これが私の仕事 |
災害に強い鉄道土構造物の開発で鉄道の安全・安定輸送に貢献! 盛土や擁壁の耐震補強工法や盛土施工を省力化・低コスト化するための工法を研究開発し、開発した技術を鉄道建設現場で適用できるように設計標準やマニュアルなどの技術基準を整備しています。研究開発の段階では、模型実験や解析から現象を解明し、開発技術の構造・仕様の設定や設計手法の検討を行っています。さらに、鉄道総研所内のフィールドを活用して実物大規模の試験体を施工し、提案仕様の妥当性や施工性を確認しています。研究だけでなく現場適用を意識して、基礎研究から実用化まで一貫して行える仕事です。また、豪雨や地震による災害時には、現場調査を実施し、現場状況を把握したうえで、被災土構造物の復旧工法の提案を行っています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
研究成果を建設プロジェクトや災害復旧時に反映できる! 研究成果が鉄道事業者の建設プロジェクトの低コスト化や工期短縮に繋がったり、開発技術が建設現場での課題解決の一助になることを実感したときに醍醐味に感じます。盛土施工の急速化・省力化を図るための工法として、流動化処理土を用いた盛土構造の研究を実施し、研究で得られた知見から構造や仕様を明確にし、マニュアル化しました。マニュアル作成で苦労した点は、仕様を整理するだけではなく、個々の路線や地域によって現場状況は様々なので、適用場面を想定した内容にする必要があり、上司や鉄道事業者と議論しながら留意点をまとめました。また、鉄道総研が整備したマニュアルや技術基準は鉄道事業者のよりどころでもあるので、鉄道事業者の方に活用していただき、実構造物を見たときは達成感を感じました。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
自分の好きな研究開発が社会貢献に繋がるところです! 研究開発した技術を社会に還元するためには、充実した研究設備だけでなく、実務を意識して取り組む必要があります。鉄道総研は各鉄道事業者と連携を図り現場の声や課題を把握できる環境が整っていることに加えて、職員のみならず鉄道事業者や建設会社、土木資材メーカー等からの出向者も多く、研究分野以外の方とも交流を図りながら、現場適用を意識した研究開発に取り組める環境が非常に魅力に感じました。また、鉄道総研には鉄道に係るあらゆる分野の専門家がいるので、他分野の部署と協力して、鉄道全体系の視点で研究開発が実施されているところも魅力的でした。 |
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これまでのキャリア |
研修(9ヶ月間)→構造物技術研究部 基礎・土構造研究室(1年5ヶ月間)→鉄道事業者(JR)に出向(2年間)→構造物技術研究部 基礎・土構造研究室(現職) |