| 社名 | 株式会社レゾナック |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都港区東新橋1-9-1 東京汐留ビルディング |
| ホームページ | https://www.resonac.com/jp |
詳細はリンク先外部サイトをご確認ください。 2026年5月11日時点情報
初回掲載日:2026年6月9日
企業研究
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半導体材料と産業ガスを軸に、AI向け半導体から食品・医療まで現場の素材を担う化学メーカー。
半導体の前工程と後工程をまたいで、工場の中で使う材料をまとめて出す会社。高純度ガス、CMPスラリー、封止材、基板材料までそろえ、1つの工程だけで終わらないのが特徴。
AI向けの大型パッケージ材料に力を入れている。熱を逃がす材料、封止材、基板向け材料を組み合わせ、半導体の大型化で増える材料需要を取りにいく構え。
産業ガスが、医療の酸素、食品のドライアイス、半導体工場の窒素や水素まで広く使われている。現場ごとに必要なガスを変えているので、相手の業界ごとに仕事の中身が変わりやすい。
ドライアイスは、親会社の川崎事業所で出る副生炭酸ガスを原料にして、一貫して成形している。出どころから加工までつなげているので、供給の形が分かりやすい。
2023年に社名を変え、「第二の創業」として出直した会社。名前の由来にも、相手と響き合いながら新しい組み合わせを作る考え方が入っている。
半導体・電子材料、モビリティ、イノベーション材料、ケミカルに分けて事業を持つ。完成品を1つ売る会社というより、素材や中間材をいくつも積み上げる作りになっている。
創業
レゾナックの出発点は、1939年6月1日に日本電気工業と昭和肥料の合併で昭和電工が発足したことにあります。前身の日本電気工業は1908年にさかのぼり、水力発電を使ってアルミニウムや黒鉛電極を手がけ、1934年には日本で初めてアルミニウム製錬の工業化を達成しました。昭和肥料は化学肥料の会社として生まれ、1931年に国産法による硫安の製造に最初に成功しています。最初から、水力を使う電気化学と、国産で材料を作り切ることが会社の土台でした。
転換点
大きな転換点は、2023年1月1日の昭和電工と昭和電工マテリアルズの統合です。レゾナックはこの変化を「第二の創業」と位置づけ、名前を変えるだけでなく、川上の素材と川下の素材を同じ会社の中でつなぎ直しました。会社自身も、顧客やパートナーとの「共創」で課題を解く方向を明確にしており、ここから単独で完結する総合化学ではなく、材料設計と使い方まで一緒に作る会社へ軸足を移しています。
現在
今のレゾナックは、半導体・電子材料を中心に、モビリティ、イノベーション材料、化学品を持つ機能性化学メーカーです。2024年の資料では、半導体・電子材料セグメントの売上は3,381億円とされています。実際の製品は、半導体前工程・後工程材料、産業ガス、アルミ系材料、黒鉛電極など、ものづくりの途中に入る材料が多く、完成品メーカーよりも「製造現場の条件を整える側」に近い仕事が目立ちます。
これから
これからは、AI向け半導体の広がりに合わせた後工程材料の開発が軸になります。レゾナックは米国テキサス州の半導体コンソーシアムTIEやUS-JOINTで、顧客や参画企業と一緒に次世代パッケージの検証を進めています。同時に、事業ポートフォリオの入れ替えも続ける方針で、どの材料事業に資本と人を置くかを見直しながら進めています。
電気化学:電気の力を使って、素材や化学製品をつくる分野です。レゾナックの前身は、この分野と水力発電を土台に事業を始めました。
後工程材料:半導体のチップを作った後に使う材料です。チップを守ったり、基板につないだりする場面で使われます。
理念/ミッション
化学の力で社会を変える
価値観/行動指針
プロフェッショナルとしての成果へのこだわり、機敏さと柔軟性、枠を超えるオープンマインド、未来への先見性と高い倫理観
