業種 |
重電・産業用電気機器
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本社 |
滋賀
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滋賀県草津市に拠点を設け、パルスパワーの発生と制御に関する技術支援やカスタマイズ電源製作、共同研究を手掛ける会社です。大学や国立研究所などの研究機関と連携して共同研究を行うほか、重電機器メーカーや重工業メーカー、精密機器メーカー、医療機器メーカーなどに対する技術支援を行っています。協力会社との連携により、高電圧パルス電源などのカスタマイズ電源製作も展開しています。
パルスパワーとは、瞬間的に発生する高電力のこと。パルスパワーの活用によって、高温、高密度、強い光や電磁波による強電界や強磁界といった通常では得られない環境を作りだせます。また、パルスパワーの発生と制御の技術の研究開発の進化により、パルスパワーを活用した製品の高精度化や高効率化、長寿命化が進みました。これによりパルスパワーは加速器や核融合といった学術研究の用途に限らず、環境分野や医療分野、半導体の製造、エネルギー開発といった幅広い分野での活用が進められています。一方で、日本国内においてはパルスパワーを専門とする会社は希少な存在のため、当社へのニーズがさらに高まっていくことが期待できます。
当社の代表は大学院で軽イオンビーム慣性核融合研究を学んだ後、独立行政法人や民間の電子機器メーカーで、40年にわたって高電圧・大電流パルス電源の設計・製造に携わってきました。また、さまざまな技術を共同開発しているほか、2006年には文部科学大臣表彰科学技術賞を共同研究で受賞した経歴を持っています。これまでの経験を活かして、パルスパワーに特化した技術サービスを提供する会社として立ち上げたのが当社です。当社は日本のパルスパワー技術の研究開発の中枢的機関となることを目指しています。
代表がこれまでに培ってきた経験や当社の設立からの実績により、国内外の研究者や研究者やユーザー企業とのパイプがあります。これにより、大学や国立研究所などの研究機関や、大手の重電機器メーカーや重工業メーカー、精密機器メーカー、医療機器メーカーなどとの取引を実現しています。国家プロジェクトや国際協力による大型プロジェクトにも参画してきました。技術系の社員の主な業務は、高電圧パルス電源の電気回路設計や機構設計です。顧客である研究者の研究を支える、あるいはメーカーの製品開発に関わる仕事のため、大きな責任がある一方で、やり抜くことによって、社員の多くは達成感を味わいながら活躍しています。
事業内容 | ■パルスパワーの発生と制御に関する技術支援・カスタマイズ電源製作・共同研究
・仕様検討 ・基本構想の検討 ・実験品の設計・組立・評価試験(負荷との構造的な組み合わせに最適な小型化設計等) ・不具合調査、対策(誤作動・ノイズ・故障等) ・性能改善策 ・実験、データ測定 ・解析、シュミレーション(回路計算、強度計算、電磁界計算、熱伝導計算等) ・共同研究 ・学生指導(電気回路、電子回路、電磁石、CAD、回路シュミレーション、電気・電子・高圧に関する実験等) ・非常勤講師(修士論文、卒業論文、卒業研究の指導) |
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設立 | 2009年5月 |
資本金 | 1,000万円 |
従業員数 | 20名(2024年10月現在) |
売上高 | 3億9千万円(令和5年度実績) |
代表者 | 代表取締役 徳地 明 |
事業所 | 本社/滋賀県草津市大路二丁目3番16-103号
草津ファクトリー/滋賀県草津市橋岡町61 テクノファクトリー/滋賀県草津市野路東七丁目3-46-11号棟 |
社是(基本理念) | 株式会社パルスパワー技術研究所は、パルスパワーという極限状態を安全に発生し、制御する技術を提供することにより、科学技術の発展を支援し、地球環境と全ての人々の暮らしを豊かにすることに貢献します。 |
経営理念 | ・大学、国立研究所などの研究機関と連携し、我が国のパルスパワー技術の維持・発展・継承を組織的に行います。
・常に技術の発展・向上に研鑽し、新しい社会ニーズの創出に努めます。 ・海外の技術情報の収集に努め、常に世界のトップの技術レベルを目指します。 |