コントロールケーブルは、引く・押す・回すといったモノを動かす力を、離れた場所に伝えて遠隔操作を可能にする「制御の線」です。特にクルマには不可欠なキーパーツで、アクセルやプレーキのケーブルをはじめ、ウインドレギュレータやロック解除アクチュエータなど多用途に使われています。
私たちハイレックスは、このコントロールケーブルのメガサプライヤー。年間1億本以上・総延長11万7千km、地球約3周分にも達する長さの製品を生産・供給して、世界トップシェアを占めています。
創業以来78年、当社は「独立系」の立場を堅持し、どのカーメーカー系列にも属さない利点を活かして、独自のモノづくりにフォーカス。世界の自動車業界のニーズに応え続けてきました。その結果、今日では日本と世界の17カ国に57の拠点を展開。内外のカーメーカーから高く評価され、広くお取引いただいています。
ちなみに、全世界で1万2千人以上にのぼる従業員のうち、わが国のメンバーは1割以下の981人、海外売上比率が80%を超えると言えば、いかにグローバルに活動している企業か、お分かりいただけると思います。
私たちはいち早くクルマの電動化やスマート化の流れを捉え、関連コンポーネントをひとつにまとめたドアモジュール、コントロールケーブルと駆動機構をECU(電子制御ユニット)で制御する電動パーキングプレーキといった製品を開発。「遠隔操作システム」の進化を先駆けてドライブしてきました。
これからも、コントロールケーブル、センサ、アクチュエータ、ECUといったコアテクノロジーを自社で保有し、同時に素材開発からシステム構築まで総合的なエンジニアリング力を持つ強みを武器に、車載システムのイノベーションを推進。モビリティの次世代を切り拓いていきます。
グローバルではビッグカンパニーですが、日本のハイレックスコーポレーションは少数精鋭体制でマザーラボ/マザーファクトリーの重責を担っています。もともとコントロールケーブルのパイオニアだけに、チャレンジ精神を大事にする文化が息づいており、若手一人ひとりに大きな役割を任せ、成長を後押しする風土も脈打っています。
何より、エンジニアの誰もが「自分の開発・設計したモノが完成し、実車に組み込まれて動く姿」を目の当たりにできるのです。言い換えれば、「自分の仕事の成果がクルマに搭載されて世界の道を走る感動」を味わえること。それが私たちの確かな働きがいだと自負しています。
先に記したとおり、当社は日本・アジア・アメリカ・ヨーロッパの全域にネットワークを広げています。海外売上比率も高いため、各国の現地法人や顧客、関連企業とやりとりする機会が多く、日常的にグローバルに働く環境が定着しています。
自ずと海外で活躍するメンバーも多く、毎年多数のエンジニアが海外出張を経験。海外赴任者の割合も全社員の10人に1人にのぼります。現地で、それぞれの国のモビリティに接し、人びとのニーズを知る体験から、日本初・世界初のアイデアが生まれ、革新的なモノづくりに結実する。そんなチャンスに恵まれるのも、当社ならではの魅力のひとつです。