| 社名 | MSD株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都千代田区九段北一丁目13番12号 北の丸スクエア |
| ホームページ | https://www.msd.co.jp/ |
詳細はリンク先外部サイトをご確認ください。 2026年5月11日時点情報
初回掲載日:2026年6月9日
企業研究
54件の情報源AIがWeb上の情報を収集・分析しました。
新薬とワクチンを、研究開発から供給までつないで日本に届ける製薬会社。
日本で医療用医薬品とワクチンを扱う会社で、がん、感染症、心血管代謝、ワクチンの領域が大きな柱。病院で使う薬と、感染を防ぐワクチンの両方を持っているのが特徴。
事業の流れは、薬やワクチンの研究開発から、輸入・製造・販売までつながっている。研究で作ったものを、日本の医療現場に届けるところまで自社グループで持っている。
がん、ワクチン、感染症、循環代謝疾患、免疫疾患、神経科学など、病気ごとに専門を分けて研究している。1つの薬を売る会社というより、複数の病気に対して研究の山をいくつも持つ会社。
1891年から続く医薬品・ワクチンの歴史があり、2010年に万有製薬とシェリング・プラウの統合で今のMSD株式会社が生まれた。長い歴史の上に、事業をまとめ直して今の形になった会社。
薬機法に加えて独自のグローバル品質基準を置き、品質をそろえて供給している。妻沼工場では、日本で必要とされる医薬品やワクチンを安定して届ける役割を持っている。
会社の基本姿勢は、患者さんのために良い薬を届けることを先に置く考え方。利益を先に追うのではなく、医療に役立つものを出すことを軸にしている。
薬を届けるだけでなく、医療担当者向けの医学教育や、治験の案内、情報公開も行っている。病院の外にも、医療を支える仕事がある会社。
創業
1915年、岩垂亨が梅毒の治療薬の合成に成功し、萬有合資会社を創立したのが、日本側の出発点です。病気の治療に直結する薬を、自分たちの手でつくるところから始まった会社でした。ここで積み上がった薬づくりの経験が、その後の万有製薬につながり、MSDの土台になりました。
転換点
1952年にMerck & Co., Inc.と販売提携を結び、2004年には同社の完全子会社になりました。さらに2010年、万有製薬株式会社とシェリング・プラウ株式会社が統合して現在のMSD株式会社が発足しました。日本で育った会社が、世界の研究開発の流れと一体になったことで、扱える疾患領域が広がり、日本の患者さんに届ける薬を世界規模で作る形へ変わりました。
現在
今のMSD株式会社は、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの一員として、日本で医療用医薬品とワクチンの開発・輸入・製造・販売を担っています。重点領域はオンコロジー、心血管代謝、感染症、ワクチンです。日本MSD合同会社が、MSDが販売する医療用医薬品とワクチンの共同プロモーションを担っています。
これから
これからは、未だ満たされていない日本の医療ニーズに向けて、開発パイプラインを進める流れです。2026年4月30日時点の日本での開発パイプラインが公開されており、事業開発ライセンシングでは、がん、急性期・病院領域、ワクチン・予防、プライマリーケアを対象に、国内の後期開発品を中心とした提携を探っています。社外パートナーシップで得られるパイプラインを世界同時開発し、日本の医療現場に届けることも重要な役割です。
パイプライン:開発中の薬やワクチンの候補の並びです。MSDは日本での開発パイプラインを公開しています。
疾患領域:会社が向き合う病気の分野のことです。MSDでは、オンコロジー、心血管代謝、感染症、ワクチンが重点領域です。
理念/ミッション
最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善すること
価値観/行動指針
私たちの価値観と規範は、私たちの成功の基盤です。
世界の研究テーマを、日本の重点領域に落とし込む
MSDはMerck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの一員として、日本でも医療用医薬品とワクチンを扱っている。日本の重点領域はオンコロジー、心血管代謝、感染症、ワクチンの4つにまとまっていて、研究や営業の力をこの領域に集めやすい。日本だけで完結する作りより、世界の開発テーマと日本の仕事がつながりやすいのが特徴。
大学・病院・研究者と一緒に進める
