長谷川香料株式会社

たとえば、甘くて美味しいチューイングガム。でも、私達のつくり出すフレーバー(食品香料)が入っていなければ、ゴムを噛むような味気ないものになってしまいます。食品に限ったことではありません。「心地よい」とリラックスした気持ちにさせる柔軟剤や芳香剤についても香りは不可欠です。「たかが香り」と思われるかもしれませんが、私達の生活の中になくてはならない大切なものなんです。長谷川香料は食品に含まれるフレーバー(食品香料)、化粧品に含まれるフレグランス(香粧品香料)、などをつくり出している総合香料メーカーです。明治36年の創業以来、業界のフロントランナーとして100年以上に渡り、香りに専門特化して取り組んでいます。

当社では「どんな商品にどんな香りをつけたいのか」「ユーザーにどんな印象を与えたいのか」お客様からのリクエストに応じて、オーダーメイドで香りづくりに取り組んでいます。一口に「香り」と言っても様々で、味覚が感じられるのは甘味・酸味・塩味・苦味・旨味の5つのみですが、香りを感じ取る嗅覚には数百種類もの“におい受容体”が存在します。たとえば、フレグランス(香粧品香料)では樹木系、ハーブ系、柑橘系、フローラル系、エキゾチック系、樹脂系、スパイス系など多種多様な香り成分を混ぜ合わせています。つまり、香りにはそれだけ多くの情報量が含まれている＝「奥が深い世界だ」ということ。チャレンジしがいあると思いませんか？

食品やトイレタリー製品の香りとして、多くの人々のもとに届く香料を、実際に製品として生産する仕事を担っているのが「製造職」。マニュアル通りにつくるだけのつまらない仕事ではありません。香料には水溶性や油溶性、粉末など様々な形態があり、「超臨界抽出」「抽出」「乳化」「粉末化」「着香油」など製造工程も違えば、検査方法も違います。用いる原料は2000種類。量・配合によって香りは違ってきます。たとえ同じ配合でも、組み合わせの順序一つで結果も変わってしまいます。日々、予想外のハプニングの連続のため「次はこういう風にやってみよう」工夫の余地が大きいので、面白みもあるし、達成感・やりがいも実感しやすいのが特徴です。