これが私の仕事	不良の削減は、会社の利益に直結する重要な仕事コンピュータ制御のめっき自動ラインは約70もの工程があり、その中で発生するめっき不良は異物を拾ったり、めっき液の反応条件や成形素材品の要因によるもの、空中時間中の乾きによるもの等、様々な要因が考えられます。検査工程で発見された不良の連絡に対して、どの工程でどのような要因で発生しているかを調べ、対策することが主な仕事内容です。最近は特に、三価クロムめっき、サテン調のつや消しめっきなど、新しい色調のめっきが増えていて、ノウハウの蓄積もあまりないので、それに起因する新たな不良の対策を日々行っています。樹脂めっき品は外観だけでなく、耐食性や密着性などの性能を維持することも重要です。その為に、めっき液の濃度分析と濃度維持のための補正、電気めっきの光沢剤の補給量の調整等も日常業務として行っています。

だからこの仕事が好き！一番うれしかったことにまつわるエピソード	今の仕事のやりがい、魅力紙で運用していたものをデータで運用し、そのデータを解析して不良対策等に生かす工場のIT化の取り組みを行っています。人手が不足していることもあるのですが、工場のIT化をIT担当者のみに任せるだけでなく、現場の管理者も一緒になって取り組むことで、結果的に現場で使いやすいシステムを作ることがで、長年発生していた原因不明の慢性不良を改善することができました。勘と経験に頼っていた不良対策を、IoTのデーターにもとずいて行うことで、大幅に不良を削減することに成功。その内容をIoTの活用の成功事例として他社様の前で発表させてもらうこともできました。このようなプロジェクトで部署の垣根を越えて全社で取り組めることで、効率よく、有効なものが作り上げられるし、新しいことに失敗を恐れず挑戦することができる社風であると思います。

ズバリ！私がこの会社を選んだ理由ここが好き	今の仕事のやりがい、魅力樹脂めっきの不良は、工程が長いので発生工程を見つけることが困難です。発生要因も、成形品とめっきの条件の相性や、めっき工程内での条件の組み合わせ、めっき槽や水洗槽に蓄積した添加剤などの分解物による汚れ、空気中へのミストの飛散など、濃度管理を行っていない部分が要因で発生することが多いです。よって、不良対策をするためには、成形品やめっきライン全体のことを把握している必要があり、高いスキルと熟練が必要です。最近は、工場のIT化に伴い、BIツール（解析ソフト）での不良原因工程の特定や、めっきラインの環境データを取り込み、それを不良対策に生かす取り組みも行っています。

これまでのキャリア	2002年入社新プロセス開発室樹脂表面処理課

この仕事のポイント

	生産管理・品質管理・メンテナンス
	多少のリスクにも果敢にチャレンジする精神が必要とされる仕事
	臨機応変な対応力が身につく仕事
	最後まで自分でやらないと気がすまない人向きの仕事

先輩からの就職活動アドバイス!

就職活動は、これまでの自分を見つめなおして、これからの人生の目標を新たに作り出すいい機会だと思います。会社に入社してからの方がこれまでより長い期間になるので、会社を選ぶ際には、現在の大学での専攻にこだわらず、自分が本当に好きで、興味を持てる分野であるか、会社の雰囲気が自分に合うかどうかを重視した方が良いと思います。大変なこともあると思いますが、様々な会社をみて自分に合う会社を探し出してください。頑張ってください。