次は、仕入の秘密を調べてみようじゃないか。
ちよだ鮨のネタやシャリは、ここで全部買い付けているって話を聞いたぞ。
しかも仕入は国内だけじゃなく、
海外とも直接やりとりしているって話だ。
まいど!あんたもまだまだ若そうにみえるけど、
食材の買い付けなんかもやってるのかい?
「僕はまだまだ新米で。
いまはエビ・イカ・タコを中心に任せてもらっています。
仕入だけじゃなくて、
商品会議にも参加して新メニューの提案をすることも。
こんな食材を見つけたので、新商品としてどうですか、とかね。」
しかし、魚の仕入れ値は、季節や海の状況で、
簡単にあがったりさがったりするからなぁ、あんた大変だろう?
「たしかに卸値は日々変わります。
でも、ちよだ鮨の値段をそれにあわせてころころ変えるわけにはいきません。
だから、3ヶ月先まで予測し、必要なネタの種類と量を把握します。
一足先回りして、食材を確保しておくんですよ。
世界各地の情報を頭に入れて、
ここがダメならあっち。こっちがダメならそっちというように。
大手商社さんから買うこともありますが、
最近は自分たちで養殖事業をはじめました。
ほかにも、直接農家さんタッグを組んで当社オリジナルの農作物をつくってもらったり。
川上から川下までちよだす鮨で行うことで、1円でも安く良いものを仕入れ、
お客さまが喜ぶ売価に反映させたい。
そうおもって価格交渉を行っています。」
“ぐろうばる”だねぇ。商売人だねぇ。
ちよだ鮨のうまい鮨を、いつでもどこでも食べられるのは
あんたたちのおかげだ、ってことだ。