MSDは事業戦略の中核にパートナーシップを置き、研究者主導研究(IIS)では外部の研究を資金や研究用化合物の供与で支援している。自社の中だけで完結させず、大学や医療機関の知見を仕事に取り込む作りがはっきりしている。
倫理・透明性を、仕事の前提に置く
行動規範、コーポレートガバナンス、透明性の取り組みで、高い倫理基準、法令順守、個人情報保護、関係性の透明性を繰り返し示している。新薬開発は長い時間と費用がかかる業界なので、成果だけでなく進め方を細かく見せる姿勢が仕事の前提になっている。
IIS:Investigator-Initiated Studies。研究者が自分で計画し、実施する研究。
オンコロジー:がんの領域。
心血管代謝:心臓・血管・代謝に関わる病気の領域。MSDでは糖尿病や肺高血圧症などがこの領域に入る。
医薬品業界は、人々の命と健康を守るために、病気の治療や予防に役立つ薬を研究・開発し、製造して世の中に届ける業界です。新しい薬の発見から、工場での大量生産、そして病院や薬局への流通までを一貫して行い、病気で苦しむ人々に希望と回復の機会を提供することで、社会の健康を根底から支えています。
業界でやっていること
『研究職』が新しい薬の種を見つけ、『開発職』がその薬が安全で効果があるかを臨床試験で確認します。承認された薬は『生産・品質管理職』が工場で安定して製造し、『MR(医薬情報担当者)』が医療機関に薬の情報を正確に伝え、適切な使用を促します。このように、研究から患者さんの手元に届くまで、多くの専門職が連携して薬という価値を創造しています。
この業界を見るポイント
「新薬の開発に注力しているか」と「既存薬の安定供給を重視しているか」で、企業のビジネスモデルや働き方が大きく異なります。新薬開発型は、画期的な薬を生み出すための長期的な研究開発投資や、グローバル市場での競争力が重要になります。一方、既存薬を扱う企業は、安定した品質での大量生産能力や、効率的な流通網の構築が強みとなります。どちらの「戦い方」に魅力を感じるかで、企業選びの軸が見えてくるでしょう。
知っておくとよい基礎知識
国内では高齢化が進み医療費抑制の動きがあるため、ただ薬を売るだけでなく、病気の予防や健康維持をサポートするデジタルサービスなど、医薬品以外の領域にも事業を広げる動きが活発です。また、新薬開発には莫大な時間と費用がかかるため、AIを活用して効率化を図ったり、大学やスタートアップ企業と協力して新しい薬を生み出したりする「オープンイノベーション」も進んでいます。
MSD株式会社は、米国Merck & Co.の日本法人として、医療用医薬品とワクチンを日本に届ける会社です。見る軸は「日本で何を作るか」より、「世界の新薬を日本のがん・感染症・ワクチン領域にどう早くつなぐか」で、国内の総合薬品メーカーというよりグローバル新薬の日本実装役に近いです。
市場規模
日本の医薬品市場は2023年で約12.3兆円あり、世界市場の約4.5〜5.1%を占めます。ただ、厚生労働省は2028年まで-1〜-2%のマイナス成長を見込み、日本製薬工業協会も2015年から10年ほぼ横ばいと整理しています。つまりこの業界は、売れる量が自然に増える市場ではなく、薬価の下で「高くても必要とされる新薬」を出せるかが勝負です。
業界内ポジション
MSDは、日本では医療用医薬品とワクチンに集中しつつ、親会社Merck & Co.のグローバル研究開発とつながっています。重点はがん、糖尿病や肺高血圧症を含む心血管代謝、感染症、ワクチンです。武田薬品工業やアステラス製薬、第一三共、中外製薬が日本発の会社として自前の研究開発を深く育てる色が強いのに対し、MSDは「世界で生まれた新しい薬を日本で早く使える形にする」役割がはっきりしています。さらに、外部との連携を事業戦略の中心に置いている点も、立ち位置を分かりやすくしています。
世界でできた新薬を日本に持ち込む役回りがはっきりしていて、グローバルの科学と日本の医療の両方を見やすいです。
がん・感染症・ワクチンなど、社会への意味が伝わりやすい領域に触れやすいです。病院で使われる薬や予防の領域なので、仕事の先にいる相手を思い浮かべやすいです。
外部との連携が事業戦略の中心なので、病院や研究者、他社と組む仕事の比重が大きいです。社内だけで完結しない分、人とつなぐ仕事が多い会社です。
開発・輸入・製造・販売までを一社で持っているので、薬が患者さんに届く流れを一通りつかみやすいです。研究から供給までのつながりが見えやすいのは、就活生にとって会社の全体像をつかむ助けになります。
日本の市場は大きいのに成長は鈍く、2028年までマイナス成長予想が出ています。市場が自然に伸びる前提では考えにくい業界です。
