これが私の仕事 |
人間の心理を解き明かし、安全を追求するための研究開発 鉄道は様々な科学技術が相互に影響する大きな業界ですが、どの分野にも人間との関わりが必ず存在しています。私の仕事は、鉄道で働く人や利用する人を対象とした研究・開発です。運転関係の仕事に従事する作業員を対象とした運転適性検査の研究や組織全体を対象とした安全意識調査、安全性を高める効果的な指導手法の開発、視覚障害者誘導用点字ブロックの敷設方法の検討など、研究対象・分野は多岐にわたります。さらに、適性検査員を対象とした講習会や、ヒューマンファクターに関する講義なども業務の一環です。いずれにせよ、人間の心理に焦点を当て鉄道の安全を追求していくという目的は共通しており、その責任を常に感じながら仕事に臨んでいます。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
自分の言葉が最前線に届いたこと 研究成果が現場の方々に届いて喜ばれた時には本当にうれしく思います。ある鉄道事業者から運転士の訓練手法について相談されたことがありました。実際の訓練を見せていただいた後に意見を求められ、内心の緊張を隠しながらこれまでの研究・知見を基に情報提供をしたところ、まだまだ若輩の研究者である私の言葉を真剣に受け取っていただきました。その後、私が伺った現場での訓練手法が、先の情報提供に沿った形で変更されたと知らされた時に感じた充実感は、良くも悪くも影響を及ぼしてしまうのだという責任感とともに、今も忘れられません。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
研究を通じて社会に貢献できる 当研究所は、鉄道業界の最前線に向けて成果を出していくことが求められます。逆にいえば、研究成果で現実社会に貢献するフィールドを持っているということです。大学院に在学中、自分が取り組んでいる研究はどんな意味があるのかという問いにうまく答えられない時期がありました。単に自分の業績を積み上げる以外の何かを考えていたときに、具体的な現場の中で活躍する当研究所を意識するようになっていました。現在は研究所内の先輩方に留まらず、鉄道事業者のプロフェッショナルな方々と接する機会が増えましたが、周囲の方たちの熱意に後押しされながら研究に取り組める環境にとても満足しています。 |
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これまでのキャリア |
新人研修(5ヶ月間)→人間科学に関する研究・業務(2年7ヶ月間)→鉄道事業者(JR)に出向(1年間)→人間科学に関する研究・業務(現職) |