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初回掲載日:2026年6月9日

企業研究

51件の情報源

AIがWeb上の情報を収集・分析しました。

企業の特徴

自動車の中のソフトから銀行・流通の基幹システム、自社サービスまで持つ、現場に近い独立系IT会社。

  • 自動車や家電の中で動くソフトと、銀行・流通・製造の仕事を回す業務システムを両方つくる会社。機械の中と、会社の仕事の流れの両方に関わるところから事業が広がっている。

  • IT、機械を動かす技術、自社サービスの3本立て。受託開発で積んだ技術を、仮想オフィスや教育向けサービスに変えて外へ出している。

  • 1970年創業の独立系として育ち、2006年に『第二の創業』を掲げてロゴも刷新した。『挑戦と創造』を会社の軸にしてきた歴史がある。

  • FAMoffice、moreNOTE、moreReceptionのように、会議の前後の会話、紙の共有、受付の案内をそのままソフトにした商品がある。会社の中の細かい手間を減らす発想がはっきりしている。

  • FAMcampusは、教室の代わりというより『安心して参加できる学びの居場所』を作るサービス。自治体の不登校支援でも使われている。

  • 特定のメーカーに寄らずに複数の製品やクラウドを組み合わせやすいのが強み。AIやスマート工場でも、相談、開発、導入まで一緒に扱える。

用語ミニ辞典

  • 独立系:特定の親会社や機器メーカーに強く縛られず、複数社の製品や技術を選んで組み合わせやすい立場のこと。

  • OT:工場の機械や設備を動かすための技術のこと。富士ソフトでは、機械の動きに近い分野を担う事業として使われている。

創業ストーリー

  1. 創業

    1970年5月15日、神奈川県横浜市で株式会社富士ソフトウエア研究所として始まりました。創業者の野澤宏は、専門学校で教えていた生徒2人と起業し、『これからはコンピュータの時代だ』と考えて、自宅の一室を拠点にオペレーターやプログラマーの派遣をしながらソフトウェア開発の道を広げました。最初は大きな製品を一気に売る会社ではなく、人を現場に送り込みながら仕事を積み上げる始まり方でした。そこから、今の富士ソフトの原点になりました。

  2. 転換点

    大きな転機は、1996年の株式会社ABCとの合併と、2006年の『第二の創業』です。1996年には金融系業務システムに強みを持つABCと合併し、会社の守備範囲を広げました。その後は子会社化と再編を重ねてIT領域を広げ、2006年に社名を富士ソフト株式会社へ戻すと同時に、ITソリューションベンダーとして飛躍する『第二の創業』を掲げてシンボルマークも刷新しました。ここから、組込や制御だけでなく、業務システム、クラウド、AI、IoT、セキュリティまでをつなぐ今の形に近づいていきました。

  3. 現在

    今の富士ソフトは、IT事業、OT事業、プロダクト・サービスの3つが柱です。ITは金融・流通・製造などの業務系ソフト、OTは組込系/制御ソフトを扱い、プロダクト・サービスではその技術を製品やサービスにして外へ出しています。採用サイトでは、クラウド、データセンター、5G、AIも主要な領域として示されています。会社全体では連結売上高3,340億円、従業員数は連結20,678名です。

  4. これから

    中期経営計画2028では、『IT×OT分野のシステム/ソフト&サービス』を軸に、受託分野を続けながら利益率の改善を進める方針です。あわせて、新領域として『融合分野』に挑み、5Gやローカル5G、LLMの活用、テスト自動化、開発プロセスの見直し、DX人財の育成を進めます。2026年には、従来の仕事の進め方から、オファリングを軸にした提供の形へ変えていく方針も示しました。

用語ミニ辞典

  • OT:Operational Technology の略。製品や設備、システムを最適に動かすための制御運用技術です。

  • オファリング:個別の案件ごとに作るのではなく、あらかじめ形にしたサービスとして提供するやり方です。

理念・大事にしていること

  • 理念/ミッション

    もっと社会に役立つ もっとお客様に喜んでいただける もっと地球にやさしい企業グループ そして「ゆとりやりがい」

  • 価値観/行動指針

    『ゆとりとやりがい』社員が能力と成果で伸び伸び楽しみながら前向きに活躍できる企業グループ

ココが違う

  • 仕事の入口が、画面の中だけではない

    富士ソフトは、通信インフラ・社会インフラ・機械制御のOTから、業務系ソフトウェア、プロダクト・サービスまでを一社で並べている。『IT×OT×AI』を前に出していて、仕事の入口が、オフィスのシステムだけでなく、機械や現場の装置に近いところまで広がっている。同業他社の公式理念でも『社会課題の解決』や『Well-Being』を前に出す例があるが、富士ソフトは事業の並べ方そのものにOTを置いている。