薬価は公定価格なので、改定のたびに売上や利益の前提が動きやすいです。新薬の価値を価格に反映し続けるのが簡単ではありません。
新しい薬は、治験で有効性と安全性を確認できなければ承認されません。開発の失敗や遅れが起きやすい業界です。
後発医薬品やバイオシミラーが広がると、先発品でも価格やシェアの競争が強くなります。ヒットした薬でも、時間がたつと守り方を考え直す必要があります。
医療用医薬品:医師や歯科医師が使う、またはその指示や処方せんで使う薬です。
薬価:公的医療保険で使われる医療用医薬品の公定価格です。
治験:新しい薬の候補を人で確かめる試験です。承認に必要な有効性と安全性のデータを集めます。
※上記はあくまで一例であり、実際とは異なる場合があります。
最初の約10年間は兵庫県を中心にプライマリー領域のMRとして活動し、その後はオンコロジー領域へ移りました。大病院を担当するようになると活動時間が夜にずれ、家庭との両立にかなり試行錯誤したそうです。それでも、周囲の「いいよいいよ、行っておいで」という支えがあって、管理職への挑戦もできるようになったとのことです。患者さんの先にいる人を思いながら、チームで医療現場への貢献を広げたい人に向いています。
2006年入社
薬学部出身で、MRとして患者さんの健康に貢献したい気持ちから入社し、今は営業所長として働いています。講演会がある日は朝早く準備し、翌日は少し遅めに動くなど、自分で仕事の段取りを組んでいるそうです。『とにかく先ずはやってみる』『配慮はしても遠慮はするな』が成長の支えだったと話していて、医師に伝える内容を自分の言葉で組み立てられる人に合いそうです。
2017年入社
13年間別業界でITをしていた人が2019年にMSDへ入り、今は東京のオフィスを拠点にITインフラのチームをリードしています。ワイヤレスネットワークやPC、ビデオ会議機器の提供だけでなく、オフィス改修やデータセンターの見直し、UX改善まで見ているそうです。会社の目的と自分の関心がつながっていることが、入社後3年たってもやりがいが変わらない理由だと話していました。部門をまたいで人を動かす仕事が好きな人に向いています。
2019年入社
MR:医師や薬剤師などの医療関係者に、薬の情報や使い方、注意点を伝える仕事です。MSDでは講演会や勉強会の準備も含めて動きます。
オンボーディング:入社した人が、会社や仕事に慣れるための立ち上がり支援です。MSDでは入社後の早い段階からキャリアを考える流れの中に置かれています。
ジョブポスティング:社内で空きポジションが出たときに、自分で応募できる仕組みです。別部署や別職種へ進む入口になります。
Gig:今の仕事とは別に、短期のプロジェクトへ参加して経験を広げる仕組みです。いきなり異動する前に、新しい領域を試しやすくなります。
セルフリーダー:会社に与えられる役割をこなすだけでなく、自分でキャリアを選び、自分の力で進めていく働き方の段階です。MSDは入社から10年でここを目指す流れを示しています。
JLP:次世代リーダー候補の育成プログラムです。選ばれた人材に複数の仕事を経験させ、将来の経営を担う力を早く身につけることをねらいにしています。
MR職
医師に薬の使い方を伝え、現場の声も集める仕事
病院での面談:大学病院や専門病院を訪ね、医師や薬剤師、看護師に自社医薬品の使い方や最新情報を伝える。質問が出たら社内の関係部署にも確認し、説明のずれを減らす。
勉強会・講演会の企画:医療従事者が最新の治療法を共有できるよう、講演会や勉強会の場を企画する。資料の準備や話す内容の整理も、情報提供の一部になる。
患者像を踏まえた情報の返し方:医師の質問には、薬をすすめるだけでなく「こういう患者さんはいませんか」という切り口で返し、治療の選び方を一緒に考える。
講演会や勉強会の準備と、担当病院への面談が重なる週は、資料の確認と訪問先ごとの話し分けが山場になる。
直接患者さんに会う仕事ではないが、医師に渡した情報が実際の治療に使われるので、言葉の重みが大きい。逆に、医師から『この情報がほしかった』と返ってくると、情報提供の精度がそのまま仕事の手応えになる。
MR:医薬情報担当者のこと。医療関係者に薬の情報を伝え、使い方や安全性に関する情報も集める。
メディカルアフェアーズ:売るためではなく、科学的な根拠に基づいて薬の適正な使い方を広げる部門。
MPS:MSDのグローバル共通の生産システム。生産の流れを整え、改善を続けるための仕組み。
2026年8月26日更新
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