| 社名 | UBE株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都港区芝浦1-2-1 シーバンスN館 |
| ホームページ | https://www.ube.com/ube/ |
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初回掲載日:2026年6月9日
企業研究
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ナイロン樹脂や電池材料、医薬まで手がける、化学を中核にものづくりを広げる会社。
化学が中心で、ナイロン樹脂、電池材料、医薬原料までそろえる会社。完成品の外側ではなく、車や電池や薬の中身を作る側にいる。
車の部品、スマホや半導体まわり、塗料、接着剤のような場面で使われる材料が多い。日用品そのものより、工場の中で効く素材に強い。
出発点は山口県宇部の炭鉱で、石炭だけでなく石灰石や廃土も使ってセメントと化学に広げた歴史がある。地域の資源を工業の材料に変える発想が、今の土台。
2022年に宇部興産からUBEへ社名を変え、今はスペシャリティ化学を中核に置く。たくさん作るより、使う場面を絞った高機能材料に軸足を移している。
UBEマシナリーでは、ダイカストマシン、押出プレス、射出成形機などを扱う。材料を作るだけでなく、金属や樹脂を部品にする機械まで持っている。
宇部、千葉、堺に加え、スペインやタイ、中国やアメリカにも拠点がある。日本の工場だけで閉じず、世界の顧客に材料と機械を出す形を取っている。
スペシャリティ化学:用途をしぼって、特定の性能を出す化学材料のこと。たくさん作るより、使う場面に合う機能を出す材料が中心。
ダイカスト:溶けた金属を金型に高い力で流し込み、形を作る方法。自動車部品などの大量生産で使われる。
創業
1897年、山口県宇部で、まだ小さな村だった地域の炭田を開くために、地元の人たちが出資して沖ノ山炭鉱が始まりました。初代社長の渡辺祐策は、掘り尽くせば終わる石炭を、そのまま資源として消費するのではなく、工業の力に変えて地域に長く利益を残す、という考えを打ち出しました。最初の事業は、炭鉱を動かす機械の製造・保守、宇部の石炭や石灰石、炭鉱の廃土を使ったセメント、石炭から肥料の硫安をつくる化学事業で、ここから今のUBEの土台ができました。
転換点
UBEの大きな転換点は、石炭に支えられた会社から、化学の会社へ作り替えていったことです。エネルギーの流れが変わって石炭の競争力が落ちると、アンモニアの原料ガス源を石炭から石油へ切り替え、創業を支えた炭鉱も閉じました。さらに2022年には社名を宇部興産からUBEへ変え、2025年からの新中期計画では、アンモニア、カプロラクタム、ナイロンポリマーの生産撤退・縮小を前倒ししながら、米国ルイジアナ州で電池向けのC1ケミカル製品を立ち上げ、LANXESSのウレタンシステムズ事業も取り込みました。古い柱を減らし、新しい柱に資金と人を移す決断が、今の会社の形につながっています。
現在
現在のUBEは、化学製品と機械を手がける会社です。2024年度の売上高は4,868億円、営業利益は180億円で、売上の内訳は樹脂・化成品53%、機械17%、機能品13%、医薬6%、高機能ウレタン3%などです。海外売上高比率は52%、連結子会社は34社あり、国内外の工場と拠点から製品を出しています。目立つ製品では、ポリイミドは原料のBPDAからワニス、フィルム、パウダーまで一貫生産する世界唯一のメーカーで、DMCは国内唯一のメーカーです。
これから
2025〜2030年度の新中期計画『UBE Vision 2030 Transformation -2nd Stage-』は、2030年の目指す姿を「地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学企業」と置いています。これからは、ポリイミド、分離膜、セラミックス、C1ケミカル、ウレタンシステムズ、医薬を伸ばし、アンモニア、カプロラクタム、ナイロンポリマーは縮小していきます。あわせて、米国ルイジアナ州のDMC・EMC、医薬のCDMO、M&Aを通じて新しい事業を増やし、機械事業とセメント関連事業は自立化の最終段階として株式上場を目指す計画です。
スペシャリティ化学:用途が限られた機能性の高い化学品のことです。UBEでは、ポリイミド、分離膜、セラミックス、C1ケミカル、高機能コーティング、医薬などをこの軸で伸ばしています。
C1ケミカル:一酸化炭素などを起点にした化学品のつながりです。UBEでは、DMC、EMC、PCDなどにつながる事業として扱っています。
CDMO:製薬会社の代わりに、原薬や中間体の開発と製造を受け持つ仕事です。UBEのCMC開発部は、このCDMO事業を中心にしています。
理念/ミッション
希望ある化学で、難題を打ち破る。
価値観/行動指針
技術の探求と革新の心で、未来につながる価値を創出し、社会の発展に貢献します。
化学だけでなく、機械が利益の柱にある
