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初回掲載日:2026年5月21日

企業研究

47件の情報源

AIがWeb上の情報を収集・分析しました。

企業の特徴

文具のCampusからオフィス家具、学校や病院、ホテルの空間設計まで手がける、学ぶ場と働く場をまとめて作る会社。

  • 文具、オフィス家具、空間設計を一緒に扱う会社。机の上のノートから、会議室や学校、病院の部屋づくりまでつながっている。

  • 文具は、開発・生産・販売・流通をつないで動かしている。使う人の困りごとを見て、商品だけでなく売り方まで組み立てる。

  • 1905年の帳簿カバーづくりから始まり、今の文具事業につながっている。昔の帳簿から、Campusノートまで少しずつ広げてきた。

  • Campusノート、Kadokeshi消しゴム、Dotliner、Harinacsなど、勉強机や仕事机で毎日使う道具が代表的。

  • オフィス家具は、現地調査から設計、家具の手配までまとめて進める。対象もオフィスだけでなく、公共施設、教育施設、医療施設、ホテルまで広い。

  • 通販のKaunetや卸売も持ち、会社や店舗に文具や事務用品を直接届ける流れがある。東京のTHE CAMPUSは、自社の考え方を試す場にもなっている。

用語ミニ辞典

  • 空間設計:人が使いやすいように、部屋の配置や家具の置き方を考えて形にすること。

  • Kaunet:仕事用の文具や事務用品をまとめて注文できる通販サービス。

  • THE CAMPUS:東京の自社拠点。オフィスや働き方の考え方を試す場として使われている。

創業ストーリー

  1. 創業

    1905年、黒田善太郎は大阪市西区南堀江で、和式帳簿の表紙だけを請け負う小さな表紙店を始めました。表紙は帳簿全体の価格のわずか5%で、目立たない仕事でしたが、「人の役に立つことをしていれば、必ず受け入れられる」という考えで続けました。使う人に選ばれるうちに、表紙だけでなく帳簿まで一緒に作る形へ広がり、明治から大正にかけて洋式帳簿の需要が高まる流れを見て、1913年には洋式帳簿の販売を始めました。そこから伝票、仕切書、複写簿、便箋へと手を広げ、紙製品メーカーの形を整えていきました。

  2. 転換点

    2004年、コクヨは全事業を分社化して持株会社制へ移りました。事業を分けたあと、2015年の社長就任時に黒田英邦は、流通の都合を見すぎて最終ユーザーから離れ、2008年ごろの世界金融危機で文具もオフィス家具も同質化と価格競争に巻き込まれたことを大きな課題として受け止めました。しかも、長く売れ続ける「Campusノート」があったため、変えるには負担もありました。そこで日本のグループ会社を再統合し、視点を流通から最終ユーザーへ移し、商品そのものより使う場面まで含めた「体験価値」を軸に置く方向へ切り替えました。2021年の品川の自社ビル「THE CAMPUS」のリニューアル、2021年公表の「CCC2030」、2022年のHNI Hong Kong Limitedの連結子会社化は、その転換を形にした動きです。

  3. 現在

    今のコクヨは、文具、家具、空間、通販が柱です。会社は自分たちの役割を「WORK & LIFE STYLE Company」と置き、文具や家具だけでなく、働く場の設計や働き方のコンサルティング、内装・施工まで扱います。日本、中国、ASEANではオフィス家具の販売と空間づくりを進め、文具はノートやファイルを中心に国内外の流通で展開しています。2025年の連結売上高は3,598億円、連結従業員は8,079名です。

  4. これから

    2030年に向けた長期ビジョン「CCC2030」では、売上高5,000億円を目指し、事業間の知見をつないで「体験価値」を広げる方針です。第4次中期経営計画「Unite for Growth 2027」では、2027年に売上高4,300億円、EBITDA430億円を目標に、最重点をファニチャー事業に置いています。あわせて、空間構築の強化、国内の購買プラットフォーム強化、ASEAN・インド・オーストラリアでの展開を進める計画です。

用語ミニ辞典

  • 和式帳簿:昔の日本で使われていた帳簿の形です。コクヨは、その表紙づくりから始まりました。

  • 持株会社制:事業を持つ会社をまとめて管理する形です。コクヨは2004年に全事業を分社化して、この形に移りました。

  • 体験価値:商品そのものだけでなく、使う場面や使った後の感じまで含めた価値です。コクヨはこの考え方を軸にしています。

  • CCC2030:「Change, Challenge, Create」の頭文字です。コクヨの長期ビジョンの名前です。

理念・大事にしていること

  • 理念/ミッション

    商品を通じて世の中の役に立つ

  • 価値観/行動指針

    法令及び社内規則の遵守はもちろん、高い倫理観を持って誠実に行動します。

ココが違う

  • 自社の働く場所を、そのまま見せる

    1969年に日本で初めてライブオフィスを始め、今も全国に拠点があります。社員が実際に働く現場を見てもらい、THE CAMPUSでは「働く・学ぶ・暮らす」を融合した場を実践しています。自分たちの働き方を外に見せながら提案するのが特徴です。