  • 公共案件を、移行と使い続けるところまで持っていく

    官公庁・自治体向けページでは、クラウド、サービス設計、AI、セキュリティを並べ、実績として省庁サイトのクラウド移行や、国のクラウド基盤への移行、既存システムの作り直しを出している。新しいシステムを作るだけでなく、古い仕組みを今の基盤へ移し、使える形に整える仕事が前に出ている。

  • 仕事の基準を『たかき』『ひのき』で言い切る

    グループ会社憲章で『たかき』(楽しく・簡単・綺麗)と『ひのき』(品質・納期・機密保持)を分けている。抽象的なスローガンではなく、作るときの見た目、速さ、秘密の守り方まで短い言葉で決めているので、現場の判断に落とし込みやすい。

用語ミニ辞典

  • OT:工場の機械、設備、センサーなど、現場の装置を動かす側の技術。

  • SI:企業や官公庁向けに、業務に合うシステムを設計し、つないで、導入する仕事。

主力事業/サービス

  • IT:業務系ソフトウェア会社の仕事の土台になるシステムを作る仕事です。金融機関の勘定系、ネット通販のサイト、店舗システムやPOSなど、金融・流通・製造の現場で使う仕組みが中心です。相談から開発、システム構築、保守までまとめて見るのが特徴です。
  • OT:組込系/制御ソフトウェア車や家電、通信機器の中で動くソフトや制御を作る仕事です。研究開発から量産まで関わり、OS、デバイスドライバー、ミドルウェア、アプリケーションに加えて、基板やFPGA・LSI設計まで扱います。完成品の外側ではなく、中身を動かす部分をまとめて任されるのが特徴です。
  • プロダクト・サービス自社で企画・設計・開発した製品やサービスを世の中に出す仕事です。moreNOTEのようなペーパーレス会議の仕組みや、FAMofficeのような仮想オフィス空間、教育向けのICTツールなど、実際に使う場面が見えやすい商品が並びます。受託開発で培った技術を、自分たちの製品として形にしているのが特徴です。

業界全体を理解する

「ソフトウェア業界」とは?

ソフトウェア業界は、パソコンやスマートフォンを動かす基本ソフトから、特定の作業を行うアプリケーション、さらには家電や自動車に組み込まれるプログラムまで、多種多様なソフトウェアを開発し、社会のあらゆる場面で人々の生活やビジネスを支える業界です。目に見えない「プログラム」という形で、私たちのデジタルライフを豊かにし、企業の業務効率化や新たな価値創造を可能にしています。

  • 業界でやっていること

    この業界では、まず『企画・要件定義』で顧客の「こんなシステムが欲しい」「こんなアプリを作りたい」といった要望をヒアリングし、どんな機能が必要かを明確にします。次に『設計』でシステムの骨組みや動きを詳細に決め、『開発』で実際にプログラムコードを書き上げてソフトウェアを形にします。完成したソフトウェアは『テスト』で不具合がないか徹底的に検証され、問題がなければ顧客に『導入』されます。導入後も『保守・運用』として、システムの安定稼働を支えたり、機能改善を行ったりと、企画から運用まで一貫して顧客の課題解決をサポートしています。

  • この業界を見るポイント

    ソフトウェア業界の企業を見る際は、「誰に、どんなソフトウェアを提供しているか」という視点が重要です。例えば、一般消費者向けのゲームアプリやSNSを提供しているのか、それとも企業向けの会計システムや生産管理システムを開発しているのかで、ビジネスモデルや求められるスキルが大きく異なります。また、顧客の要望に応じて一から開発する「受託開発」が中心なのか、自社で開発したパッケージ製品を販売する「パッケージ開発」が中心なのかによっても、仕事の進め方や企業文化に違いが見えてきます。

  • 知っておくとよい基礎知識

    近年、ソフトウェア業界では「クラウド化」が急速に進んでいます。これは、これまでパソコンにインストールして使っていたソフトウェアを、インターネット経由で利用する形に変わっていく動きです。これにより、利用者は常に最新の機能を使えたり、複数の端末から同じデータにアクセスできたりと利便性が向上しています。また、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)といった先端技術の進化も、ソフトウェアの可能性を広げており、例えば家電がインターネットにつながり、スマートフォンから操作できるようになるなど、私たちの身の回りの「モノ」がより賢く便利になる動きが加速しています。

業界ナビでもっと詳しく見るソフトウェア業界の構造・トレンドを深掘りできます

業界マップ

富士ソフトは、会社の業務システムを作るITと、車や工場の中で動く組込・制御ソフトを両方持ち、その上に自社製品・サービスも育てている会社です。比べるときは、どのITをやるかより、機械側と業務側のどちらに強いか、受託だけか自社の売り物もあるかで見ると違いがつかみやすいです。

