| 社名 | ANAエアポートサービス株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都大田区羽田空港3-4-2 |
| ホームページ | https://www.anaas.ana-g.com/ |
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初回掲載日:2026年6月9日
企業研究
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羽田空港で、出発カウンターから駐機場、運航支援までを一体で回す空港運営会社。
羽田空港で、旅客対応・機体まわり・運航支援をまとめて担う会社。旅の最初から最後まで、空港の現場を一つにつないでいる。
出発ロビーのカウンター、搭乗口、到着ロビー、ラウンジ、VIP対応までを受け持つ。お客さまと最初に会う場面が多く、空港の顔として動く仕事が中心。
駐機場では、航空機の誘導、手荷物の積み下ろし、プッシュバック、トーイング、地上電源の供給まで行う。飛行機が止まってから次に飛ぶまでの地上作業が、この会社の大きな持ち場。
運航の中枢では、天気や空港情報を見ながら、他空港や自社グループ、航空局と調整する。乗務員へ情報を返す運航支援カウンターもあり、判断の速さがそのまま運航の流れにつながる。
安全と品質を、空港での体験そのものとして扱う。形のある商品ではなく、案内の言葉、動きのそろえ方、工程管理の積み重ねで安心感をつくっている。
国内線だけでなく、国際線や一部の外国航空会社の受託もある。ひとつの空港で、自社グループ便と他社便の両方をさばくところに、現場の広さが出ている。
プッシュバック:出発前の飛行機を特殊車両で押し出し、自走できる位置まで移す作業。
トーイング:特殊車両で飛行機をけん引して移動させること。
運航支援:気象や空港情報を確認し、乗務員や関係部署に伝えながら、安全な運航を支えること。
創業
今のANAASの設立日は2014年4月1日ですが、出発点は2012年の「羽田の空港業務をまとめ直す」構想です。背景には、羽田空港の発着枠が広がって利用客の増加が見込まれたことと、航空自由化で空港現場の動きがもっと複雑になることがありました。ANAは、ANA東京空港支店が担っていた旅客ハンドリング業務と運航支援業務を切り出し、新会社にまとめることで、責任の所在をはっきりさせ、判断を速くしようとしました。最初の一手は、羽田の現場を一つの会社で動かす形にしたことでした。
転換点
大きな転換点は、2014年4月のANAエアポートハンドリング株式会社との経営統合です。ここで、旅客サービスと運航支援に加えて、グランドハンドリング業務や航空機貨物取扱業務まで羽田でつなぎ直し、空港業務を一元化しました。チェックインや案内だけでなく、機体の誘導、荷物や貨物の積み下ろし、到着後の清掃、出発前の調整までを一つの流れで扱う形になり、今のANAASの土台ができました。
現在
ANAエアポートサービスは、羽田空港でANAグループ運航便をはじめ国内外の航空会社の旅客サービス、グランドハンドリング、運航支援業務を担う空港運営会社です。旅客側では搭乗手続き、ロビー案内、VIP対応や手伝いが必要なお客さまの案内を行い、地上側ではプッシュバック、トーイング、機内清掃、バス輸送などを担当します。運航側ではMATで他空港、ANAグループの他部署、航空局と調整しながら、安全で遅れにくい運航を支えています。
これから
これから先は、羽田地区に籍を置くANAグループ各社と協力しながら、環境・人権・地域創生・DEIを事業活動の中で扱う方針です。あわせて、社員のWell-beingを高める「AS Well-be!」や、地域貢献活動、小学校での航空教室も進めています。空港の仕事を回す力だけでなく、現場で働く人と地域との関係をどう保つかが、今後の重点になっています。
グランドハンドリング業務:飛行機が地上にいる間に行う仕事です。機体の誘導、荷物や貨物の積み下ろし、牽引、清掃、給油まわりの調整などが入ります。
運航支援業務:操縦士や現場スタッフが安全に運航できるよう、天気、空港情報、旅客や貨物の情報を集めて伝える仕事です。
MAT:Management Airport Teamの略です。羽田空港で、他空港やANAグループの他部署、航空局などと調整する運航の中枢です。
DEI:Diversity, Equity, Inclusionの略です。多様な人を受け入れ、公平に機会をつくり、誰もが働きやすい状態を目指す考え方です。
理念/ミッション
