| 社名 | 富士フイルム株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都港区赤坂9-7-3 |
| ホームページ | https://www.fujifilm.com/jp/ja |
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初回掲載日:2026年5月21日
企業研究
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写真フィルムで育てた技術を、医療機器と半導体材料、instaxまで広げた会社。
1934年のフィルム国産化を目指した創業から、いまも「撮影」から「出力」までを持つ写真の会社。
写真フィルムで培った塗工、機能性分子、膜形成の技術を生かし、ディスプレイ材料や半導体材料をつくっている。
医療では「予防・診断・治療」をそろえ、医療IT、MRI・CT、X線、内視鏡、超音波、体外診断まで並ぶ。
バイオ医薬品の開発・製造受託では、細胞や微生物でたんぱく質をつくる工程から、培養・抽出・精製まで担う。
instax「チェキ」や写真プリント、写ルンですがあり、撮った写真をその場で紙に残す商品が強い。
「Value from Innovation」と「地球上の笑顔の回数を増やしていく」を掲げ、写真の会社から医療と材料へ事業を広げてきた。
創業
1934年、写真フィルムを国内で作るために、富士フイルムは大日本セルロイドの写真フィルム部を引き継いで生まれた。日本ではフィルムがまだ開発の始まったばかりで、まずは足柄工場で写真フィルム、印画紙、乾板を作るところからの出発だった。創業の2年後にはX線フィルムの販売も始め、写真だけで終わらず、画像を記録する材料へ早くから広げていった。
転換点
2000年代に入ると、デジタル化でフィルム市場が年率20〜30%の勢いで縮小した。富士フイルムはこの危機を前提に、持っている技術を棚卸しして、事業を広げる方向へ舵を切った。2006年には社名を『富士写真フイルム』から『富士フイルム』に変え、持株会社『富士フイルムホールディングス』を立ち上げたうえで、『事業の垣根を越えて人々の生活の質の向上に寄与する』という企業理念と先進研究所を置き、フィルム会社から、技術を別の産業へ移す会社へ変わった。
現在
今の富士フイルム株式会社は、ヘルスケア、エレクトロニクス、イメージングの3つの領域で事業を持つ。ヘルスケアでは医療機器やバイオCDMO、エレクトロニクスでは半導体材料やディスプレイ材料、イメージングではinstax、デジタルカメラ、放送・シネマ用レンズ、プロジェクターを扱っている。写真フィルムで培った技術を、病院向け、半導体向け、撮影向けの仕事へ広げた会社として見える。
これから
2030年に向けたVISION2030では、収益性と資本効率を重視し、事業を基盤事業・成長事業・新規/次世代事業・価値再構築事業に分けて見直している。とくにバイオCDMOや半導体材料には、VISION2023を上回る1.9兆円の成長投資を投じる方針。サステナビリティ面ではSVP2030の重点6分野として、環境、健康、生活、働き方、サプライチェーン、ガバナンスを置いている。
持株会社:自分で商品を売る会社ではなく、子会社をまとめて持ち、全体の方針を決める会社。
バイオCDMO:製薬会社などから依頼を受けて、医薬品の開発や製造を代わりに引き受ける事業。
SVP2030:富士フイルムグループの2030年に向けたCSR計画。
理念/ミッション
地球上の笑顔の回数を増やしていく。
価値観/行動指針
わたしたちはすべての活動に“オープン、フェア、クリア”の精神で臨みます。
写真フィルムの技術を、半導体材料に使っている
写真フィルムで培った精密塗布、機能性分子、製膜などの技術を、ディスプレイやタッチパネル、半導体、イメージセンサーの材料に転用している。写真の会社として見られやすいが、今は産業の中身を支える材料づくりが大きな柱になっている。
