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初回掲載日:2026年5月27日

企業研究

23件の情報源

AIがWeb上の情報を収集・分析しました。

企業の特徴

トマトと野菜を軸に、飲料・食品・農業・健康支援までつなぐ“畑起点”の会社。

  • トマトと野菜を軸に、飲料・食品・農事業・業務用事業・通販事業・健康事業・国際事業まで持つ会社。食卓の1本から、外食店や給食の現場、企業や自治体向けの健康支援まで広がっている。

  • 飲料では「カゴメトマトジュース」「野菜生活100」「野菜一日これ一本」など、長く売る定番ブランドを積み上げてきた。新しい商品を一発で当てるより、毎日の売り場で少しずつ存在を広げてきた形が見える。

  • ものづくりの出発点が畑。野菜の種子や土づくりから取り組み、トマトは7,500種類を超える遺伝資源を使って品種や栽培を研究している。

  • 1899年に西洋野菜の栽培から始まり、1903年のトマトソース、1933年のトマトジュースへつながった。原料を育て、加工し、売る流れが最初から会社の骨組みになっている。

  • 海外事業は種子開発から農業生産、商品開発、一次加工、二次加工、販売までを一連で持つ。北米・欧州・豪州・アジアで動いているのが、国内の飲料会社だけではない顔をつくっている。

用語ミニ辞典

  • 業務用事業:外食店、ホテル、給食など、店や施設で使う常温商品や冷凍商品を扱う事業。

創業ストーリー

  1. 創業

    1899年、蟹江一太郎は西洋野菜の栽培に着手し、最初のトマトの発芽を見ました。当時の日本では、トマトはまだなじみの薄い野菜でした。そこで1903年、自宅の納屋で売れないトマトをソース(現在のトマトピューレー)に加工して売り始め、1906年には東海市荒尾町西屋敷に工場を建てて本格生産に入りました。まず『トマトをどう売るか』ではなく、『トマトをどう食べてもらうか』を作りにいったところから、カゴメの事業は始まっています。

  2. 転換点

    カゴメの転換点は、トマトジュースをめぐる競争と輸入自由化への対応でした。1960年代に原材料調達から製造までの合理化に着手し、1982年には主にトマトジュースを非加熱で濃縮するRO(逆浸透圧)濃縮装置を国内工場に実装しました。これで、とれたてのトマトの味を保ったまま、通年で安定して作れるようになりました。あわせて1963年に社名をカゴメ株式会社へ改称しトマトマークを制定、1966年には世界で初めてプラスチックチューブ入りケチャップを発売しました。製法、容器、ブランドをまとめて作り替えたこの流れが、今のカゴメの土台です。

  3. 現在

    今のカゴメは、国内の飲料事業が売上・利益の規模で最も大きく、『カゴメトマトジュース』『カゴメ野菜ジュース』『野菜生活100』『野菜一日これ一本』『植物性乳酸菌 ラブレ』などを展開しています。食品事業(家庭用)ではトマトケチャップ、ソース、パスタソース、プラントベースフードを扱い、農事業では生鮮トマトや家庭園芸用トマト苗を出しています。さらに、法人・自治体向けの健康サービス事業、通販『健康直送便』、北米・欧州・豪州・アジアでの国際事業も持っています。事業の中心は、飲み物だけでなく、野菜そのものと、その食べ方、育て方まで広げていることです。

  4. これから

    これからは、野菜不足への対応と、原料のトマトを安定して作る仕組みづくりが軸になります。第3次中期経営計画では、野菜摂取に対する行動変容の促進、ファンベースドマーケティングへの変革、グループ経営基盤の強化を進めています。2023年10月には、農業関連事業と農業関連技術の探索・開発を一元的に担う『グローバル・アグリ・リサーチ&ビジネスセンター』を新設し、加工用トマトの新品種開発やアグリテックの栽培技術に力を入れています。国際事業では、米国やインドなどのフードサービス市場を見ながら、原料づくりと二次加工の両方を整えていきます。

用語ミニ辞典

  • 加工用トマト:トマトジュースやトマトケチャップなどに使うためのトマトです。生で食べるトマトとは、品種や育て方が違います。

  • RO(逆浸透圧)濃縮:水分を取りのぞいて、味や成分を保ちながら濃くする方法です。カゴメはトマトジュースの製造に使っています。

理念・大事にしていること

  • 理念/ミッション

    カゴメグループは、人が自然を、自然が人を豊かにする循環を生み出し続けます

  • 価値観/行動指針

    探究しよう農や食への好奇心で知識を拡げ、深掘ろう先進しよう新たな兆しを大切にし次のあたりまえをつくろう協創しよう多様な考えに興味を持ち仲間と協創を楽しもう

ココが違う

  • 畑の前から売り場の後までを一続きで持つ

    トマトでは、農業から調達、生産、加工、販売までを一貫した流れで持ち、会社の仕事が原料づくりから始まる。『畑は第一の工場』という考え方もあり、商品を作るだけでなく、品種開発や栽培技術、原料の安定調達までが仕事の範囲になる。