UBEは化学製品と機械を同じグループで持ち、2024年度の営業利益では機械が36%を占めています。材料をつくる仕事に加えて、成形機や産業機械を扱う仕事もあるので、仕事の入口が材料設計と装置の両方に広がります。同じ化学業界の他社は材料やソリューション中心の事業区分が多く、ここが見え方の違いです。
用途がはっきりした高機能材料を深く育てる
製品一覧には、ポリイミド、分離膜、セパレータ、セラミックス、DMC、ナイロン、エラストマー、医薬などが並びます。3分で分かるUBEでは、ポリイミドフィルムの世界シェアNo.1、DMCの国内唯一、電動車向けセラミックスなどが前面に出ていて、広く薄くではなく、用途が決まった材料で強みを作る構造です。
環境負荷を減らす作り方を、最初から条件にしている
パーパスには『社会が求める安全で環境負荷を極限まで低減した方法で創り出し』とあり、長期ビジョンでは『地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学企業』を掲げています。2024年度の環境貢献型製品・技術の連結売上高比は45%で、環境対応が別枠ではなく、売る製品の中身に入っています。
行動規範:業務をする全ての人の判断の拠り所で、取るべき行動の基準になるものです。UBEでは2025年に『UBEグループ行動規範』へ刷新されています。
メーカー業界は、原材料から最終製品まで「もの」を企画・製造し、世の中に送り出すことで人々の生活や社会の基盤を支える業界です。製品が消費者の手に届くまでの全工程を担うこともあれば、特定の部品や素材に特化して、他のメーカーを支えることもあります。私たちの身の回りにあるあらゆる製品の誕生に深く関わり、日々の暮らしを豊かにする価値を提供しています。
業界でやっていること
メーカー業界では、まず『商品企画』が市場のニーズやトレンドを捉えて新製品のアイデアを生み出します。次に『研究開発』がそのアイデアを実現するための技術や素材を開発し、『生産管理』が効率的な製造ラインを構築。そして『資材調達』が国内外から必要な原材料や部品を確保し、工場で製品が形になります。完成した製品は『品質管理』によって厳しくチェックされ、『営業』が顧客に提案・販売することで、私たちの手元に届けられます。企画から販売まで、各職種が連携して「ものづくり」を推進するバリューチェーンが特徴です。
この業界を見るポイント
メーカー業界の企業を見る際は、「誰に何を売っているか」という視点が重要です。例えば、一般消費者向けの製品(BtoC)を扱うメーカーは、スーパーや家電量販店で目にする機会が多く、流行やブランド戦略が仕事の面白さにつながります。一方、企業向けの部品や素材(BtoB)を扱うメーカーは、普段は目に触れないところで、自動車やスマートフォンといった最終製品を支えています。どちらのビジネスモデルに魅力を感じるかで、企業選びの方向性が見えてくるでしょう。
知っておくとよい基礎知識
メーカー業界では、国内の人口減少や国際競争の激化に対応するため、製品の「高付加価値化」と「グローバル展開」が加速しています。単に安く大量に作るだけでなく、環境に配慮した素材を使ったり、AIを活用して生産効率を上げたりと、より質の高いものづくりを目指しています。また、海外市場での成長を取り込むため、現地のニーズに合わせた製品開発や、海外企業の買収なども積極的に行われています。
UBEは、化学の会社の中でも「大量に売る素材」より「用途が限られていても高機能で替えがききにくい材料」を育てる会社です。化学だけでなく機械も持つので、同業と比べる軸は「どれだけ広く作るか」より「どの材料で世界のニッチを押さえているか」になります。
市場規模
日本の化学工業は売上42.5兆円、企業数5,568社の大きな産業です。規模は大きいですが会社数も多いので、同じ化学でも「量を売る基礎化学」と「少量でも高く売れる高機能材料」で勝ち方が分かれます。経産省は、アジア需要の変化で国内のエチレン供給が過剰になっていること、原料をどう多様化するか、製造工程をどう変えるか、エネルギー制約にどう向き合うかを課題に挙げています。
業界内ポジション
UBEの売上は約4,868億円で、三菱ケミカルグループや住友化学のような超大型の総合化学より小さいです。代わりに、ポリイミドでは自社原料BPDAからワニス・フィルム・パウダーまで一貫生産し、COF用途のポリイミドフィルムは世界シェアNo.1です。さらに、ポリイミド、分離膜、セラミックス、C1ケミカルなどの新設備を動かしながら、2030年度に売上5,500億円、営業利益600億円をめざしており、広く薄くではなく、少数の高機能分野を深く育てる会社だと見ると違いがつかみやすいです。
ポリイミドは、自社原料BPDAからワニス・フィルム・パウダーまで一気通貫で見られます。材料の設計と生産を近い場所で回せるので、技術職の仕事が「どう作るか」まで具体的に想像しやすいです。
COF用途のポリイミドフィルムは世界シェアNo.1です。スマホやディスプレイの裏側で使われる材料を扱うので、完成品の見た目ではなく、中身の性能を支える仕事に触れやすいです。
海外売上比率は54%です。最初から海外案件を前提に考える場面が多く、国内市場だけを相手にしない働き方をイメージしやすい会社です。
