| 社名 | 敷島製パン株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 名古屋市東区白壁五丁目3番地 |
| ホームページ | https://www.pasconet.co.jp/ |
詳細はリンク先外部サイトをご確認ください。 2026年5月11日時点情報
初回掲載日:2026年5月27日
企業研究
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超熟を看板に、食卓パン・国産小麦商品・冷凍パン・長期保存パンまで広げるパン会社。
食パン、菓子パン、和洋菓子をつくる会社。朝ごはん向けの食パンから、名古屋銘菓のなごやん、業務用の冷凍パン生地まで持つ。
『食糧難を解決したい』思いを受け継ぎ、2008年から国産小麦の商品づくりを進めている。『和小麦』のロゴで、食パン以外の売り場にも広げている。
ロングライフブレッドは、長く置いても食べやすいパン。四国の拠点では、地域向けの商品として育てている。
店で解凍して焼く冷凍パン生地と、工場で焼いてから冷凍する商品の両方がある。パン屋や飲食店が、仕込みの手間を減らしながら本格的なパンを出しやすい。
社名の『敷島』は本居宣長の和歌から来た名前。看板ブランド名も英語の頭文字をもとに作られていて、日本のパン会社としての顔がはっきりしている。
和小麦:国産小麦の小麦粉を使った商品のブランド名。売り場をまたいで使われる目印。
ロングライフブレッド:日持ちを長くしたパン。すぐ食べなくても扱いやすいのが特徴。
冷凍パン生地:工場で仕込んだ生地を冷凍し、店では解凍・加工・焼成して使う商品。
創業
創業者の盛田善平は、知多半島の酒造家に生まれましたが、1880年の酒税倍増で家業が廃業になりました。その後はビールづくりに挑んだものの、知識も売り方も足りず、資料を探して学び、ドイツ製の機械を入れ、宣伝まで工夫してようやく事業を軌道に乗せました。さらに米騒動の中で、パンを米の代用食にできると考え、1920年に敷島製パンを創業しました。最初の一手は、食糧難を解く答えをパンに置いたことです。
転換点
1998年に『超熟』を発売したとき、当時の湯種製法は品質の安定が難しく、工場での量産には向かないとされていました。Pascoは試行錯誤の末、独自の特許製法をつくり、半年以上かけて量産化し、『超熟製法』と名づけました。ここで、パンをただ作る会社ではなく、素材の扱い方と作り方そのものを設計する会社へ寄りました。
現在
敷島製パンはパン・和洋菓子の製造、販売を行い、商品検索には『超熟 国産小麦』『国産小麦と十六穀食パン』などが並びます。グループの四国シキシマパンは、Pascoブランドの商品やロングライフブレッド、地域コラボ商品を製造・販売しています。
これから
Pascoは創業時からの『食糧難を解決したい』という考えを受け、2008年から国産小麦の小麦粉を使う商品開発を続けています。2024年のCSR報告書では『超熟 国産小麦』の発売や、肉の代わりに大豆タンパクを使う『&Green』シリーズが紹介され、2025年には『麦のめぐみ 全粒粉入り食パン』を国産小麦の全粒粉を加えて改良しました。『和小麦』は国産小麦商品の目印として使われています。
湯種製法:小麦粉の一部を熱湯でこねる方法です。PascoのFAQでは、1998年の『超熟』発売当時は品質の安定が難しく、工場での量産に向かないと説明されています。
和小麦:国産小麦の小麦粉を使ったPasco商品のブランドです。商品パッケージには『和小麦ロゴ』が付いています。
ロングライフブレッド:長期間日持ちがして、おいしく食べられるパンのことです。四国シキシマパンではこの商品群を製造・販売しています。
理念/ミッション
食糧難の解決が開業の第一の意義であり、事業は社会に貢献するところがあればこそ発展する。
価値観/行動指針
Pascoはお客さまの「健康と美」に貢献できる商品・サービスを提供します。
国産小麦を、食料自給率の話までつなげる
Pascoは「和小麦」で国産小麦商品を届け、食料自給率の向上への貢献を明言している。農林水産省によると、小麦は国内需要量の約8割を輸入しているため、原料の国産化を商品づくりの中心テーマに置いている点がはっきりしている。
