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初回掲載日:2026年6月9日

企業研究

36件の情報源

AIがWeb上の情報を収集・分析しました。

企業の特徴

繊維から出発して、車の内装材、電子材料、医療・生活素材まで広げた、素材づくりの会社。

  • 繊維から出発して、車の内装材、衣料、電子材料、医療・生活資材まで広げた会社。

  • 糸の段階から染色加工、素材開発、商品企画、小売りまで持ち、途中の工程だけで終わらない。

  • 1889年の精練業から始まり、1988年に「非衣料・非繊維化、IT化、流通ダイレクト化、グローバル化」を打ち出して広がった。

  • Viscotecsで、布だけでなく金属・ガラス・樹脂・コンクリートにも模様や機能をのせる。

  • 車輌資材では、カーシート表皮材が世界トップシェアで、本革を超える新素材QUOLEやエアバッグも手がける。

  • 電子材料、人工衛星、シルクたんぱく質を使った化粧品まで、繊維の技術を別分野に持ち出している。

  • 世界10ヵ国・42拠点で、日本と海外の工場や商社をつなぎながら同じ品質で出す。

用語ミニ辞典

  • 非衣料・非繊維化:服や布だけにとどまらず、車、電子材料、医療素材、宇宙分野など別の分野へ広げていく考え方。

創業ストーリー

  1. 創業

    1889年、福井で絹織物(羽二重)の精練業として始まりました。1923年には福井精練加工株式会社を設立して染色加工業へ広げ、絹の加工から色づけまでを手がける形に進みました。セーレンの出発点は、繊維をそのまま売るのではなく、加工の段階で価値を足していく仕事でした。

  2. 転換点

    1980年代後半、セーレンは「非衣料・非繊維化、IT化、流通ダイレクト化、グローバル化」を経営戦略として置き直しました。1989年には、短納期・小ロット・在庫レスのデジタル生産システム「Viscotecs」を確立し、1990年には量産工場を含む拠点を竣工しています。従来の繊維メーカーの作り方を広げるのではなく、作り方そのものを組み替えたことが、その後のビスコテックス事業や海外展開につながりました。

  3. 現在

    今のセーレンは、車輌資材、エレクトロニクス、ハイファッション、環境・生活資材、メディカルの5事業が柱です。車輌資材ではカーシート材、インストルメントパネル(加飾材)、エアバッグ基布を扱い、エレクトロニクスでは導電性素材、高性能ワイピングクロス、半導体用シリコンウェーハ、人工衛星まで広げています。2026年3月期の売上高は1,717億円、海外売上比率は72.1%、従業員数は7,291人です。

  4. これから

    これからは、マテリアリティでCO2排出量削減やリサイクル可能な環境対応製品の拡大を掲げ、ビスコテックスを中心に新しい事業の形を増やす方針です。中期経営戦略では、車輌内装材の「クオーレ」、エアバッグ向けポリエステル素材、炭素繊維プリプレグ「SERECARBO」、人工衛星、半導体向けウェーハ、導電性素材「メタフレックス」、LCP繊維「ゼクシオン」、PPS繊維「グラディオ」の用途開発と拡販を進めるとしています。

用語ミニ辞典

  • Viscotecs:短納期・小ロット・在庫レスで作るデジタル生産システムです。

  • マテリアリティ:会社が優先して取り組む重要課題のことです。

理念・大事にしていること

  • 理念/ミッション

    のびのび いきいき ぴちぴち

  • 価値観/行動指針

    五ゲン主義(現場・現物・現実・原理・原則)

ココが違う

  • 糸から製品まで社内でつなぐ

    繊維産業は川上・川中・川下で分業する形が基本ですが、セーレンは自社の拠点で企画開発・製造・販売まで持ち、歴史でも「糸から製品までの一貫体制確立」と書いています。素材だけで終わらず、完成品まで自分たちで持っていく作り方が強みです。

  • 繊維を車・電子・医療に広げる

    事業は車輌資材、エレクトロニクス、ハイファッション、環境・生活資材、メディカルの5つです。主な製品にはカーシート材、エアバッグ基布、導電性素材、半導体用シリコンウェーハ、医療資材、介護資材が並び、服地だけでなく車の安全部材や電子部材、医療・介護の素材まで繊維技術を使っています。

