これが私の仕事 |
鉄道構造物を大地震から守る仕事 鉄道総合技術研究所では、車両や軌道、電力など様々な分野の研究を行っていますが、構造物技術研究部では橋梁や盛土、駅舎などの鉄道構造物を主な対象とした工法開発や維持管理、耐震、環境対策などに関する研究開発を行っています。
私の所属する耐震構造研究室では主に、鉄道構造物の耐震に関する研究開発、技術基準の整備などを行っています。鉄道システムを大地震から守るために、まずその地点でどういった地震が発生するか、想定される大地震が発生した時に構造物が安全であるか、どのような対策を行えば、より安全性を向上できるか、といった地震と構造物に関わることを幅広く検討しています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
自分の研究成果が耐震補強の要否を決める! 入社して以来、構造物の設計地震動作成業務に携わる機会が何度かありました。これは、対象とする地点の地盤調査結果をもとに、地盤の応答解析を実施し、その地点の構造物に影響が大きいと考えられる地震動を推定する、というものです。
推定した地震動をもとに、構造物が安全かどうか、補強が必要かどうか、といった判断がされるために、ちょっとしたミスが鉄道の安全性を大きく損ねてしまうことがあり得ます。そのため一つのミスも許されませんし、慎重に行う必要があり、緊張の連続です。色々と考えすぎて不安になることも度々ありますが、努力した分だけ、新たな発見をすることがあったり、自分の知識、能力向上に結びついていると思います。また、これをもとに設計、補強された構造物を見たときは、感慨深いものがありました。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
研究成果をダイレクトに現場に反映 私がこの会社を選んだ大きな理由としては、「自分の研究成果を現場に直に反映することが出来る」ということです。
大学などの研究所とは異なり、実際の現場が比較的近いところにあるため、検討結果や自分の考えを現場の担当者に直接伝えることが出来ます。そのため、自分の成果を実務に反映させやすい会社であると思います。また、現場の方々と話をしていく中で、現場ではどういったことに問題を持っているのかということを知ることも出来るため、研究のネタを探すことに困ることはないと思います。実務に触れ合いながら、研究が出来る、最高の会社だと思います。
また、部長や室長といった上の方々が皆すばらしい実務者かつ研究者であるために、非常に有益な議論やアドバイスを頂けるという点も鉄道総研の魅力であると思います。 |
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これまでのキャリア |
新人研修(5ヶ月間)→構造物技術研究部 耐震構造研究室→鉄道地震工学研究センター 地震応答制御研究室(現職、組織改正に伴う部署名変更) |