2030年度に向けて、ポリイミド、分離膜、セラミックス、C1ケミカルなどに設備投資を進めています。会社がどこを伸ばしたいかが比較的はっきり見えるので、将来の投資テーマを追いながら会社研究しやすいです。
汎用品の分野は、アジア需要の変化や在庫調整で供給過剰になりやすいです。化学は「作れる量」が大きいぶん、景気や需要の動きがそのまま市況に出やすい業界です。
原料やエネルギーを多く使うので、価格と供給のぶれを受けやすいです。化学は電力や燃料の影響を受けやすく、コストの上がり方が読みにくい業界です。
脱炭素対応では、製造工程の転換や設備更新が必要になりやすいです。環境対応を進めるほど投資負担が大きくなりやすいのが、化学産業の難しさです。
BPDA:UBEのポリイミド事業で使う原料名です。原料から最終製品までをつなげて見ると、UBEの強みがわかりやすくなります。
COF:Chip On Filmの略です。チップをフィルムに載せてつなぐ方式で、ディスプレイやスマホの中で使われます。
※上記はあくまで一例であり、実際とは異なる場合があります。
「最初は工場で製造研修を受けて、モノづくりの大変さと品質・コストの見方を体で覚えました。その後は本社で管理会計を担当し、営業利益や計画との差を見て改善の示唆を出す仕事へ。5年目には営業で『準備がすべて』だと痛感し、9年目にはセラミックス営業として市場を見ながら戦略を立てる側になりました。現場と数字の両方を見たい人、相手としっかり詰めて動くのが苦じゃない人に向いていると思います。」
2012年入社
「入社1年目は化成品の製造部門で三交替勤務を経験し、設備改善では現場の人とテストをしながら、申請や工事の立ち会いまでやりました。3年目には宇部マクセルに出向して品質保証の立ち上げを担当し、文化の違う相手とルールを作る難しさを味わいました。6年目以降は検査方法の改善や仕組みづくりへ広がり、今は全製品の品質を守る仕事へ。工場の人と細かく話し込み、地道に直すのが好きな人に合う仕事です。」
2013年入社
「入社5年目でフレキシブル回路基板向けの材料開発と量産化の検討に関わり、うまくいかない中でも『失敗を糧に』進めました。9年目で営業部門に移り、お客さまとの会話は一度きりだからこそ、研究とは違う準備と相手目線を学びました。19年目以降はグループリーダーとして、新しい事業テーマを立て、チームをまとめる立場に。研究だけで終わらず、事業づくりまで見たい人に向いています。」
2003年入社
管理会計:事業の数字を集めて、計画との差を見ながら、どこを直すか考える仕事です。
品質保証:製品が出荷される前後に品質を確かめて、お客様に届くまでの責任を持つ仕事です。
グループリーダー:研究や開発のチームをまとめ、テーマの進め方や成果の責任を持つ役割です。
医薬事業部 医薬研究所
研究
病気に効く有効成分を、設計から試作まで詰める仕事
有効成分の設計と合成:病気の標的に合う有効成分の形を考え、化学反応を使って試料を作る。
効き目と副作用の見直し:できた有効成分の効き目を確かめ、副作用が強ければ設計をやり直す。
進捗確認の会議:実験の進み具合を持ち寄り、相談しながら次に試す条件を詰める。
実験結果を持ち寄る進捗確認の会議で、次に試す仮説を決め直す。
数百から時には千を超える有効成分を設計・合成・評価し続けるので、答えがすぐ出ない。一方で、狙った効き目や副作用の条件に近づいた瞬間は、薬づくりが前に進む。
DCS:分散制御システム。工場の機械や設備の動きを画面で見ながらまとめて監視する仕組み。
申し送り:次の勤務者に、その日の出来事や注意点を伝える引き継ぎ。
インドで進めるクリーンアンモニア利活用の計画が、水素社会推進法に基づく「価格差支援制度」の認定を取得。IHIなど6社とUBEの7社で進める計画。
2026年06月30日
高純度窒化珪素粉末の価格改定を決定。改定幅は現行価格比で+30%。
2026年06月09日
宇部マクセルが、車載用リチウムイオン電池向けセパレータ原膜製造設備の新設を決定。製造能力は現行比で約50%増の計画。
2026年06月03日
ゼウレカとUBEのがん領域における低分子創薬の共同研究で、リード認定マイルストーンを達成。
2026年05月21日
2026年度の入社式挨拶(要旨)を公開し、73名の新入社員を迎えたと発表。
2026年04月01日
食品接触用途に使えるマテリアルリサイクルPE/PA材料を開発。EU規則への適合を確認。
2026年03月30日
杏林製薬と、UBEが創製した新規治療薬候補化合物のライセンス契約を締結。
2026年03月23日
2026年8月27日更新
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| 社名 | UBE株式会社 |
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| ホームページ | https://www.ube.com/ube/ |
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