  • 海外拠点で同時に出す

    海外売上高比率は72.1%で、世界10カ国・42拠点を持っています。北米、中国、タイ、インド、ハンガリーなどに製造・開発・営業拠点を置き、自動車内装材や繊維製品を現地で企画・製造・販売しています。海外で作り、海外で売る比重が大きい会社です。

用語ミニ辞典

  • 五ゲン主義:現場・現物・現実・原理・原則を大事にして仕事を見る考え方です。

  • 基布:製品の土台になる布です。エアバッグ基布は、エアバッグの本体になる布を指します。

主力事業/サービス

  • デジタルプロダクションシステム布や合皮、木材、コンクリート、ガラス、金属などに、インクジェットで絵柄や色をのせる仕事。見た目を変えたい内装材や製品に使われ、ものづくりの自由度を上げます。素材を選ばず加飾できるので、セーレンの中でも『作り方そのものを変える』色合いが強い事業です。
  • 土木・建築・産業資材道路、建物、室内、工場で使う資材をつくる仕事。防草シート、高性能 調湿気密シート、高耐久遮熱型 透湿防水シートなど、現場で必要な素材が並びます。100年以上育てた繊維技術を、暮らしの裏側を支える資材に使っているのが特徴です。
  • 美容・健康化粧品や消臭下着など、毎日の身だしなみや健康感に関わる商品をつくる仕事。化粧品OEM事業、コモエース化粧品、高性能消臭アンダーウエアDEOESTが代表例です。繊維やセリシンの技術を、体につけて使う商品に近い形で生かしているのが特徴です。
  • 生活用品・インテリア家の中で使うものや家具まわりの素材をつくる仕事。ロールスクリーン用素材、インテリア家具用素材、生活用品が並び、暮らしの見た目と使いやすさに関わります。繊維技術に複合化技術を組み合わせて、布らしさだけでなく機能やデザインまで作り込むのが特徴です。
  • ビスコテックス必要な量を、必要なタイミングで、好きな形に作るための仕組みをつくる仕事。小ロット、短納期、在庫レス、カスタマイズを前に出していて、名入れ品や少量のオリジナル製品に向きます。『ほしいものを・ほしいときに・ほしいだけ』作る考え方が、この会社のものづくりの核になっています。
  • 衣料繊維事業服に使う糸や生地を、作るところから売るところまでまとめて扱う仕事。原糸製造、染色加工、素材開発、商品企画、小売り事業までつながっていて、スポーツ、インナー、ファッションの土台を支えます。途中の工程だけで終わらず、最終的にお客さんの手元に届くところまで見ているのが特徴です。

業界全体を理解する

「ファッション・服飾雑貨・繊維業界」とは?

ファッション・服飾雑貨・繊維業界は、衣料品や服飾品、宝飾品などの企画・製造から販売までを手がける業界です。人々の生活に彩りや個性を与えるだけでなく、機能性や快適さを追求した製品を通じて、日々の暮らしを豊かにする価値を提供しています。トレンドを追いながらも、素材開発から生産、流通、そして顧客の手元に届くまでの多様なプロセスが連携し、社会に貢献しています。

  • 業界でやっていること

    この業界では、まず『アパレルメーカー』が市場のトレンドを読み解き、商品の企画やデザインを行います。次に、そのデザインに必要な素材を『専門商社』を通じて『素材メーカー』から調達し、染色や生地の製造が行われます。その後、アパレルメーカーで縫製され商品が完成。完成した商品は、『百貨店』や『小売店』、あるいは『通販会社』を通じて消費者の元へ届けられます。企画から販売までを自社で一貫して行う『SPA(製造小売り)』というビジネスモデルも特徴的で、市場の反応に素早く対応しながら、独自性の高い商品を展開しています。

