これが私の仕事 |
「超臨界炭酸ガス抽出」で天然物から自然に近い香気成分を取り出してます。 製造には大きく分けると、各原料を合わせて目的とする香気をつくり出す「調合工程」と、その調合以外の工程として「調合の素材をつくる工程」とお客さまが使いやすいように加工する「形態化の工程」があります。建築で例えるなら、家を建てるのが「調合工程」だとすれば木から柱を切り出すのが「調合の素材をつくる工程」、ライフスタイルに合わせて住みやすくリフォームするのが「形態化の工程」ですね。「調合の素材をつくる工程」は「合成」「抽出」、「形態化の工程」は「乳化」「粉末化」などがあります。私が取り組んでいるのは「抽出」。その中でも炭酸ガスに一定の温度と圧力を加えて「香り」を抽出する「超臨界炭酸ガス抽出」を専門に取り組んでいます。通常、熱がかかる抽出と比べて、より「天然物本来の香りを抽出できる」とされています。 |
|
だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
10t以上のコーヒー豆を使って、高濃度のコーヒーフレーバーを抽出。 入社1~2年目の頃に新製品に用いる新たなコーヒーフレーバーを製造するという機会がありました。多くの装置を使って製造をするのですが、実際に作業するとかなり大変で・・・まず、原料を加熱して水蒸気とともに香気成分を取り出す「蒸留」、その後、数工程行い、最後に液体の水分量を減らして、成分の濃度を高くする「濃縮」という作業に分かれます。部署を超えて数々の装置をみんなで協力しながら操作し、つくり上げました。要した期間は1週間。月曜日~土曜日の朝まで装置を稼働し続けた結果、10tの原料からできたのはわずか20キロのみ。大変だった分、無事に納品し、その後、使用された商品が売れていると聞いた時は、嬉しかったですね。 |
|
ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
“プレミア感”“研究色”の強い製造職に興味を持ちました。 大学時代は応用生物学を専攻し、肥料の化学分析や野菜の栄養分析などに取り組んでいました。就職活動の時は食品関係や化学肥料関係を中心に見て回り、香料業界については、存在自体知りませんでした。長谷川香料のことを知ったのは、偶然友人に誘われて参加した合同説明会でのこと。他の大手メーカーに比べるとスペースはこじんまりしていたものの、一際にぎわっているブースがあり、それが長谷川香料だったんです。香りのサンプルを嗅がせてもらい、「こういう香りを最初からつくる仕事」と聞いて、興味を持ちました。その後の選考でも、社員の方の印象が良く、また、仕事内容も想像していた製造職=ライン作業ではなく、むしろ自分たちで作業の工夫をしていく研究職にも近いように感じ、「ここだ、ここにしよう!」と思い、第一志望に決めました。 |
|
これまでのキャリア |
深谷工場製造2部2課(3年)→深谷工場製造3部1課(現職・今年で8年目) |