、「心の底から受けたいと思えないなら受けないでいい。心の底から受けたいと思うなら、なぜ受けたいと思ったのか、その想いをとにかく書けばいい。型にはめようとせず、自分の想いや意志がその会社の想いや意志にどう重なるのかを書いてみたらいい。」
『志望動機のまとめ方』なんてものを気にしてないで、「自分は本当にその会社に入りたいのか?」ということを向き合う!
無理に考えた志望動機で受けて、それで合格したとしても、その後に待っているのは「なんで自分はここで頑張ってるんだろう・・・」というキャリア迷子の状態です。
会社にはビジョンやミッションや理念があり、それを掲げるようになった背景もあります。
あなた自身にも、大切にしたい価値観や、向かいたい未来があるはずですが、それを明確にした上で受ける会社と向き合っていますか?
就活というのは、個人の想いと会社の想いをすり合わせる場なので、自分を確立させた上でないと受ける企業を決めることはできません。
選考前に志望動機を求められる場合、こんな流れを参考に!
・自分はこういう想いを持って、こういうことを大切にしてきました(これからもこういうことを大切にしていきたい)。
・それは、こういう会社でこういう仕事に活かせると思っているので、こういう業界のこういう職種を受けています(学生時代に専門分野の勉強をしていたならそれも追記する)。
・会社を見ていく中で、「この会社なら頑張れそうだ」と思える会社を見つけました(それがあなたの会社です)。
・なぜならば、あなたの会社はこういうことを掲げており、こういう事業展開をされていて、調べられる範囲で働いている方の声を聞いてみると、自分の想いや意志に重なると感じました。
・調べられる範囲でしか理解していないので、選考を通してもっと具体的な話を聞いてみたいと思い、選考の機会を通して、「自分はここで頑張れるのか?」を判断したいと感じました。
・それと同時に、選考担当の方に自分を評価していただき、あなたの会社の中で自分がどのような価値を提供できそうなのかを判断していただきたいと思っています。
個人の想いと会社の想いをすり合わせていくと、上記のことが自然と出てくるはずなので、志望動機を整理する際は、自分と本気で向き合うと同時に、会社とも本気で向き合ってみる。
変にまとめようとすれば、「飾った言葉だな」というのが文面から伝わりますし、選考に進んでいく上で飾った言葉が自分を苦しめます。
思うことは、志望動機というのは、選考を通して自分と会社を突き合わせながら、「自分はこの会社で頑張るべきなのか?」ということを考えていくことで心の底から生まれてくるものなので、個人的には志望動機というのは選考の最後に聞いた方がいいなと思ってます。
どのフェーズで志望動機を聞かれても、自分と会社と向き合うことの大切さは変わらないので、上記の流れで考えていくといいです。
就活は、キャリア迷子のキッカケになり得るので、最後にキャリア迷子について書きます。
目の前のことに熱中してきたけど、ふと顔を上げた時に、「ここはどこ?」という状態になってる人・・・そんな人とたくさん出会ってきたので、若いうちから未来のことを考える習慣を身につけることを推奨しています。
組織やチームに所属していれば、何らかの役割が与えられるので、自ずと目標が決まったり、先輩や上司から目標が与えられることも多いです。
だから、組織に所属していれば、自分の頭で考えなくても「ここに向かう」というのは明確になっています。
ただ、もっと広く捉えて、「仕事でその目標を達成したら、自分の人生においてどんな意味があるの?」というところまで考えられている人は少ないです。
そもそも、そこまで伴走しているリーダーやマネージャーが少ないと思うんです。
キャリア迷子にならないというのは、「自分の意志で自分のキャリアを築いている(自分の意思決定を積み重ねている)」という状態のことです。
本当にその状態から脱したいなら、そこから抜け出す意思決定を下すというのも、キャリア迷子にならない上では必要なことかもしれません。
意思決定は自分でするものですけど、その意思決定に伴走してくれる存在もいます。
頼れる人を探してみると、真摯に伴走してくれる人が見つかるはずなので、自分だけではどうにもできない場合は、周りを頼ってみましょう。