  • この業界を見るポイント

    この業界の企業を見る際は、『SPA型』で企画から販売まで一貫して手がけているのか、それとも『素材開発』に特化しているのか、『小売』に強みがあるのか、といったビジネスモデルの違いに注目すると、それぞれの企業の個性がよく見えてきます。また、流行を素早く取り入れ低価格で提供する『ファストファッション』を主軸とするのか、あるいは機能性や品質にこだわった『高付加価値商品』で勝負するのか、といった「どんな商品を、どのように顧客に届けているか」という視点も、企業ごとの戦略を理解する上で重要なポイントです。

  • 知っておくとよい基礎知識

    国内市場の縮小傾向に対し、この業界では『機能性商品の開発』と『グローバル展開』が重要なキーワードです。例えば、水洗いできるスーツや温度調節機能を持つ下着など、素材メーカーと協力して高付加価値な商品を開発する動きが活発です。また、インターネットを通じて海外の顧客に商品を販売する『越境EC』が成長しており、特にアジア市場への展開が加速しています。さらに、生産拠点を中国からASEAN諸国へ移す『チャイナプラスワン』戦略も進んでおり、国際的なサプライチェーンの構築が進んでいます。

業界ナビでもっと詳しく見るファッション・服飾雑貨・繊維業界の構造・トレンドを深掘りできます

業界マップ

セーレンは、ふつうの繊維メーカーというより、車の内装やエアバッグ、電子・医療向けの機能素材を作る会社として見ると分かりやすいです。売上の中心は車輌資材で、100年以上の繊維技術を服以外の分野へ広げてきたのが核です。比べるときは、『衣料より車向けが強いか』『素材をどこまで非衣料に広げているか』『海外で現地供給できるか』の3点を見ると違いがつかみやすいです。

  • 業界内ポジション

    セーレンの立ち位置は、Torayや旭化成のような巨大な総合素材会社の一部門ではなく、車の内装や機能素材にかなり寄せた中堅の素材メーカーです。2026年3月期の売上高171,765百万円のうち、車輌資材が中心で、世界10か国42拠点で企画・開発・製造・販売をつないでいます。もともとは絹の精練から始まり、1988年に『非衣料・非繊維化、IT化、流通ダイレクト化、グローバル化』を掲げ、繊維の会社から『車や電子の中で使われる素材の会社』へ寄せてきたのが、今の差になっています。

同じ業界の企業

  • セーレン株式会社2026年3月期売上高171,765百万円。車輌資材が中心で、衣料より車・電子・医療へ広げた素材会社です。世界10か国42拠点で現地供給も行います。
  • 東レ株式会社売上収益2兆5,851億円。繊維だけでなく、樹脂、フィルム、炭素繊維複合材料、水処理、医薬・医療まで幅広い先端材料を持ちます。セーレンより事業の幅が大きく、素材の種類そのものを広く持つ会社です。

業界の課題・リスク

  • 繊維や素材の業界では、サステナビリティ対応や適正取引への対応が政策テーマになっています。製品そのものだけでなく、作り方や売り方まで見られやすいです。

用語ミニ辞典

  • 車輌資材:車のシート、内装、エアバッグなどに使う材料のことです。セーレンでは売上の中心になっています。

  • 非衣料・非繊維化:服向けではなく、車、電子、医療などの分野に素材を広げることです。セーレンはこの方向へ事業を伸ばしてきました。

成長・キャリアパス

  • 1年目本社研修と現場研修で、まずは会社の流れと工場の動きを体で覚える時期です。ビスコテックス事業所では生産機械を動かしながら仕組みを学び、車輌内装の工場ではモノづくりの現場を見て覚えます。配属後は、工場庶務、試験の手伝い、先輩と一緒の設計・評価など、まだ一人で完結しない仕事が中心です。相手は工場の先輩、開発、営業、受付やお客様対応の人たちで、ここで『現場で何が起きているか』を覚えていきます。
  • 3年目3年目ごろには、工場や事業部をまたいで、コスト集計や期間計画、会議資料づくり、問い合わせ対応を任され始めます。まだ先輩に相談しながら進める場面は多いですが、次の工程に渡す相手がわかるように整理して動く役が増えます。自分だけで仕事を終わらせるのではなく、工場・本社・関連部署の間をつなぐ動きが仕事の中心になります。
  • 5年目5年目ごろには、工場で覚えた加工や生産の知識を持って営業や生産準備へ進む人が出てきます。自動車向けでは、新しい車に載るシート生地の企画提案をし、社内へ展開して量産に乗せるまでを見る仕事があります。国内で数年経験したあと、タイ拠点で同じ開発営業を担当する例もあり、相手が日本の社内だけから、海外の客先や現地メンバーまで広がっていきます。
  • 10年目10年目ごろの像としては、現場や営業で培った経験を土台に、関連会社や海外拠点をまたぐ管理・企画に回る人が見えてきます。経営企画では、国内外の関連会社の会議に出て、稟議や経営指標、課題整理まで見る仕事があります。営業側でも『10年、15年後に車輌で実績を作りたい』『海外拠点で現地社員の先頭に立って働きたい』という声があり、仕事の重心が自分の担当から会社全体の動きへ広がっていくイメージです。