店頭のパンだけでなく、業務用の冷凍パン生地も持つ
Pascoの「パンたす」は、冷凍パン生地や焼成後冷凍パンを扱い、バゲット、プチパン、洋菓子までそろえる。市場調査でも、冷凍パン生地・冷凍パンは外食産業の人手不足を背景に業務用需要が伸びる分野とされており、家庭向けの食パンとは別の売り方を持っている。
和小麦:国産小麦の小麦粉を使用したPasco商品のブランド。
ロングライフブレッド:長期間日持ちがして、おいしく食べることができるパン。
食品業界は、私たちが毎日口にする食べ物や飲み物を、企画・製造し、食卓に届けることで人々の生活を支える業界です。畑や海で採れた原料を加工し、スーパーやコンビニに並ぶ商品へと変え、食を通じて「おいしい」という喜びや「健康」という価値を提供しています。
業界でやっていること
この業界では、まず『研究開発』が新しい味や健康効果を持つ食品の可能性を探ります。次に『商品開発』が市場のニーズを捉え、具体的な商品として企画。そして『生産技術』が工場で効率的かつ安全に大量生産できる体制を整え、『生産管理』が計画通りに製造を進めます。完成した商品は『営業』が小売店に提案し、消費者の手に渡るまで、各職種が連携して「食」を届けています。
この業界を見るポイント
食品業界の企業を見る際は、「何を」「誰に」届けているかという視点が重要です。例えば、お菓子や飲料のように直接消費者に届けるBtoCが中心か、それとも業務用食材のように飲食店や加工食品メーカーに届けるBtoBが中心か。また、健康志向の食品に強いのか、手軽に食べられる加工食品に注力しているのかなど、提供する価値の違いで企業の個性がわかります。
知っておくとよい基礎知識
国内の人口減少が進む中で、食品業界は「量」から「質」への転換を進めています。例えば、健康寿命の延伸を意識した機能性表示食品や、環境負荷の低い植物由来の食品(プラントベースフード)の開発が活発です。また、国内市場の縮小を見据え、海外の食文化に合わせた商品開発や、現地での生産・販売を強化するなど、グローバルな展開も加速しています。
パン業界の中では、「毎日買う食パンで強い会社」として見るとわかりやすいです。山崎製パンのような超大規模な全国網や、フジパンのような物流・惣菜まで含めたグループ型と比べると、敷島製パン(Pasco)は「超熟」で定番を作りつつ、業務用冷凍生地や海外販売も持つ、ブランドを深く育てる立ち位置です。
市場規模
国内パン市場は2023年度で1兆6,629億円と大きく、コロナ後は2019年度の水準を超えて再成長しています。ただ、少子高齢化で食べる人の数は増えにくいので、各社は「毎日買う食卓パン」「すぐ食べる菓子パン・惣菜パン」「値ごろ感」をどう作るかで競っています。日本パン工業会も、需要は拡大傾向だが、人手不足、価格の二極化、包装削減や低炭素化への対応が主な論点だと整理しています。
「超熟」は食パン市場でNo.1シェアのブランドで、毎日買う定番商品を長く育てる商品づくりを見やすい会社です。
国産小麦の商品や「余計なものは入れない」方向の開発があり、原料選びと食感づくりの両方に向き合うパンづくりがある。
業務用冷凍パン生地は、店の人手不足を補いながら焼きたてを出せるので、スーパー向けだけではない売り方を学べます。
海外の一部の国や地域で「超熟」などを売り、香港ではPanashを12店舗運営しているので、日本のパンを現地に合わせる仕事があります。
少子高齢化で、パンを食べる人の数は自然には増えにくいです。
節約志向が強い中で、安い商品とこだわり商品に分かれやすく、売り方が難しくなっています。
人手不足が続くと、製造、物流、管理をどう効率よく回すかが重い課題になります。
包装削減、食品リサイクル、低炭素化、国産・地域産品の活用など、環境面の対応が続きます。
原料、資材、エネルギー、物流費の上昇を、どこまで価格にのせられるかが常に難しいです。
食パンシェア:食パン市場で、そのブランドがどれだけ売れているかを示す割合です。
ホールセール:工場で作ったパンを、スーパーやコンビニなどの取引先へ広く出す売り方です。
