これが私の仕事 |
鉄道のさらなる安全性向上のための列車前方監視技術に関する研究開発 私は、入社して以来、車載のカメラやセンサを用いて線路内や沿線の支障物や、人の立ち入りなどを検知する手法の研究開発を行っています。自動車ではカメラやセンサによって周囲の支障物を検知する技術の開発が進んでおり、運転支援システム(ADAS)にもすでに組み込まれています。一方、鉄道は自動車よりも制動距離(ブレーキをかけてから止まれるまでの距離)が長いため、より遠方の物体を検知するための技術が必要となります。そこで、様々なカメラやセンサの特性を調査し、遠方(数百mのオーダー)まで検知するためのセンサ構成の検討、および検知アルゴリズムの開発から実証実験まで一貫して取り組んでいます。これらの開発技術は、列車と支障物の接触事故の回避・低減につながり、鉄道の安全性のさらなる向上に寄与できると考えています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
自分の取り組みが鉄道業界に影響を与えることをダイレクトに感じられた 私が主に取り組んでいる業務の内容は、運転士の支援だけでなく、将来的な自動運転技術などにもつながるものとなるため、全国の様々な鉄道事業者の関心が高まっている分野となります。
開発手法の実証実験には、実際の鉄道事業者のフィールドにおける評価が非常に重要となりますが、上記の背景もあり、鉄道事業者側から試験の実施に協力いただき、また試験の内容に興味を持っていただけることが多いです。また、検討したセンサの構成や検知手法などを、基本仕様として各事業者に参照頂けることもあり、自分の日々の取り組みが鉄道業界に影響を与えていることを感じることができました。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
「社会実装をしている」ことの実感を持つことができる 修士課程までの研究内容はいわゆる基礎研究がメインだったということもあり、なるべく自分の取り組んだことの成果が社会実装される、そして、その実感を強く持てる環境で働くことを重視していました。
鉄道総研の場合、JRを中心に鉄道業界に携わる仕事ということもあり、鉄道という社会インフラに自分の成果が活用される点に魅力を感じました。
そして何より、鉄道総研では、研究開発プロジェクトの1つのフェーズだけに従事するのではなく、企画立案から進行および事業者への展開まで研究者が携わることができるので、その点で大きなやりがいを感じることができると確信しました。 |
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これまでのキャリア |
新人研修(8か月間)→画像解析に関する研究(現職・4年間) |