メーカー業界は、原材料から最終製品まで「もの」を企画・製造し、世の中に送り出すことで人々の生活や社会の基盤を支える業界です。製品が消費者の手に届くまでの全工程を担うこともあれば、特定の部品や素材に特化して、他のメーカーを支えることもあります。私たちの身の回りにあるあらゆる製品の誕生に深く関わり、日々の暮らしを豊かにする価値を提供しています。
業界でやっていること
メーカー業界では、まず『商品企画』が市場のニーズやトレンドを捉えて新製品のアイデアを生み出します。次に『研究開発』がそのアイデアを実現するための技術や素材を開発し、『生産管理』が効率的な製造ラインを構築。そして『資材調達』が国内外から必要な原材料や部品を確保し、工場で製品が形になります。完成した製品は『品質管理』によって厳しくチェックされ、『営業』が顧客に提案・販売することで、私たちの手元に届けられます。企画から販売まで、各職種が連携して「ものづくり」を推進するバリューチェーンが特徴です。
この業界を見るポイント
メーカー業界の企業を見る際は、「誰に何を売っているか」という視点が重要です。例えば、一般消費者向けの製品(BtoC)を扱うメーカーは、スーパーや家電量販店で目にする機会が多く、流行やブランド戦略が仕事の面白さにつながります。一方、企業向けの部品や素材(BtoB)を扱うメーカーは、普段は目に触れないところで、自動車やスマートフォンといった最終製品を支えています。どちらのビジネスモデルに魅力を感じるかで、企業選びの方向性が見えてくるでしょう。
知っておくとよい基礎知識
メーカー業界では、国内の人口減少や国際競争の激化に対応するため、製品の「高付加価値化」と「グローバル展開」が加速しています。単に安く大量に作るだけでなく、環境に配慮した素材を使ったり、AIを活用して生産効率を上げたりと、より質の高いものづくりを目指しています。また、海外市場での成長を取り込むため、現地のニーズに合わせた製品開発や、海外企業の買収なども積極的に行われています。
富士フイルムは、写真フィルムの会社から出発して、いまは医療機器・電子材料・業務用印刷・イメージングを持つ複合メーカーです。比べるときの軸は、『医療だけの会社か』『印刷が土台の会社か』『材料が土台の会社か』で、富士フイルムはその全部をまたぎながら、医療と電子を伸ばす立ち位置にあります。
市場規模
医療機器産業は、日本で約4.9兆円、世界で約5,176億ドルと大きい市場です。ただ、日本は世界市場の約5%で世界4位にとどまるため、国内だけを見ていては伸び切りません。いまの流れは、機器を売るだけでなく、AIやデジタルを使った機器、ソフト、サービスを一緒に出す方向です。富士フイルムを見るときも、内視鏡や画像診断機器を単体で見るより、医療ITやデータ活用まで含めて見ると違いがわかりやすいです。
業界内ポジション
2025年度の富士フイルムは、売上の37.5%がBusiness Innovation、32.0%がHealthcare、17.0%がImaging、13.5%がElectronicsです。会社自身も、HealthcareとElectronicsを成長投資の軸、Business InnovationとImagingを収益の土台と説明しています。つまり、昔の写真会社の延長ではなく、画像、材料、医療、印刷をつないで稼ぎ方を組み替えた会社です。医療専業や印刷専業の会社と違い、ひとつの市場の波だけに乗る作りではありません。
写真や画像で培った技術を、いまは医療機器や半導体材料に使い直しています。昔の主力をそのまま続けるのではなく、技術を別の市場へ移す力を見られるのがこの会社の面白さです。
売上の65.6%が海外なので、仕事の前提が最初からグローバルです。国内だけで完結する会社より、海外の市場や相手国のルールを意識する仕事が多い会社です。
HealthcareとElectronicsを成長投資の軸にしつつ、Business InnovationとImagingを収益の土台に置いています。大きい会社の中で、成長と安定の両方をどう回すかを見やすい構造です。
医療では内視鏡、医療IT、バイオ医薬品の受託製造まで持っているので、病院向け機器だけで終わらず、データや製造までつながる仕事があります。理系の学生が仕事の広がりを想像しやすい会社です。
医療機器市場は大きいですが、日本の市場規模は世界全体の一部です。だから、国内で強いだけでは足りず、海外で売る力がないと伸びにくい業界です。