  • 業界内ポジション

    NTT DATAは売上4兆6,387億円で、相談から開発、運用、通信までを広く持つグローバル型です。富士通は売上3兆5,029億円で、日本のITサービス売上はNo.1、Fujitsu Uvanceを軸に業界をまたいでデータをつなぐ方向へ寄せています。NECは売上3兆4,234億円で、IT ServicesとSocial Infrastructureに分かれ、官公庁、自治体、通信、航空宇宙・安全保障が強いです。SCSKは売上7,803億円で、開発、保守運用、IT販売、BPOまでを一体で出す会社です。これらと比べると、富士ソフトは売上3,174億8,200万円で、業務系のITと組込・制御系のOTを両方持ち、さらに125の自社製品・サービスもあるため、機械側と業務側をまたぐ独立系の中堅SIerとして見ると違いが見えやすいです。

同じ業界の企業

  • 富士ソフト株式会社売上3,174億8,200万円。IT×OT×AIを掲げ、業務システムのITと、車載・工場・放送機器などの組込・制御ソフトのOTを両方持つ。さらに125の自社製品・サービスを持ち、受託開発だけでなく自社品も育てている。
  • NTT DATA Group Corporation売上4兆6,387億円。相談から開発、運用、通信までをまとめて出すグローバル型で、70カ国超で展開している。富士ソフトよりずっと大きく、個別の技術よりも大規模案件や海外展開の比重が大きい。
  • 富士通株式会社売上3兆5,029億円。日本のITサービス売上はNo.1で、Fujitsu Uvanceを軸に、業界をまたいでデータをつなぐサービスへ軸足を移している。富士ソフトより規模が大きく、社会課題解決型の大きな枠組みで案件を組む色が強い。
  • NEC Corporation売上3兆4,234億円。IT ServicesとSocial Infrastructureに分かれ、IT側では公共、医療、企業向け、社会基盤側では通信や航空宇宙・安全保障が中心です。富士ソフトより公共・社会インフラ寄りで、社会の土台を支える案件が多いです。
  • SCSK株式会社売上7,803億2,600万円。開発だけでなく保守運用、IT販売、BPOまでを一体で出す会社で、約1万社を支えている。売上の中ではシステム開発と保守運用がほぼ同じ大きさで、作るより回し続ける比重が高い。

なぜこの会社か

  • 車載、工場、放送機器などの組込・制御ソフトと、金融、EC、POSなどの業務システムの両方を見られるので、ITがどこで動くかを具体的に想像しやすいです。

  • 125の自社製品・サービスがあるため、受託開発で作った技術をそのまま商品にする流れが見えます。作るだけで終わらない仕事を見たい人には分かりやすいです。

  • IT×OT×AIを掲げているので、ソフトだけでなく現場の機械や設備に近い領域まで触れます。ものづくり寄りのITを見たい学生には、他のSIerと比べる軸がはっきりしています。

  • 金融、製造、物流、公共、モビリティまで対象が広く、仕事の相手や使われる場所が想像しやすいです。会社研究のときに、単なるIT会社ではなく、生活や産業のどこに関わるかで見やすいです。

業界の課題・リスク

  • 業界の需要は高くても、企業のIT投資が景気や業績の影響を受けるため、案件の増減が出やすいです。

  • 情報サービス売上高の平均は3,495万円/人で、ITエンジニアの所定外労働時間は221時間です。業界は人に強く依存しているので、人材の確保と育成がそのまま事業の力になりやすいです。

