いやぁ今日は、いろいろまわって、さすがにくたびれた。
ちょいとこの店でひと休みしていくとするか。
「らっしゃい。!」
おおっつと、威勢のいい声。もしやここもちよだ鮨かい?
「ええ、ちよだ鮨はテイクアウト以外にも、回転すし店、
立食いすし店などの新しい業態、イートイン事業も展開しているんですよ」
へぇそんなことまでやってるのか・・・。
しかも、これは築地から今朝はいってきたばかりのネタだろう。
1カンが80円とは驚きだな。
ちょいとカウンター裏をのぞかせてもらうよ。
おおっ!?
この、シャリを次々出している奇天烈なロボットは?!
「名前はそのまま、すしロボです。
1番おいしい分量のシャリを寸部狂わず出してくれる。
職人は、最後の仕上げに握るだけ。非常に効率的になりました。
この店の安さは、こいつのおかげでもあるんです」
こんな発明があったら、もう職人はいらなくなるんじゃねぇか?
「そんなことはありません。
ネタにこだわる職人気質はこれからもずっと必要です。
僕らは、ただのすしではなく、本物のすしを、1円でも安く世の中に届けたいんです。
そのためには、仕組み化できる部分と、仕組み化してはいけない部分があるんですよ」
くーっ、イキなこと言うねぇ。
聞けば海外にも
ちよだ鮨の店はあるっていうじゃねぇか。
こりゃ、すぐにでも海を渡る旅支度にかからなきゃならねぇようだ。