これが私の仕事 |
鉄道車両の省エネ技術の開発・評価 鉄道車両の省エネのために、ハイブリッド技術・シミュレーション技術を中心に研究を行っています。近年は、蓄電装置を搭載したハイブリッド鉄道車両の研究開発が広く行われており、その研究開発の際に重要になるのが、私が中心となって進めているハイブリッド鉄道車両の走行シミュレーションです。ハイブリッド鉄道車両は、蓄電装置の構成方法によって複数の方式が提案されており、様々な性能の車両が考えられます。シミュレーションによって、実際の車両を製作して試験をしなくても、所用時間や消費エネルギーなどの推測が可能となるため、新しいハイブリッド鉄道車両の研究開発に有用なツールとなると考えています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
研究開発の成果を学会などで発表して、多くの関心を集めたとき 私が鉄道事業者に出向したときには、入換用ハイブリッド機関車が開発され、試験・評価が行われていました。鉄道総研での研究の経験を活かして、省エネルギー、低公害などの環境性能について走行試験を行い分析しました。また、より良いシステムにするためのハイブリッドシステムの制御方法の提案もさせて頂きました。このときに開発された機関車は、無事に営業使用開始されています。そして、出向復帰後に、鉄道総研の立場で環境性能についてより詳細な分析を行い、鉄道事業者と共著で学会などでも発表させてもらいました。多くの聴講者から質問が出るなど関心の高さが伺え、苦労が報われて良かったと感じています。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
鉄道に関する研究開発をじっくりと取り組めることが魅力的だった 鉄道総研は、鉄道事業者からは独立した公益財団法人となっています。このため、短期的な研究開発でなく、長期的な研究開発をじっくりとすることができます。また、限られた鉄道事業者で使用される研究成果でなく、広く活用できる研究成果が求められます。
特に、自分で研究開発のテーマを見つけて、研究テーマとして提案して認められれば、オリジナルの研究開発ができることが特徴だと思います。鉄道分野で役に立つ可能性があることであれば、自分で考えたことを試してみることができます。実際に活用されるまでには、長い時間がかかる内容も多いですが、実際の鉄道の現場で試験する機会もありますし、鉄道総研でしかできない研究というのが多くあるのではないかと思っています。 |
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これまでのキャリア |
新人研修(5ヶ月間)→鉄道車両動力システムの研究(1年7ヶ月間)→鉄道事業者(JR)に出向(1年間)→鉄道車両動力システムの研究(現職) |