みなさんこんにちは!
最近の物価高について、内航業界への影響をコメントしてみようかと思います。
まず、船舶の船体価格についてですが、
弊社が運航している船舶のサイズの船体価格は5年前新造船で約9億5千万でした。
現在同じ大きさの船舶をこれから注文すると、新造船は12億5千万くらいになると言われています。
(これはあまり表には出てこない数字ですが、あえて公表します)
しかもこれからまだ上昇するのではないかと言われています。
ただ、内航船業界の運賃は30年以上、ほぼ変わらない状況に置かれています。
これから新造船を検討する内航船の会社はどこも大変です。
ただし、中古船市況も上昇しています。
新造船も中古船も値段がすごく上昇しており、高齢者船員が大量に退職してしまうと、内航船船員も減少すると言われておりまして、これから次第に内航船の船舶数と内航業者が減ってくることが予想されています。
しかし、モーダルシフト政策が発布されているので、これから内航船を増やしていかないといけません。
この2つの事象は非常に矛盾しています。陸上の物流業界も2024年問題がスタートしました。
国や荷主は内航船に活路を求めている現状があります。
おそらく、これから起こることは、国や荷主はどんどん増やしたい内航船が何故かどんどん減少する原因がわからないまま、物流が滞ることが約5年後に起こり始めるのではないかと私個人的には予想しています。
内航業界に関わるものとして、他の同業者も同じ感覚だと思いますが。。
上記のことから、これから、末永く内航船員は非常に貴重な職になると予想しています。