半導体材料に資源を寄せる
2030年までの長期ビジョンでは、事業を『Semiconductor and Electronic Materials』『Mobility』『Chemicals』『Innovation Enabling Materials』に分け、半導体材料への集中投資を明示している。半導体は経済安全保障の面でも、部素材まで含めた供給基盤の強化が求められている分野で、会社全体の力をそこへ寄せているのが見えやすい。
素材と使い方をつなぐ
研究開発では、素材の技術と用途の技術をつなぐ横断開発を進めている。長期ビジョンでも『Innovation Enabling Materials』を置いて、ほかの事業の開発を支える役割を持たせているので、材料を売って終わりではなく、顧客の工程や使い方まで見て仕事が組まれている。
理念を人材の運営に落とす
人材戦略の根幹にPurposeとValuesを置き、部門をまたぐ対話の場やグローバルアワードを運営している。共創型コラボレーション研修や多様な人材の活用も進めていて、会社の考え方が組織の動かし方にまで入っている。
Purpose:会社が何のためにあるかを示す言葉。レゾナックでは『化学の力で社会を変える』。
共創:会社の内外の相手と一緒に新しい価値を作ること。レゾナックは『共創型化学会社』を掲げている。
メーカー業界は、原材料から最終製品まで「もの」を企画・製造し、世の中に送り出すことで人々の生活や社会の基盤を支える業界です。製品が消費者の手に届くまでの全工程を担うこともあれば、特定の部品や素材に特化して、他のメーカーを支えることもあります。私たちの身の回りにあるあらゆる製品の誕生に深く関わり、日々の暮らしを豊かにする価値を提供しています。
業界でやっていること
メーカー業界では、まず『商品企画』が市場のニーズやトレンドを捉えて新製品のアイデアを生み出します。次に『研究開発』がそのアイデアを実現するための技術や素材を開発し、『生産管理』が効率的な製造ラインを構築。そして『資材調達』が国内外から必要な原材料や部品を確保し、工場で製品が形になります。完成した製品は『品質管理』によって厳しくチェックされ、『営業』が顧客に提案・販売することで、私たちの手元に届けられます。企画から販売まで、各職種が連携して「ものづくり」を推進するバリューチェーンが特徴です。
この業界を見るポイント
メーカー業界の企業を見る際は、「誰に何を売っているか」という視点が重要です。例えば、一般消費者向けの製品(BtoC)を扱うメーカーは、スーパーや家電量販店で目にする機会が多く、流行やブランド戦略が仕事の面白さにつながります。一方、企業向けの部品や素材(BtoB)を扱うメーカーは、普段は目に触れないところで、自動車やスマートフォンといった最終製品を支えています。どちらのビジネスモデルに魅力を感じるかで、企業選びの方向性が見えてくるでしょう。
知っておくとよい基礎知識
メーカー業界では、国内の人口減少や国際競争の激化に対応するため、製品の「高付加価値化」と「グローバル展開」が加速しています。単に安く大量に作るだけでなく、環境に配慮した素材を使ったり、AIを活用して生産効率を上げたりと、より質の高いものづくりを目指しています。また、海外市場での成長を取り込むため、現地のニーズに合わせた製品開発や、海外企業の買収なども積極的に行われています。
レゾナックは、化学メーカーの中でも半導体・電子材料に比重がある会社です。売上1.4兆円の中で約4000億円をその分野が占め、しかも半導体の前工程と後工程の両方をまたぐ材料を持っています。比較するときは、『総合化学か、先端半導体材料に寄っているか』と、『材料を工程のどこまで押さえているか』を見ると違いがつかみやすいです。
業界内ポジション
レゾナックの立ち位置は、売上の大きさだけで見ると化学大手の中では中位ですが、半導体・電子材料の厚みで差を出すタイプです。公式資料では、半導体前工程材料と後工程材料を幅広く持ち、トップシェア製品を複数持つとされています。さらに、顧客や参画企業と一緒に次世代パッケージを検証する場にも入っていて、完成品を売る会社というより、量産前の材料選定や検証に深く関わる会社です。総合化学のように広く売る会社というより、先端半導体の製造条件に合わせて採用される材料で存在感を出す会社として見ると違いがわかります。
