| 社名 | 株式会社アインホールディングス |
|---|---|
| 本社所在地 | 北海道札幌市白石区東札幌5条2丁目4-30 |
| ホームページ | https://www.ainj.co.jp/corporate/ |
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初回掲載日:2026年5月27日
企業研究
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全国の薬局を土台に、コスメと雑貨の店も動かし、病気のときもふだんの買い物も近くで支える会社。
『アイン薬局』を中心に、処方せんを受ける薬局を全国に広げている会社。薬の説明や在宅医療、公式アプリの活用まで、薬を渡す前後の場面に関わる。
薬局だけで終わらず、『AINZ&TULPE』と『Francfranc』、病院や大学の売店も持つ。患者さんと買い物客の両方が、同じグループの店に触れる。
AINZ&TULPEはコスメ中心で、商品のおよそ9割がスキンケアやメイク。棚の並べ方そのものが、『新しいキレイを探す時間』になっている。
Francfrancは、デザインされた商品と自由なスタイリングで、多彩な空間づくりを提案する。部屋を整えたい人に、家具や雑貨の組み合わせまで見せる店。
病院、企業、官公庁、大学、オフィスビルの売店も展開し、場所ごとに置く商品や店のつくりを変える。そこにいる人の休憩時間を受け止める仕事がある。
もともとは1969年の臨床検査の会社として始まり、薬局を分けて育て、コスメや雑貨も取り込みながら今の形になった。医療の近くで積み上げた経験が、事業の広がりにつながっている。
ブランドメッセージは『この街にアインがあってよかった』。店を、売る場所だけでなく、地域の安心を置く場所として見ている。
創業
1969年、札幌で受託臨床検査の会社として始まりました。最初は病院や医療機関の検査を裏側で支える仕事でしたが、1989年にドラッグストアを引き継ぎ、1993年には北海道旭川市で「第一薬局」を開局して薬局事業に入ります。1994年に薬局名を「アイン薬局」にそろえ、1995年には薬局事業を分けて医療用医薬品を扱う事業として育てました。検査の会社から、患者と店頭で直接向き合う会社へ重心を移したことが、今のアイングループの出発点です。
転換点
2000年代に入ると、薬局だけでなく、コスメ&ドラッグストア「アインズ&トルペ」を出店し、2006年にはジェネリック医薬品の卸売も始めました。さらに2008年にはセブン&アイ・ホールディングスと業務提携し、2009年には共同出資でドラッグストア運営会社を設立します。薬局、化粧品、小売、卸をまたぐ形に広げたうえで、2015年に持株会社体制へ移り、社名もアインホールディングスに変えました。1つの店を増やす発想から、複数の事業を束ねて持つ形へ切り替えたことが、今の会社の形を決めた転換点です。
これから
2025年3月に「Ambitious Goals 2034」を公表し、2026年6月には定量目標とキャッシュ配分を組み直しました。2034年4月期の目標は、売上高1兆円、EBITDA1,000億円、EBITDA margin 10.0%、ROE13.5%です。事業面では、薬局機能の強化、薬剤師の専門性向上、多職種連携、公式アプリの活用を進める方針です。薬局を地域医療の場として使いやすくしながら、店頭とデジタルの両方を伸ばす考えです。
受託臨床検査:病院や医療機関から依頼を受けて、血液や尿などの検体を調べる仕事です。
持株会社:自分で商品を作る会社というより、子会社の株を持ってグループ全体をまとめる会社です。
EBITDA:利息、税金、減価償却費を引く前の利益です。事業そのものの稼ぐ力を見るときによく使われます。
理念/ミッション
私たちは、“進化を続ける「いちばん」のグループ”を目指します。
価値観/行動指針
誠実さを貫く / 想像し共感する / 挑戦し変革する
薬を渡す場所ではなく、地域の相談窓口として動く
アイングループは、調剤薬局を中心に『地域全体で治し、支える』医療への貢献を掲げている。厚生労働省も、かかりつけ薬局には処方せん対応だけでなく、薬の相談、在宅医療、入退院時の連携まで求めている。店頭の対応だけで終わらず、地域の医療の流れに長く関わる仕事が軸になる。