  • JISA正会員企業は471社あり、似たサービスを出す会社が多いです。だから、価格だけでなく、運用まで含めた出し方や、どの業界に強いかで差がつきやすいです。

用語ミニ辞典

  • SI:システムインテグレーションのこと。顧客の仕事に合わせて、相談、設計、開発、運用までをまとめて担う仕事です。

  • OT:機械や設備を動かす側の技術です。車載機器、工場の装置、放送機器の中で動くソフトなどがここに入ります。

  • BPO:会社の事務や運用の一部を、まとめて外部が請け負うことです。コールセンターや受注処理などで使われます。

成長・キャリアパス

  • 1年目入社後1〜2か月の新入社員研修で社会人研修と技術研修を受け、配属後は先輩やBS員に見てもらいながら、設計書の読み方、プログラミング、テスト、障害対応を一つずつ覚える時期です。実際に、医療機器の案件で要件定義・開発・テストまで複数工程を任された新人や、OJTで現場に入り、スピード感の違いに圧倒されながら仕事を覚えた新人の例があります。
  • 3年目3年目ごろには、1つの作業をこなすだけでなく、お客様との調整や小さなPL役も始まります。入社3年目でLiDAR開発に立ち上げから参画した例や、Salesforce運用の統制プロジェクトでPLに抜てきされ、ほぼ一人でお客様と調整しながら進めた例があり、担当範囲が『作る』から『進める』へ広がっていきます。
  • 5年目5年目ごろには、担当者からチームを回す側に移ります。2018年新卒の社員は入社5年目で7名体制のリーダーになり、別の社員は未経験入社5年目で主任に昇格しました。会社もPM認定制度とスペシャリスト認定制度を用意していて、管理を深める道と技術を深める道の両方を伸ばしています。
  • 10年目10年目ごろには、案件の中身だけでなく、誰をどう動かすかまで見る立場になります。2005年入社の例では、担当→評価→開発→リーダー→PM→課長と進み、今は車載ECU開発でお客様のやりたいことを引き出しながら、メンバーの成長と組織の底上げも担っています。富士ソフトは途中でPMから技術を極める道へ変えることもできるので、10年目以降は管理を伸ばすか、専門を深めるかがはっきり分かれます。

※上記はあくまで一例であり、実際とは異なる場合があります。

先輩の声

  • 学生時代は接客が好きで営業を選びました。富士ソフトの営業は、決まったものを売るのではなく、お客様と話して課題を整理し、技術部門につなぐ仕事です。入社後はまず会いに行くことを続けて信頼を作っていった、という話が印象的でした。人と話して相手の困りごとをほどくのが好きな人に向いていると思います。

    2017年入社

  • 入社後はJava研修とSalesforceの専門研修から始まり、現場では元号変更や社名変更のような改修も経験しました。3年目には運用統制のPLを任され、今は7人のチームをまとめています。お客様と会話しながら進めることが大事で、細かいズレをその場でつぶすのが好きな人に合う仕事だと感じました。

    2018年入社

  • 新人研修後は携帯電話の開発から始まり、評価、カーナビ開発、PL、PM、課長へと役割が広がりました。若いころは設計や評価の大事さやトラブルの怖さを身をもって知り、今は車載ECU開発でお客様の要望を聞き出しながら、メンバーの成長まで見る立場です。技術だけでなく、人を動かす面白さも味わいたい人に向いています。

    2005年入社

用語ミニ辞典

  • PM:プロジェクトマネージャーのことです。お客様との調整、体制づくり、進捗管理を担う役割で、富士ソフトではPM認定制度があります。

  • PL:プロジェクトリーダーのことです。現場の作業の進み方をまとめ、お客様との調整も担う役で、入社3年目で任された例があります。

  • OJT:現場の案件に入り、仕事をしながら覚える育成の進め方です。富士ソフトでは、配属後に実案件へ入りながら学ぶ例があります。

職種別の働くイメージ

金融事業本部 生保事業部 第1システム部

システムエンジニア

保険業務を支える、止めにくい基幹システムを作る

この職種の業務シーン

  • 保険基幹システムの要件整理:保険会社のお客様と業務変更や改修内容を確認し、要件定義を進める。内容をシステム設計書に落とし込み、必要なミーティングや書類作成も合わせて進める。

  • プログラミングとテスト:設計書に沿ってプログラミングし、テストで動作を確かめる。ホスト系とオープン系の開発をまたぐ案件では、既存の仕組みとのつながりも見ながら進める。

  • お客様システム部門への上流支援:保険会社のお客様システム部門と打ち合わせし、ホスト系・オープン系の開発方針や進め方を合わせる。富士ソフト側では、業務理解を踏まえて上流支援まで担当する。

1週間の山場

  • 保険会社の業務変更やシステム改修の相談が入ったときに、要件定義と上流支援をまとめて詰める場面が山場になる。

実務の実際

  • 保険・金融は、顧客の資産を預かるので、わずかなミスも許されない。そのため、業務の意味をつかまないまま設計や開発に入れない。一方で、お客様システム部門の上流支援まで任されると、仕様の入口から関われる。

用語ミニ辞典

  • 要件定義:何を作るか、どこまで作るかを決める作業。

  • 上流支援:システムを作る前に、業務の流れや仕様を整理して助けること。

  • CRM:顧客の連絡先ややり取り、今の状況をまとめて管理する仕組み。

  • クラウド:会社の中に機械を置かず、ネット経由で使うIT基盤。

  • 基幹システム:会社の会計、販売、人事などの土台になるシステム。

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企業概要
社名富士ソフト株式会社
本社所在地神奈川県横浜市中区桜木町1-1
ホームページhttps://www.fsi.co.jp/