半導体の前工程と後工程の両方に材料を持っているので、回路を作る側と、チップを守ってつなぐ側の両方に関われます。材料メーカーの中でも、工程の幅が広いのはわかりやすい強みです。
顧客や参画企業と一緒に次世代パッケージを検証する共創の場に入っているので、材料を作って終わりではなく、採用される前の検証やすり合わせに近い仕事があります。
AIチップ向け材料の設備増強を進めており、伸びる分野に合わせて材料と生産を寄せていく動きが見えます。半導体の世代交代を追いながら仕事をしたい人には面白いです。
半導体材料市場は景気や在庫調整の影響を受けやすく、SEMIもこの市場を循環的な業界として扱っています。半導体の投資が止まると、材料の需要も動きやすいです。
先端半導体は回路の微細化や高集積化が進むたびに、必要な材料の条件が変わります。つまり、一度採用されたら終わりではなく、次の世代の要求に合わせ続ける必要があります。
化学・素材産業はエネルギーを多く使うため、電力や燃料、原料の価格が上がるとコストに響きやすいです。
※上記はあくまで一例であり、実際とは異なる場合があります。
造船、飲料、食品、半導体、物流まで相手先が広く、毎回ちがう業界の話を聞けるのがこの仕事の面白さです。入社当初は訪問先で何を話せばいいか悩みましたが、続けるうちに話題の引き出しが増え、相手との会話も自然になりました。液化炭酸ガスのように自社で作る商材と、冷媒ガスのように仕入れて売る商材の両方を持つので、ものづくりと商売の両方を見たい人に向いています。
2012年入社
長年人の手でやっていた作業を自動化する装置導入を、予算確保から仕様決め、メーカーとの打ち合わせ、工事管理までまとめて任されました。工場を止められる時間が短く、社内外の調整はかなり大変でしたが、最後までやり切ったことで大きく成長できた感覚が残っています。段取りを組んで人を動かす仕事が好きな人にはおもしろいはずです。
2018年入社
入社の決め手は、幅広い年代の社員が和気あいあいと話していた空気でした。四日市工場や大分工場を経験したあと、今は全国の工場の情報共有と課題整理をする役回りです。同じ製品でも工場ごとに作り方や量、地域の条件が違うので、同じやり方では解けないことが多い。現場を見て、違いを比べて、どこを直せば全体がよくなるか考える仕事なので、工場の細部と全体の両方を見たい人に合います。
2009年入社
若手サークル:入社1〜3年目の社員が、テーマを自分たちで決めて定期的に集まり学ぶ仕組み。
炭酸事業部炭酸ガス部
営業
工場と営業所をつなぎ、炭酸ガスを届ける
大手向けの供給調整商談:大手飲料メーカーや石油メーカーを相手に、工場の生産量を見ながら販売条件を整え、受注と納入が切れないよう営業所と連携する。
産業ガスパックの提案:食品保存向けの産業ガスパックでは、使い方や効果を先輩から学び、関連機器メーカーにも話を聞いて、食品業界での使われ方を詰める。
市場と実績の確認:市場の動きを調べ、全国の営業所の実績や受注・納入の進み具合を見て、社内の運び方を直す。
大口案件では、タンク設置の要否や納入条件をそろえるまで長くかかり、半年以上の準備になることもある。
業界ごとに必要な知識が違うので、商品説明だけでは足りない。市場を見る仕事と、各営業所の実績や納入まで追う仕事が重なり、社内外の段取りが多い。一方で、工場の生産と営業所の動きがつながるので、売るだけでなく供給の流れそのものを動かせる。
産業ガス:工場、医療、食品などで使うガスのことです。
ガスクロマトグラフ:ガスの中身を分けて測る分析機器です。
高圧ガス保安法:高い圧力で扱うガスを、安全に使うための法律です。
2026年9月3日更新
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