健康の店と、美容・暮らしの店を同じグループで持つ
事業は、調剤薬局のファーマシー事業と、コスメティックストア『アインズ&トルペ』、ライフスタイルショップ『Francfranc』を展開するリテール事業の二本立て。薬局で体調を支えながら、店頭ではコスメや生活雑貨を提案できるので、1社の中で『医療に近い仕事』と『買い物を楽しくする仕事』の両方がある。
店頭だけで終わらせず、アプリとオンラインでつなぐ
アイン薬局は公式アプリ『いつでもアイン薬局』、アインズ&トルペは公式アプリやWEBSTOREを持ち、調剤薬局全店でオンライン服薬指導に対応している。厚生労働省もオンライン服薬指導を制度として整えているので、対面の接客だけでなく、スマホ越しの説明や継続利用までを仕事にしやすい。
かかりつけ薬局:いつも同じ薬局として、薬の飲み合わせや副作用の相談、薬の管理、在宅医療や医療機関との連携を担う地域の薬局。
オンライン服薬指導:ビデオ通話などを使って、薬剤師が薬の説明をすること。
私たちの健康と美容を支える商品やサービスを提供する業界です。風邪薬や化粧品を販売するドラッグストア、医師の処方箋に基づいて薬を調剤する薬局、そしてそれらの商品を開発・製造するメーカーが連携し、日々の生活に欠かせない「健康」と「美」を届けています。単に商品を売るだけでなく、専門知識を持った薬剤師やビューティーアドバイザーが、お客様一人ひとりの悩みに寄り添い、最適な解決策を提案することで価値を生み出しています。
業界でやっていること
この業界では、大きく分けて「医薬品・化粧品の開発・製造」「商品の流通・卸」「店舗での販売・調剤」という流れで価値が届けられます。まず、研究者が新しい薬や化粧品を開発し、工場で大量生産されます。次に、専門の商社がそれらをドラッグストアや調剤薬局に届けます。そして、ドラッグストアでは登録販売者や薬剤師が一般用医薬品や化粧品を販売し、調剤薬局では薬剤師が医師の処方箋に基づいて薬を調剤し、患者さんに説明します。このように、研究からお客様の手元に届くまで、多くの専門職が連携して私たちの健康と美を支えています。
この業界を見るポイント
企業を比較する際は、「何を主軸にしているか」を見ると個性がわかります。例えば、ドラッグストアは「日用品や食品も扱うコンビニ型」か「医薬品や化粧品に特化した専門型」かで、店舗の雰囲気や客層が大きく異なります。また、医薬品メーカーであれば「医療用医薬品(病院で処方される薬)」と「一般用医薬品(ドラッグストアで買える薬)」のどちらに強みがあるかで、研究開発の方向性や営業のスタイルが変わってきます。普段利用するお店や商品が、どのタイプに当てはまるかを考えてみると、企業ごとの戦略が見えてくるでしょう。
知っておくとよい基礎知識
近年、この業界では「セルフメディケーション」という考え方が広まっています。これは、軽い体調不良は自分で市販薬を使ってケアしようという動きで、国もこれを後押ししています。そのため、以前は病院でしか処方されなかった薬が、ドラッグストアでも買えるようになる「スイッチOTC」が増えています。また、高齢化社会の進展に伴い、地域住民の健康をサポートする「かかりつけ薬局」の役割も重要視されており、薬の相談だけでなく、健康全般の相談に乗る薬剤師の存在感が増しています。
アインホールディングスは、ドラッグストアというより「病院やクリニックの近くで処方箋を受ける薬局」を土台にした会社です。2026年4月期の売上高は6,478億34百万円で、2,406店舗のうち2,137店舗が調剤薬局です。売上の約86%がファーマシー事業、約12%がリテール事業なので、同業他社と比べると「薬局が主役で、コスメと生活雑貨を上乗せする会社」と見れば違いがつかみやすいです。
市場規模
この業界は、薬局調剤だけでも約8.4兆円、ドラッグストア業界全体では3万店・10兆円規模です。つまり、単に店を増やすだけではなく、処方箋を取る力、日用品や食品をどれだけ回せるか、化粧品やPBで単価を上げられるかで差がつきます。実際に各社の開示でも、薬価・調剤報酬の改定、物価高、同業の出店やM&Aが収益に効く論点として挙がっています。
業界内ポジション