リテイル:お客さまが直接買う店で売ることです。パン業界では、直営店や店頭販売を指すことが多いです。
冷凍生地:成形前のパン生地を冷凍して運び、店側で焼き上げて売るための生地です。
ロングライフブレッド:長く日持ちするパンのことです。
※上記はあくまで一例であり、実際とは異なる場合があります。
量販店を回りながら、商業施設、住宅街、駅直結の店ごとに、商品や食べ方の提案を変える営業から始めた。最初からうまくいくわけではなく、思うような結果が出ない時期もあったが、店を歩いて相手の話を聞き、少しずつ信頼を積み上げていく仕事だとわかってきた。売り場を自分で見て動くのが好きな人、相手ごとに話し方を変えられる人に向いている。
2019年入社
湘南工場のロールパンラインで、包装工程を担当している。商品の状態に合わせて機械を調整し、設備のチェックも行うので、最後の工程をきっちり守る仕事だと感じている。パンはつくって終わりではなく、最後の包装まで気を抜けない。細かい確認を苦にせず、ものづくりの最後を守りたい人に合う。
2019年入社
前職は流通業でバイヤーをしていたが、今は製品企画部で国産小麦の取り組みを担当している。生産者の思いを知り、国産小麦を使った商品を選ぶ人が増えれば、生産者も増える。そんな流れをつくりたいと話していた。売る側とつくる側の両方を知って、商品をどう広げるかを考える仕事に手応えを持っている人だと伝わる。
2019年入社
キャリアパス制度:入社してからの経験や学び方を、数年先まで見すえて決める育て方のしくみ。Pascoでは2010年に導入され、若手社員に製パンや営業、マーケティングをまとめて学ばせる仕組みがありました。
北海道・夢パン研修:北海道のPascoのベーカリーやセントラルキッチンで、製品製造、製品開発、お客さまや小麦生産者との関わりを経験する社内留学コースです。
パスコ冷食カンパニー 冷食営業統括部 広域冷食部営業課
営業職
取引先と試食し、名前と売り方まで決める
コンビニ向け商品企画:コンビニエンスストアの担当者と商品を企画し、開発部門に相談しながら、チルド下でもおいしさを保つ配合や、調理担当者と合わせる内容を詰める。
試食用の焼成:お取引先に試食してもらうため、焼成後冷凍パンを焼き上げる。
商品名のすり合わせ:冷凍食品コーナーで売る商品では、お取引先と話し合いながら、名前を工夫して発売まで持っていく。
新しい冷凍パンやサンドイッチを出す前に、開発部門・調理担当・取引先と順番に内容を詰める。
冷凍パンの営業は、販売先が店舗の売り場か冷凍食品コーナーかで進め方が変わる。チルドのように劣化しやすい条件では、味の調整だけでなく名前や出し方まで取引先とそろえる必要がある。一方で、発売まで進むと、自分が関わった商品が売場に並ぶところまで見える。
チルド:低温で冷やした状態のこと。
「国産小麦」シリーズや「低糖質」シリーズなどの一部商品で、包装フィルムの一部に植物由来原料を使い、石油由来100%のプラスチック使用量を減らす取り組みを案内しています。
2026年07月06日
「和小麦」は、国産小麦の小麦粉を使ったPasco商品のブランドです。パッケージに「和小麦ロゴ」を表示しています。
2026年02月01日
Pascoは、SDGsの17目標のうち、②③④⑤⑨⑫⑬⑰の8つの目標への貢献に取り組んでいると案内しています。
2025年09月18日
「麦のめぐみ 全粒粉入り食パン」を2025年6月1日からリニューアル発売すると発表しました。全粒粉比率を上げ、1枚当たりの食物繊維量を増やし、「和小麦」ロゴを新たに付けています。
2025年05月26日
「小麦粉(国内製造)」「小麦粉(小麦(国産))」と、「国産小麦」「和小麦」の表示の違いを説明しています。国産小麦や和小麦の表示は、国産の小麦を製粉した小麦粉を使っていることを示します。
2025年01月31日
Pascoのオンラインショップで買える商品として、焼成後冷凍パン、手作りパンキット・冷凍生地、北海道夢パン工房の超熟食パン、なごやん、ロングライフブレッドを案内しています。
2024年04月26日
2026年9月3日更新
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