  • 国内は野菜と健康、海外は業務用のトマト加工

    国内加工食品事業は『野菜と健康の価値提供』を起点に、商品開発や機能性の情報発信で生活者との接点を増やしている。国際事業では、トマト一次加工を土台に、飲食店向けのピザソースやオイルソースを売り、各地域の研究開発・販売部門と連携して提案を速くする。

  • 農・技術・海外ネットワークを一緒に強くする

    中期計画では独自の強みを『農・技術・グローバルネットワーク』の相乗効果として置き、約500億円規模の戦略投資も確保している。品種開発、水不足や気候変動に対応した栽培技術、製造の品質向上、海外拠点の連携までをつなぎ、ひとつの会社の中で原料づくりと市場づくりを同時に進める。

主力事業/サービス

  • 飲料事業野菜を使った飲み物をつくって売る事業です。『カゴメトマトジュース』『カゴメ野菜ジュース』『野菜生活100』『野菜一日これ一本』『植物性乳酸菌 ラブレ』などがあり、朝食や仕事中、食事のときに手に取りやすい商品が中心です。野菜の栄養や飲みやすさを両立させて、毎日の食生活に入れやすくしているのがこの事業の特徴です。
  • 食品事業(家庭用)家庭の食卓で使う調味料やソースをつくる事業です。『トマトケチャップ』『醸熟ソース』のほか、メニュー専用調味料、パスタソース、プラントベースフードを扱っています。1903年のトマト加工から続く流れがあり、カゴメの原点に近い事業です。
  • 食品事業(業務用)外食や総菜、宿泊施設、学校給食や産業給食向けに、料理の材料を売る事業です。トマトケチャップ、トマトピューレ、ドライトマト、野菜ピューレー、オニオンソテーなどを使い、現場の調理を助けています。皮むきやカット、加熱の手間を減らし、料理に使う野菜を扱いやすくしているのが特徴です。
  • 通販事業お店では買えない商品を、通信販売『健康直送便』で届ける事業です。『旬シリーズ』『つぶより野菜』のほか、野菜スープやサプリメントをそろえています。地域で大切にされている農産物を全国に届ける『農園応援』もあり、通販ならではの品ぞろえが強みです。
  • 国際事業海外でトマト加工品をつくって売る事業です。北米・欧州・豪州・アジアで、フードサービス業態や食品製造業向けにトマトペーストやピザソースなどを届けています。日本の家庭向け商品とは違い、世界の料理の土台になる素材を支えるのが特徴です。

業界全体を理解する

「食品業界」とは?

食品業界は、私たちが毎日口にする食べ物や飲み物を、企画・製造し、食卓に届けることで人々の生活を支える業界です。畑や海で採れた原料を加工し、スーパーやコンビニに並ぶ商品へと変え、食を通じて「おいしい」という喜びや「健康」という価値を提供しています。

  • 業界でやっていること

    この業界では、まず『研究開発』が新しい味や健康効果を持つ食品の可能性を探ります。次に『商品開発』が市場のニーズを捉え、具体的な商品として企画。そして『生産技術』が工場で効率的かつ安全に大量生産できる体制を整え、『生産管理』が計画通りに製造を進めます。完成した商品は『営業』が小売店に提案し、消費者の手に渡るまで、各職種が連携して「食」を届けています。

  • この業界を見るポイント

    食品業界の企業を見る際は、「何を」「誰に」届けているかという視点が重要です。例えば、お菓子や飲料のように直接消費者に届けるBtoCが中心か、それとも業務用食材のように飲食店や加工食品メーカーに届けるBtoBが中心か。また、健康志向の食品に強いのか、手軽に食べられる加工食品に注力しているのかなど、提供する価値の違いで企業の個性がわかります。

  • 知っておくとよい基礎知識

    国内の人口減少が進む中で、食品業界は「量」から「質」への転換を進めています。例えば、健康寿命の延伸を意識した機能性表示食品や、環境負荷の低い植物由来の食品(プラントベースフード)の開発が活発です。また、国内市場の縮小を見据え、海外の食文化に合わせた商品開発や、現地での生産・販売を強化するなど、グローバルな展開も加速しています。

業界ナビでもっと詳しく見る食品業界の構造・トレンドを深掘りできます

職種別の働くイメージ

商品開発本部 飲料・食品開発部

研究技術系総合職(商品開発)

味を試し、商品として世に出すところまで見る

この職種の業務シーン

  • 野菜生活100の味づくり:野菜生活100シリーズの商品開発で、『本当にこれはおいしいのか』を前提に試作を重ねる。身近な人の感想やSNSの声も見ながら、味の判断を詰める。

  • 商品開発から工業化へのつなぎ:野菜飲料、アーモンドミルク、乳酸菌飲料、トマトケチャップ、トマトソース、ウスターソース類、プラントベース食品などの家庭用・業務用商品の開発と工業化を進める。加工食品や調味料向けの業務用商品の開発、ソリューション提案も担当する。

1週間の山場

  • 試作品の味を、社内外の反応で詰める評価の場が山場になる。

実務の実際

  • おいしさは数字だけで決めにくいので、試作を重ねても『これでよい』と断言しづらい。身近な人の反応やSNSの声が、味の判断を進める手がかりになります。

用語ミニ辞典

  • 工業化:試作品を、たくさん作っても品質がぶれにくい形にすること。

2026年8月27日更新

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