安心と信頼を基礎に世界をつなぐ心の翼で 夢にあふれる未来に貢献します。
価値観/行動指針
安全こそ経営の基盤、守り続けます。
羽田の地上業務を、ひとつの会社でまとめている
ANAグループ便をはじめ国内外の航空会社の旅客サービス、グランドハンドリング、運航支援を、羽田空港でまとめて担う。事業紹介では、搭乗手続き、搭乗口、航空機の移動、客室清掃、運航支援まで並んでいて、飛行機が来てから飛ぶまでの地上の仕事を一つの流れとして持っている。
現場の作業だけでなく、空港全体の調整も持つ
運航の中枢であるMAT(Management Airport Team)で、他空港、ANAグループの他部署、航空局と調整し、羽田空港内の各部署を連携させる。コントロール業務では安全運航と定時出発を目指して最適な判断を行うと書かれており、決められた作業をこなすだけでなく、その日の運航を組み立てる役割が大きい。
安全と品質が、そのままお客様の体験になる
社長メッセージでは、社員一人ひとりが創り出す安全と品質を通して、お客様に体験していただく価値が商品だと説明している。機内清掃や客室用品管理、ロードコントロールなど、目立ちにくい仕事まで品質の一部として扱うため、現場の丁寧さがそのまま会社の見え方になる。
グランドハンドリング:航空機を地上で支える仕事の総称です。荷物の搭載、航空機の誘導、押し出し、給油や清掃などが含まれます。
MAT(Management Airport Team):羽田空港で運航の中枢を担うチームです。他空港や社内外の関係先と調整しながら、空港全体の運航を支えます。
ロードコントロール:航空機の重心位置や重量が規定の範囲に入るように、貨物や手荷物の搭載量を調整する仕事です。
航空・空港業界は、飛行機で人や物を運ぶ「航空会社」と、その飛行機が安全に離着陸し、乗客が快適に過ごせるよう空港全体を管理・運営する「空港運営会社」から成り立っています。この業界は、遠く離れた場所へ短時間で移動したい、あるいは品質管理が難しい荷物を迅速に届けたいといったニーズに応え、人々の生活やビジネスをグローバルにつなぐ重要な役割を担っています。
業界でやっていること
この業界では、まず『航空会社』が飛行機の運航計画を立て、パイロットが操縦し、客室乗務員が機内サービスと安全確保を行います。一方、『空港運営会社』は、滑走路やターミナル施設の管理、手荷物の積み下ろし、給油といった地上支援業務を担い、航空機の安全な運航を支えます。さらに、空港カウンターでの搭乗手続きや案内を行うグランドスタッフ、航空機の点検・整備を行う航空整備士など、多岐にわたる専門職が連携し、出発から到着までの一連の流れをスムーズに、そして安全に実現しています。
この業界を見るポイント
航空会社を選ぶ際は、『フルサービスキャリア(FSC)』か『ローコストキャリア(LCC)』か、どちらのビジネスモデルに力を入れているかを見ると、その会社の個性がよくわかります。FSCは機内食やマイルサービスなど「快適性」を重視し、幅広い路線をカバーする傾向があります。一方、LCCはサービスを簡略化し「低価格」で提供することで、価格重視の顧客層に支持されています。どちらの「空の旅」を追求しているか、また、どの地域への路線に強みがあるかといった視点で見ると、企業ごとの戦略の違いが見えてくるでしょう。
知っておくとよい基礎知識
航空・空港業界は、国際経済や感染症の流行といった世界情勢に大きく左右される特性があります。近年では、国内のパイロットの高齢化による「2030年問題」が懸念されており、シニアパイロットの再雇用や外国人パイロットの受け入れが進んでいます。また、航空機が排出するCO₂削減のため、燃費効率の良い機体の開発や植物由来の航空燃料の活用など、脱炭素への取り組みも加速しています。さらに、コロナ禍を機に、顔認証ゲートや自動チェックイン機、スマホアプリでの搭乗手続きなど、非接触でスムーズな移動を実現するDX化も進んでいます。
羽田空港を土台に、ANA便の旅客対応、手荷物や機体まわり、運航の調整までをまとめて担う“ANAの空港現場会社”です。比べる軸は『航空会社の内側にどこまで入っているか』『旅客・ランプ・運航支援を一体で持つか』で、ANAグループに強く組み込まれた立ち位置が特徴です。
市場規模
羽田空港だけでも2024年度の旅客数は国内6,499万人、国際2,292万人で、非常に大きな人の流れをさばく市場です。全国でも2024年の訪日外国人旅行者数は3,687万人で過去最高となり、入国の98%は空路なので、空港の地上業務は観光回復の影響を強く受けます。一方で国土交通省は、グランドハンドリングは人手不足と需要増に対して省力化・自動化が必要な分野だと示しています。つまりこの業界は、『人が増えるから伸びる』というより、『増える便数と乗客を、少ない人員で安全に止めず回す力』が問われる市場です。
