これが私の仕事 |
鉄道車両の車内騒音低減に関する研究開発 現在、新幹線をはじめとして鉄道車両の高速化・軽量化が進むことによって、車両内外の環境に関する様々な問題が発生し、その中でも車内騒音の低減は車内快適性向上の重要な課題の一つになっています。実際の鉄道車両で走行試験を実施して騒音特性を把握し、従来の対策では低減しにくい周波数帯域の騒音に対して、軽量かつ低コストの新たな騒音低減システムの研究開発に取り組んでいます。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
開発品を実機に適用したとき、聴感上でも騒音低減効果がわかったこと。 入社して4年目から開発に携わっている圧電素子を用いた騒音低減システムについて、初期段階は実験室レベルで手作りの試作品を用いて、スピーカから発生させた音を対象として騒音低減試験に取り組みました。実験を進めていく中で、思うような成果が得られずに試行錯誤を繰り返す日々が続きましたが、技術的な課題を一つ一つクリアしていくことで騒音低減効果を得ることに成功しました。このような地道な基礎的な実験を踏まえた上で、実際の騒音源にシステムを適用して、グラフの表示だけでなく自分の耳で聞いても明らかに騒音低減効果が実感できたときはこの上ない喜びでした。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
研究開発職を希望し、この研究所の「総合力」に魅かれたから。 大学での研究を通じて、研究を進めていく過程が非常に面白く、将来にわたって続けていきたいと考えて、就職先として研究開発職を希望しました。また、鉄道は、通学や旅行などで利用する機会は多く、公共機関として身近に感じていました。就職活動でこの研究所を知り、鉄道が車両、土木、電気など様々な技術分野が結集して成り立っているシステムであり、その道の専門家が「総合力」を発揮することによって、より良いものを社会に提供できることに魅かれました。後日談ですが、鉄道という実用的なシステムを扱う研究所であっても大学の研究機関のように基礎的な研究を扱うアカデミックな雰囲気もあり、入社してすぐに違和感なく馴染むことができました。 |
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これまでのキャリア |
新人研修(6ヶ月間)→鉄道車両の車内騒音に関する研究(4年6ヶ月間)→鉄道事業者(JR)に出向(2年間)→鉄道車両の車内騒音に関する研究(現職) |