アインのいちばんの特徴は、売上の中心が調剤であることです。2026年4月期はファーマシー事業が556,424百万円、リテール事業が80,255百万円で、薬局が稼ぎの土台です。一方で、Ainz&TULPEやFrancfrancは、薬局では取れない化粧品や生活雑貨の需要を取りにいく役です。だから同業の中では、「大きな売り場で食品や日用品を広く売る会社」よりも、「医療の入口を押さえ、その上に都市型の小売を重ねる会社」と見ると、立ち位置の違いがわかります。
調剤が売上の中心なので、病院やクリニックと薬局のつながりを軸に会社を見たい人には向いています。普通の小売よりも、医療の入口を支える仕事の割合が大きい会社です。
全国2,137店舗の調剤薬局があるので、地域ごとに患者さんや医療機関との関係の違いを見やすいです。北海道から沖縄まで広がっているので、同じ薬局でも場所で仕事の景色が変わります。
Ainz&TULPEとFrancfrancがあるので、薬だけでなく、化粧品や生活雑貨の売り場づくりも見られます。薬局だけの会社より、医療と生活消費の両方を比べやすいのが面白いところです。
ジェネリック医薬品の卸売販売もグループにあるので、店頭だけでなく、薬をどう安定して届けるかという裏側も見えます。薬局事業の先にある供給の流れまで見たい人には、学びが多いです。
薬価や調剤報酬の改定は、薬局の収益に直結しやすいです。制度が変わるたびに、売上の取り方やコストの置き方を見直す必要があります。
物価高が続くと、薬や日用品の仕入れだけでなく、人件費や物流費も上がりやすいです。売れ筋商品が多い業界ほど、原価の上昇をそのまま価格に移しにくい場面があります。
同業他社の出店やM&Aが続くので、規模の差だけでは勝ちにくいです。どの店で何を売るか、どこまで調剤を取るかの作り込みが重要になります。
低価格競争が強いので、値下げを続けすぎると利益が薄くなります。だからこの業界では、安く売る力だけでなく、何を残して何で稼ぐかの設計が難しいです。
※上記はあくまで一例であり、実際とは異なる場合があります。
「最初は処方箋の入力と薬の取り揃えが中心でした。小さな入力ミスが調剤事故につながるので、毎日かなり神経を使います。でも、待合室で患者さまから『ありがとう』と言われると一気に報われます。薬の知識が少しずつ増えるのも楽しいです。」
2020年入社
「薬局では待ち時間短縮や安全性の話をスタッフ同士でよくします。今は新人教育、仕事のローテーション作成、面談、接遇チェックまで任され、店全体を見ながら動く役割です。人に声をかけ続けるのが苦にならない人には向いていると思います。」
2013年入社
「薬局での経験は本部の仕事でも全部生きます。私は問い合わせ対応、採用面接、入社研修、薬局ラウンド、新店舗の立ち上げ、システムの運用指導まで担当しています。現場を知ったうえで広く支える仕事なので、店舗の外からでも薬局を良くしたい人には合うと思います。」
2002年入社
OJT:日々の仕事をしながら、先輩の横で実務を覚える育て方です。アインホールディングスでは、新入社員向けのOJT研修を用意しています。
薬局(アイングループ)
薬剤師職
処方を確かめ、説明し、地域で薬を安全に渡す
処方監査と調剤:広域の医療機関から来る多様な処方箋を受け、内服薬・外用薬の調剤を進める。最新の調剤過誤防止システムを使いながら、処方内容を確認する。
服薬指導と相談対応:患者に薬の効果や注意点を説明し、相談に応じる。薬歴を見ながら、患者ごとの服薬の流れを確認する。
健康フェアなどの地域活動:社内で行う健康フェアなどに参加し、薬局の外でも地域の人に向けた接点を持つ。
健康フェアのある週は、薬局の外で説明や相談対応をする場面が入る。
調剤過誤防止システムや処方監査で正確さが強く求められる。一方で、薬を渡した後も患者の日々に寄り添い、地域の健康フェアまで含めて関われる。
PDA:薬の取り揃えで使う携帯端末。調剤過誤を防ぐための仕組みと一緒に使う。
レセプト:健康保険分の調剤報酬を請求するための明細書。作成と点検が必要。
タッチアップ:スキンケアやメイクを実際に試しながら、使い方を身につけること。
VMD:商品をどう並べるか、どう見せるかを考えて売場を作ること。
処方監査:処方箋の内容を確かめ、調剤してよいかを見直す仕事。
2026年9月1日更新
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