みなさんこんにちは!
今日は、内航船の船舶建造について触れていこうと思います。
建造と言っても技術的な話から、船内に設置される装置類の話、船の種類の話など、いろいろとありまして、どの話をするかは悩むところですが、今回は全体的な内容でお話してみようかと思います。
まず初めに、意外かと思われそうですが、そもそも新造船を建造するのかしないのか、を考えます。
新造船を建造する場合は相当な金額を長期間借入することになりますから、会社として10年、15年の長い目線がどうしても必要になってきます。これは会社の規模に関わりません。
新造船を建造することを想像する場合、その船舶は10年先、15年先でも必要とされている物資を運んでいる船なのかどうか、を常日頃から予想も含めて考えます。
例えばファイナンサー(金融機関など)に対しては長期ファイナンス(借入)をお願いすることになりますので、取引先にも10年程度先の見通しの説明とそのエビデンス(証拠)が必要になってきます。
この証拠を集めるのが最も重要で大変ではないかなと思っています。
例えば、その船舶を欲しがっている契約先は居るのか、何年で返済計画を組むのか、それに見合った収益が得られる見通しはあるのか、その時期に条件のあった船舶を建造できる造船会社はあるのか、
これらを細かく詰めていきますが、実はそんなことよりもとっても大事な証拠が一つあります。皆さん、それは一体何だと思われますでしょうか。
それは、その船舶を長期安全に運航できる社員(船員)がいるのか、
これに尽きます。
いくら借入が必要のないほど資金力のある会社でも、これからこんな船舶が流行るだろうと見通しを持っている会社でも、それを長期に安全に運航できる船員がいなければ何もすることはできません。
では、船舶を長期安全に運航できる船員とは何でしょうか?また、そのような船員に長く勤めてもらうには船会社は一体どうしたらいいのでしょうか?
この難問に答えを見つけ、実行している会社は私はほぼ存在しないのではないかと考えています。その答えに近づいている会社はあると思いますが、ゴールがないように思います。
世の中には色々な会社がたくさんありますが、取引先に安心を与え続ける会社には一体何が必要なのでしょうか?
少々脱線しましたが、新造船を計画するにはこのように色々と考える必要が出てきます。
また、長期契約が取れない、将来の予想が立たないなどの理由で新造船を建造しない場合でも他にも色々な方法があります。中古船を探す、別会社の所有船を管理する、などの方法です。
今回も長くなってしまいましたので、この辺で話を打ち切ろうと思います。
この続きはまたの機会に。。