※上記はあくまで一例であり、実際とは異なる場合があります。

先輩の声

  • 本社研修のあと、現場研修で工場の空気を見ながら仕事を覚えた人です。最初は受付や経理処理、庶務も兼ねて『この事業所の中を回す仕事』から始まり、今は原料費や燃料費、人件費を集めて期間計画や会議資料を作っています。『次の工程はお客様』という考え方が強く、相手の立場を考えながら細かい資料や段取りを整えるのが好きな人に向いていそうです。

    2022年入社

  • 入社後は工場庶務から始まり、労務管理、伝票処理、備品管理などを担当していました。2年目から営業に移り、次の新しい車に載せるシート生地の企画と客先提案を担当し、その後は国内で3年開発営業を続けてタイ拠点へ。『社内だけでなく客先とも打合せして信頼関係を築く』仕事なので、工場の現場感とお客さんとの会話の両方を楽しめる人に合いそうです。

    2019年入社

用語ミニ辞典

  • ビスコテックス:セーレン独自のデジタルプロダクションシステムです。企画・製造・販売を一貫して行い、『ほしいものを、ほしい時に、ほしいだけ』に近づける仕組みです。

  • 生産準備:商権を取ったあと、量産を始められるように材料・工程・品質・段取りを整える仕事です。

  • 経営企画:会社全体や関連会社の数字、会議、課題を見て、経営の動きを整える仕事です。

職種別の働くイメージ

経営企画部

管理

会議・稟議・数字で、関連会社の動きを整える

この職種の業務シーン

  • 関連会社の会議に出る:国内外の関連会社の取締役会、経営会議、主管者会議に参加し、最新情報を集める。会議で出た課題に対して、稟議受付や問題解決を進める。

  • 事業報告書と実績をまとめる:ナゴヤセーレンや福井大手町ビルの運営管理として、実績確認や事業報告書の作成を行う。必要に応じて客先打合せや稟議書作成も進める。

  • 経営指標を出して課題を洗う:ROICの算出や世界情勢が事業に与える影響の確認を行い、問題点を抽出して課題解決案を作る。

1週間の山場

  • 海外関連企業とのWebミーティングが重なる週は、会議資料と稟議の整理が山場になる。

  • 月次実績の確認後に、事業報告書や会議資料をまとめる流れがまとまって出る。

実務の実際

  • 国内外の関連会社が相手なので、会議、稟議、実績確認、報告書作成が細かく積み上がる。数字の集計だけで終わらず、経営指標や世界情勢の影響まで見て課題を言葉にする必要がある。

用語ミニ辞典

  • 稟議:社内で承認を取るための申請や手続きのこと。関連会社の会議対応や事業転換の場面で、稟議受付や稟議書作成が出てくる。

  • ROIC:投下資本利益率のこと。使ったお金に対して、どれだけ利益を出せているかを見る指標。

最近のニュース・トピック

  • 小型衛星FUSION-1の運用高度化に向け、SSC SpaceおよびInfostellarの地上局サービスの利用を開始。

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  • ふくい衛星運用ネットワーク構築プロジェクト(FUSIONプロジェクト)が北陸総合通信局長表彰「電波の日功労」を受賞。

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  • 内閣府 第7回宇宙開発利用大賞で「宇宙航空研究開発機構理事長賞」を受賞。

    2026年04月02日

2026年8月26日更新

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