これが私の仕事 |
鉄道の運行計画・運行管理と鉄道利用者の行動分析 運転システム研究室では、主に列車ダイヤ・車両の使用計画・乗務員の勤務計画等の運行計画、および、事故等によるダイヤ乱れを正常化するための運行管理についての研究をしています。遅延発生のメカニズムを考える上では、鉄道利用者の行動も重要な要素としてとらえています。
現在、私は、ダイヤ予測をするための列車運行・旅客行動シミュレーションを開発しています。このシミュレータの中では、鉄道利用者1人1人がその状況に応じて自分の乗車列車を決定し、列車駅間における位置や速度を細かく計算することで、正確なダイヤ予測をします。実際の鉄道の運行は、様々な要素から成り立つ複雑なものですが、その全てを正確にシミュレーションすることは不可能であるため、何が重要なのかを捉えてモデル化する部分がオリジナリティと考えています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
研究テーマが繋がっていくとき 研究は簡単には解決できない事に対するソリューションを提供する仕事です。また、ここまでやればよいという終わりもありません。そんな中で、目の前の研究に精一杯取り組んだ結果、そこから次の研究に繋がって広がっていくことを実感したときに大きな喜びを感じました。
具体的には、東日本大震災時における鉄道ダイヤの混乱に伴う利用者の困惑をきっかけに、大規模な鉄道ネットワークを対象とした災害時の運転再開のあり方について検討を行いたいと考えるようになりました。今までの研究開発で蓄積したシミュレーターのノウハウ等を取り込むことで、この新たなテーマの可能性について重要性を感じつつ意欲的に研究しています。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
女性が結婚・出産をしても活躍できる職場環境 就職活動をしているときに一番重要だったのは「一生働き続けられそうな会社を選ぶ」ということでした。大学の先生から「それなら研究職がよいだろう」と勧められて鉄道総研に興味を持ち、大学の先輩の繋がりを通して、実際に子供がいる先輩女性社員と話をする機会を設けていただきました。それまでは福利厚生や制度ばかりに注目していましたが、実際にお会いした先輩の雰囲気が柔らかく「ここならば子供を産んでもずっと働き続けられそう」と感じました。結局、入社3年目と8年目に出産し、今は2人の子供を学童保育と保育園に預けて働いています。出張や残業の制限もある中で、職場の方々のご理解ご協力の元、働き続けられていることには、いつも感謝しています。 |
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これまでのキャリア |
新入社員研修(6ヶ月間)→信号・情報技術研究部 運転システム研究室→信号技術研究部 運転システム研究室(現職、組織改正に伴う部署名変更)
※入社3年目に10ヶ月間、8年目に1年間の育児休暇取得 |