AIやデジタル技術を使った機器やサービスへの置き換えが進んでいます。ハードだけでは弱く、ソフトやデータを組み合わせる力が必要です。
原材料費、輸送費、為替の変動でコストが上がりやすく、値上げをそのまま通しにくい業界です。価格と販売量のバランスを取り続ける難しさがあります。
※上記はあくまで一例であり、実際とは異なる場合があります。
「1年目から『ここまで任せてもらえるのか』と驚きました。最初の年にコストダウンの検討を担当し、2〜3年目にはシャッター開発、3年目にはGFX100Sの新商品の開発まで持たせてもらいました。もちろん不安はありましたが、量産に乗るところまで見えるので、机の上で終わらないものづくりを早く経験したい人には合うと思います。」
2018年入社
「富士宮工場で高分子基材の生産技術開発をずっと担当しています。製品ごとに樹脂の条件や添加物、延伸条件を探り、生産が近いものは品質不良の原因調査やコストダウンが中心です。3年目に大きなコストダウンプロジェクトを任されたときは、自信がつきました。工場の人たちと一緒に原因をつぶしていく仕事が好きな人、性能とコストを数字で詰めるのが苦にならない人に向いていると思います。」
2012年入社
「国内営業から始まり、6年目に東南アジアの拡販、8年目にマレーシアの事業部長、10年目に社内公募でバイオCDMOへ進みました。今は米国テキサス拠点で経営企画を担っています。若いうちから海外や新しい事業に飛び込める一方で、前例のない仕事も多いので、分からないことを周りに聞きながら前へ進める人には面白い環境だと思います。」
2013年入社
OJT:仕事をしながら、先輩の助けを受けて覚える育て方です。
CDMO:薬を作る会社から頼まれて、医薬品の開発や製造を受け持つ仕事の形です。
メディカルシステム開発センター
ソフトウェア開発/ITエンジニアリング
医療機器に入るAIを作り、診断の速さと正確さを支える
医療機器AIのアルゴリズム開発:内視鏡をはじめとする医療機器に入れるAIのアルゴリズムを開発し、医師が症状を見つけたり状態を判断したりする場面を支える。
医療機関でのすり合わせ:国内外の医療機関へ直接足を運び、医師と議論して得た内容を研究に戻す。相手は顧客でもある医師なので、医学の知識を更新しながら話を進める。
国内外の医療機関へ足を運び、医師と議論した内容を研究に反映する場面。
AI分野は新しい技術が次々出るので、最新情報を追い続ける必要がある。医師と対等に話すには医学知識の更新も欠かせない。一方で、自分が作った機能が診断の速さや正確さに直結する。
フュージョン機能:CTやMRIと超音波の画像を連動して表示する仕組み。
レジスト:半導体の回路模様を基板に写すための材料。
延伸:材料を引きのばして向きや厚みをそろえる工程。
重合度:分子がどれくらい長くつながっているかの度合い。
高輝度12,000lm・高精細4K対応のレンズ交換式プロジェクター「FUJIFILM PROJECTOR ZUH12000」を2026年8月6日に発売。オプションレンズ3種も同時発売。
2026年08月04日
大鵬薬品と、次世代の抗体薬物複合体(ADC)製造技術の開発に関する戦略的パートナーシップを締結。ADC候補品の製造プロセス最適化に取り組む。
2026年08月03日
映像制作用カメラ「FUJIFILM GFX ETERNA 55」のファームウェアロードマップを公開。Ver.1.10は2026年7月15日に公開。
2026年07月15日
「フジノンレンズ GF19-35mmT3.5 PZ OIS WR」を7月23日より発売。GFXシリーズ用交換レンズの2本目の電動パワーズームレンズ。
2026年07月09日
米国ノースカロライナ州ホーリースプリングス市のバイオ医薬品製造拠点が、FDAの「PreCheckパイロットプログラム」に選出。
2026年07月08日
インドでの半導体材料工場の建設に向けて、グジャラート州政府とMoUを締結。
2026年07月03日
2026年8月26日更新
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