んでいたが、現実的には九州・中国・関西の大都市圏でなければ条件に合った企業を見つけるのは難しいだろうと、Iさんは地域を広げてエントリーを行っていた。その後、友人の薦めでエージェントに登録。アドバイザーは、Iさんの実家のすぐ近くでソフト開発会社が募集を行っていることに気づき、さっそくご紹介。
実は、Iさん自身もネット検索で募集をしていることを知ってはいたが、中小企業であるため、どのような事業内容・技術レベルであるかが判らず、二の足を踏んでいたのだ。
同社は従業員規模こそ100名に満たないが、Iさんが興味を持っていた映像処理の分野で知る人ぞ知る企業であり、多数の大企業と取引がある成長企業だった。以後、選考は相思相愛で順調に進み、文字通りの「灯台下、暗し」の内定事例となった。
- Kさん(女性)
関西学院大学
通信系(修士)
マスコミなど有名大手企業数社に応募するも、内定が叶わず、地元で就職することを決意。
ところが、地元の中堅ソフト開発会社の選考結果は不採用。Kさんとしては滑り止め的な感覚で受けた企業だったために、ショックは大きく、エージェントに相談に来ることになった。
担当アドバイザーはKさんを不採用とした企業に不採用となった理由をヒアリング。
同社がKさんの内定を見送ったのは「Kさんは非常に優秀であり、能力に見合った仕事を与えられない。役不足で物足りなくなってしまっては彼女の為にもならない」との判断だったことが判った。これ聞き、自信を取り戻したKさんは、名古屋まで企業探しの地域を拡げ、専門知識が生かせる次世代交通ネットワーク技術開発企業への就職を決めた。