これが私の仕事 |
身体操作の「質」を可視化する 人が運動をするとき,筋肉は電気信号を発します.同じ競技であってもプロの一流選手とアマチュア選手で比較すると,筋肉が発する電気信号に違いがあることがわかっています.この違いを可視化し,選手のコーチングに活用しようとするお客様のプロジェクトに携わりました.私が担当したのは,電気信号から必要な情報を抜き出すアルゴリズムの実装と,分かりやすい操作を可能とするGUIアプリケーションの設計および実装の二つです.
信号処理における高速な数値計算とグラフ描画,コーチが指導に際して扱いやすい画面設計,今後の機能追加を意識したシステム設計など,考えることは多岐にわたり大変ではありましたが,その分,完成に向けて一つ一つの機能が自らの手で完成していく過程の喜びもひとしおです. |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
試行錯誤が実を結んだ 上述した筋肉の電気信号の可視化案件では,複数の筋肉のデータを同時に高速で描画する必要がありました.商用利用できる既存のグラフ描画ライブラリを片っ端から試しましたが,電気信号はデータ量が大きく,ライブラリのドキュメントやGitHub,Qiitaなどで例として挙げられている使い方では性能が足りませんでした.そこでライブラリのソースコードを読み内部で行われている処理を理解することで,ライブラリのより効果的な使用方法を模索しました.結果として描画処理にかかる時間を20倍ほど高速化して要求水準をクリアすることができました.その後の打ち合わせでデモをおこなった際に,前回と比べて明らかに早くなった描画処理に対してお客様から「おおーっ!」と感嘆の声を頂けたことを,今も鮮明に覚えています. |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
小中規模のプロジェクトを繰り返し経験できる 決め手は二点あります.第一に「大き過ぎないプロジェクト」を繰り返し経験できる職場であるということです.巨大システムの開発の場合,プロジェクトの立ち上げから設計や実装まで,全てに関わることは難しいでしょう.私は「この製品は自分が作った」という満足感に対する欲求が強いため,小さめの受託案件を数多く経験できそうな職場を探していました.
次にソフトウェア開発の仕事もモデル作成やデータ分析といった解析の仕事も,どちらにも関わることができるという点です.数理科学を社会に役立てるためには,課題に適した解析手法を見つける能力と,その手法をユーザが使いやすい形で実装する能力の両方が必要だと考えました.そのため,開発も解析も幅広く経験することで二つを合わせた総合力を養うことができる当社を選びました. |
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これまでのキャリア |
2019年入社→新人研修(3ヶ月)→数理工学部(現職) |