旅客対応、手荷物、機体誘導、運航調整が一つの会社にあるので、空港の流れを最初から最後まで見やすい。
ANAグループの一員として、航空会社の運航にかなり近い場所で働ける。
安全と定時を守る仕事なので、目の前の作業がそのまま飛行機の出発につながる手応えがある。
需要は空の便に強く連動するので、景気、感染症、国際情勢で急に動きやすい。
人手不足と高齢化の影響を受けやすく、省力化や自動化を進めないと回りにくい。
安全と定時運航の要求が強く、少しの遅れが次の便に連鎖しやすい。
人件費や委託費の上昇が重くなりやすく、コスト管理が難しい。
グランドハンドリング:航空機が到着してから出発するまでの地上作業。手荷物の積み降ろし、航空機の誘導、機体まわりの準備などを含む。
運航支援:飛行機が安全に、時間通りに動くように、座席や荷物の量、駐機場の調整、関係先との連絡をまとめる仕事。
ランプ:航空機が止まっている地上のエリア。ここで誘導、搭降載、給電、牽引などを行う。
ステーションオペレーション:空港の現場で、出発・到着・遅延などの情報を集めて関係部署へ伝え、運航を回す仕事。
※上記はあくまで一例であり、実際とは異なる場合があります。
「定年まで働ける仕事」という軸で航空業界を選び、今はランプサービス業務で、着陸した航空機のスポット誘導、プッシュバック、荷物の積み降ろしを担当している。初めて一人でプッシュバックを任されたとき、窓の向こうのお客様が笑顔で手を振ってくれて、「自分はお客様のために頑張っている」と強く感じたという。社内資格が100種類以上あり、自分の進みたい道を考えながら少しずつ任される仕事を増やせるので、現場で手を動かしながら一歩ずつできることを広げたい人に向いている。
2018年入社
ANAのプレミアムメンバー向けのコンシェルジュ業務を担当し、予約リストを事前に確認して、以前の要望があれば先回りして準備する。出発便管理者として、搭乗状況の確認や機内への情報伝達、スタッフへの指示出しも行い、目の前のお客様対応と、定刻通りの出発を両立させている。「橋本さんだからお願いするよ」と言われたときが本当に嬉しかったそうで、お客様の気持ちをくみ取りながら、仲間と細かく連携できる人に合う仕事だと分かる。
2016年入社
最初の5年間はランプサービス部で働き、6年目から人事部へ異動した。いまは採用の観点で企画提案を重ねながら、学生に自分たちの仕事の魅力を伝える役割を担っている。現場を知っているからこそ、学生が自分の担当していた仕事に興味を持ってくれたときに強くやりがいを感じるという。現場だけで終わらず、会社全体を良くする側にも回ってみたい人に向いている。
2017年入社
ランプサービス:空港の駐機場で、航空機を所定の場所へ誘導し、荷物の積み下ろしや出発準備をする仕事。
プッシュバック:出発前の航空機を、地上作業員が決められた位置まで後ろへ押し出す作業。
コンシェルジュ業務:ラウンジなどで、上位会員のお客様の予定や希望を先読みしながら、落ち着いて接客する仕事。
オペレーションマネジメント:天候や航路、運航の状況を集めて整理し、パイロットや現場に伝えて安全運航を支える仕事。
社内資格:会社の中で、特定の業務を任されるために取る資格。ANAエアポートサービスでは、業務ごとに資格を重ねながら担当範囲を広げていく。
VIPサービス:国内外の要人や賓客に対して、事前準備から案内、飲み物の提供までを行う接遇。
ラウンジ
コンシェルジュ
常連客の予約と要望を見て、先回りで整える
予約リストの事前確認:その日の予約リストを先に確認し、ダイヤモンドサービス会員のお客様が前回使ったサービスや要望を見て、必要な準備を前倒しで整える。
ラウンジでの応対:ファーストクラスやダイヤモンドメンバーのお客様に対して、ラウンジで旅の手伝いをする。
利用頻度の高い会員のお客様が多いので、次に来る前に予約情報を見て、前回の要望を準備に落とし込む。
毎回同じ案内では足りず、予約情報と過去の使い方を見て準備を変える必要がある。相手ごとの細かな違いを拾えないと、次回の利用につながらない。
マーシャリング:着陸した航空機を、決められた停止位置まで誘導する作業。
ダイヤモンドサービス:ANAのプレミアムメンバーサービスの中でも最上級のステイタス。
2026年8月28日更新
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