  • 体験を価値の中心に置く

    企業理念をbe Unique.とし、商品・サービスを通じて得られる体験で、お客さまの創造性を刺激し、個性を輝かせたいとしています。道具だけではなく、体験までをデザインする会社として紹介している点に、この考え方が出ています。

主力事業/サービス

  • ファニチャー事業オフィスで使う家具を作って売る仕事です。机やいす、会議用テーブルのように、働く場に置くものが中心です。製造・物流・販売・施工まで一体で持っているので、家具そのものだけでなく、置くところまでまとめて動かせるのが特徴です。
  • ビジネスサプライ流通事業会社で使う文具や消耗品を、買いやすく届ける仕事です。オフィス向け通販「カウネット」や、買う手順をまとめて管理する「べんりねっと」で、発注や管理の手間を減らします。物を売るだけでなく、買う流れそのものを整えるのがこの事業の特徴です。
  • ステーショナリー事業ノートや文具を通じて、勉強する時間を支える仕事です。「Campus」のようなブランドで、学生が毎日使うノートや学習用の文具が中心です。道具として便利にするだけでなく、学ぶ気持ちを続けやすくする方向にブランドを育てています。
  • インテリアリテール事業家具やインテリアを、店とオンラインショップで売る仕事です。アクタスでは、家具だけでなく、部屋づくりに使うインテリア用品も扱います。直営店の小売、卸売、公共・商業空間のデザインまであるので、暮らしの場を広く扱うのが特徴です。

業界全体を理解する

メーカー業界」とは?

メーカー業界は、原材料から最終製品まで「もの」を企画・製造し、世の中に送り出すことで人々の生活や社会の基盤を支える業界です。製品が消費者の手に届くまでの全工程を担うこともあれば、特定の部品や素材に特化して、他のメーカーを支えることもあります。私たちの身の回りにあるあらゆる製品の誕生に深く関わり、日々の暮らしを豊かにする価値を提供しています。

  • 業界でやっていること

    メーカー業界では、まず『商品企画』が市場のニーズやトレンドを捉えて新製品のアイデアを生み出します。次に『研究開発』がそのアイデアを実現するための技術や素材を開発し、『生産管理』が効率的な製造ラインを構築。そして『資材調達』が国内外から必要な原材料や部品を確保し、工場で製品が形になります。完成した製品は『品質管理』によって厳しくチェックされ、『営業』が顧客に提案・販売することで、私たちの手元に届けられます。企画から販売まで、各職種が連携して「ものづくり」を推進するバリューチェーンが特徴です。

  • この業界を見るポイント

    メーカー業界の企業を見る際は、「誰に何を売っているか」という視点が重要です。例えば、一般消費者向けの製品(BtoC)を扱うメーカーは、スーパーや家電量販店で目にする機会が多く、流行やブランド戦略が仕事の面白さにつながります。一方、企業向けの部品や素材(BtoB)を扱うメーカーは、普段は目に触れないところで、自動車やスマートフォンといった最終製品を支えています。どちらのビジネスモデルに魅力を感じるかで、企業選びの方向性が見えてくるでしょう。

  • 知っておくとよい基礎知識

    メーカー業界では、国内の人口減少や国際競争の激化に対応するため、製品の「高付加価値化」と「グローバル展開」が加速しています。単に安く大量に作るだけでなく、環境に配慮した素材を使ったり、AIを活用して生産効率を上げたりと、より質の高いものづくりを目指しています。また、海外市場での成長を取り込むため、現地のニーズに合わせた製品開発や、海外企業の買収なども積極的に行われています。

業界ナビでもっと詳しく見るメーカー業界の構造・トレンドを深掘りできます

業界マップ

コクヨは、文具の会社に見えて、実際は「日常でくり返し売る文具」と「オフィスを作り替える家具・空間提案」を両方持つ会社です。比べる軸は、商品そのものよりも「どこで稼ぐか」「定番品か、改装・移転の案件か」「日本中心か、海外まで広げるか」で見ると分かりやすい立ち位置です。

  • 市場規模

    国内の文具・事務用品市場は2024年度で3,885億2,000万円、前年比0.9%減です。一方、オフィス用家具市場は2024年で4,560億円、前年比3.4%増でした。つまり、この業界は「全体が一気に伸びる市場」ではなく、文具は紙や一般用品が弱く、オフィス家具は新築よりも移転・改装需要が下支えする市場です。コクヨを見るときは、数を増やす力よりも、単価を上げる商品や空間提案にどれだけ寄せられるかを見ると、同業との違いが見えます。

  • 業界内ポジション

    コクヨの特徴は、文具とオフィス家具を別々の商売として持つのではなく、家具・文具・業務用品の流通・空間デザインをつないで売る点にあります。社内では複数事業の知見をつなぐ「Forest-Like Management Model」を掲げ、2027年までに海外売上20%、2030年にアジアでトップシェアを狙う方針です。これを競合と比べると、オカムラはオフィス家具に加えて店舗什器や物流機器の大型案件に強く、内田洋行はICTと教育・公共の比重が高く、プラスは文具・会議ツール・家具を商品開発と物流で回す会社、イトーキはオフィス家具を起点にOffice 3.0やデータ活用へ広げる会社です。コクヨはその中で、毎日使う文具と、空間全体を変える仕事を同時に持てるのが一番の違いです。

同じ業界の企業

  • コクヨ株式会社文具・オフィス家具・空間デザインを持ち、2025年売上は3,598億円です。文具の定番品と、移転・改装のような案件型の売上を両方持てるのが強みです。
  • 株式会社内田洋行2025年7月期売上は3,370億5,500万円です。「働く場」「学ぶ場」を軸に、オフィス家具よりもICT構築や教育・公共向けの比重が高く、ハードよりもシステムと環境づくりに寄ります。
  • 株式会社オカムラ2024年12月期売上は3,145億円です。オフィス家具に加えて店舗什器や物流機器も持ち、オフィス移転・改装などの大型案件に強い会社です。
  • プラス株式会社2025年12月期の連結売上は2,418億円です。文具・会議ツール・オフィス家具を持ち、コピー板や白板のような「会議の道具」で存在感がある会社です。
  • 株式会社イトーキ2024年12月期売上は1,384億6,000万円です。オフィス家具と空間設計が軸で、Office 3.0やデータ活用に広げており、家具販売から運用型の仕事に寄せています。

なぜこの会社か

  • 文具のような反復販売と、オフィスの改装・移転のような案件販売を両方見られるので、売り方の違いを一社で学びやすいです。

  • 家具・文具・業務用品の流通・空間デザインをつないでいるので、商品単体ではなく「どう使われるか」まで考える仕事が多いです。

  • 国内市場が成熟しても、会社としては海外売上20%やアジアでのトップシェアを狙っており、日本だけに閉じない成長線があります。

職種別の働くイメージ

グローバルステーショナリー事業本部

商品開発

売り場と工場を往復し、使いやすい形にする

この職種の業務シーン

  • 売り場を見て次の商品を決める:店に足を運び、棚の並びや売り方を見ながら、次に出す縫製品がどの棚に入るかを考える。開発だけでなく、営業の売り場開拓まで踏まえて商品戦略を組む。

  • 機構文具の設計を工場で学ぶ:先輩から設計のいろはを学び、工場でプレス、研磨、コーティング、樹脂成形、組み立ての流れを見て、設計とデザインをつなげる。つくり方を知らないと理想の形にならないため、現場で理解を深める。

1週間の山場

  • 新商品の形を決める前に、売り場観察と工場確認の両方を行き来する週が山場。

実務の実際

  • 完成度だけで押し切れず、売り場で伝わるか、工場で作れるか、営業が説明できるかまでそろえないと商品にならない。机の上の案を、現場で通る形に何度も直す仕事です。

最近のニュース・トピック

  • 「キャンパス ペンのように持ち運べるブッククリップ」に待望の新色が登場。

    2026年07月29日

  • 「キャンパス 山をはるふせん」を発売。テストの「山」を張りたい時向けの商品。

    2026年07月29日

  • 中高生向けの期間限定イベント「<Campus>夏のStudy Room」を東京・下北沢で開催。

    2026年06月25日

  • VUILDと共創した大型ベンチ「GGO Biomorphic Lobby Furniture」が「A’ Design Award 2026」のFurniture Design部門で金賞を受賞。

    2026年06月17日

  • アメリカのデザインファームStudio O+Aとの戦略的協業を開始。

    2026年06月08日

2026年8月27日更新

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企業概要
社名コクヨ株式会社
本社所在地大阪府大阪市北区大深町5番54号 グラングリーン大阪 パークタワー 14階
ホームページhttps://www.kokuyo.com/